2005年6月30日

暑いさかりの温泉旅行(2)

その夜泊まったのは、赤穂御崎温泉でした。
温泉としてはあまり大きくもなく有名でもありませんが、露天風呂から海を眼下に臨むことができ、また魚介類も美味。
瀬戸内海国立公園に臨み、近くの日生港からは、オリーブや「二十四の瞳」で有名な小豆島へのフェリーが出ています。また、野生の鹿が生息する 鹿久居島(かくいじま)などの瀬戸内の島々へのアクセスもいいところです。

赤穂御崎温泉  瀬戸内の海

天然温泉の露天風呂にゆったりつかりました。海が近いせいか、お湯も海水の成分に近いようです。
そのあとで夫が私のからだを舐めたとき、すごく塩辛かったと言っていました(←どういう状況だったかというのは、詮索してはいけません)。
食事も食べきれないほど豪華で、リラックスしたときが過ごせました。

大石名残の松 伊和都比売神社

翌朝は海岸の遊歩道をゆっくり散歩しました。
小さなカニや、フナムシを踏まないように歩きます。釣りをしている人もいました。
観光の見どころは特にないのですが、途中に、大石内蔵助が赤穂に別れを告げる際に名残を惜しんだといわれる「大石名残の松」があります。また、「伊和都比売神社」は、航海安全・大漁祈願に、旧海軍軍人や漁師たちがお参りに来たところであり、近年は姫神信仰から、縁結びや恋愛成就の祈願に訪れる人が多いと、縁起書きに書いてありました。

遊歩道から崖をのぞいてみる サスペンス劇場? 突き落とすシーンにどうぞ(笑)


そこそこ急な崖もあり、散歩をしながら、夫を崖から突き落とすなんてサスペンス劇場を空想してしまい(怖っ)、いつかそんなサウンドノベルを作るときに背景素材にできるように、写真を何枚も撮りました。
どこに行っても、創作のことから頭が離れないようです。

暑いさかりの温泉旅行(1)

タイトルのとおり、先週の暑さの中、一泊の温泉旅行に行ってきました。
とは言え、長期休暇中の夫と夫婦水入らずでしっぽり……というわけではなく、飽くまでも同居の義父母の付き添いです。
隣県岡山にある親戚を訪ねたついでに、赤穂の御崎温泉に泊まってこようという計画。来月に手術を控えた義父にとっては、覚悟の旅行でもありました。

一日目の朝早く、自宅から車でスタート。中国自動車道から山陽自動車道へ、途中で朝食休憩をとりながらの2時間の行程で、赤穂につきました。

四十七士の討ち入り、いわゆる「忠臣蔵」で有名な赤穂市は、兵庫県の岡山との県境近くにあります。そして、うちの親戚が住む村は、県境を越えて岡山県にあります。
途中、国道250号線を進み、途中で県境の帆坂峠を越えます。あまり勾配のきつくない150メートルほどの峠なのですが、だらだらと長く、地元の人は「あほう坂峠」と呼んだのだと、義父が教えてくれました。

拙作短編「銀砂子の夜」で、主人公の小夜が赤穂から家に逃げ帰る途中で通った峠は、ここをモデルにしています。すすきの原も、美形の銀髪男性も本当はありませんが(笑)。

90歳になる義父の姉がひとりで住んでいる集落は、この峠からわき道にそれ、ずっと奥に入ったところにあります。車一台やっと通れるほどの狭い道を進むと、わずか十数軒の家が寄り添うように立っている集落です。

集落へ続く道   山あいの集落

ここは40年前、夫が小学生の頃、夏休みに遊びに来た思い出の場所だそうです。近くの池で泳いだり、村の子どもたちと遊んだり。その頃とほとんど変わらない自然が今でも広がっています。
実は、伯母の家を訪問するという目的以外に、ここへ来たら、ひそかにやりたかったことがありました。
それは、あざみ取りです。
乾燥させて、煎じて飲むと肝臓に良いと言われるあざみ。
コンクリートとアスファルトに固められて、雑草さえ生える余地のない都会では見かけなくなってしまいました。子どもの頃はどこにでも生えている草だったのに。
思ったとおり、ここには、道端にたくさんのあざみが生えています。軍手を鋏を持参して、たくさんのあざみを摘みました。

あざみがいっぱい  へびいちご?
   吾輩ハ野良猫  思わず深呼吸

夫は昔を思い出して、道端で立ちションをしていました。「男のロマン」なんだそうですが、なにがロマンなんだか。
でも、誰にも気兼ねしなくてよい、人のいない場所はそれほど貴重なのだと思います。

老人たちが思い出話にふけっているあいだ、私たち夫婦は、近くに住む伯母の親戚といっしょに、赤穂城近くのイタリアン・レストランで、たらふくナポリ・ピッツァを食べてきました。
「さくらぐみ」と言って、テレビにも紹介されたかなり有名な店で、いつも予約で満席とか。魚介類のピッツァやパスタがおいしかったです。

赤穂城のお堀と城壁  赤穂城の門

赤穂城は明治になってすぐ取り壊され、今は城壁だけが修復されています。壮大なお城を期待すると、がっかり。
でも、近年の大河ドラマブームで、裏手の大石神社には四十七士の石像が新しく建ったり、目抜き通りの店が昔の城下町を思わせる普請に統一されたり、町全体が美しい観光都市として整備されつつあるようです。

2005年6月28日

新コラボ企画

以前より仄めかしていた新企画の予告編を本館のほうにアップしました。
ブログコラムスでもお世話になっている高橋京希さんとのコラボ企画、「ビスケット・アンド・ドーナツ」です。

くわしいことは予告ページをご覧になっていただくとよいのですが、それぞれが独自に作った設定に加え、交互に次回のあらすじを出し合って、それを縛りとして執筆するというものです。
かなり細かい縛りに苦しめられつつも、お互いの小説のキャラを登場させたり、同じ店ですれちがったりというお遊びも考えています。

19歳の青年の恋と、40歳の既婚女性の恋。果たしてこのふたつのストーリーがどのようにからみあい、影響し合っていくか。やっているほうも、まったくの未知数です。

高橋京希さんは、本格的に文壇を目指すために、このコラボレーションを最後にネット活動を一時休止されることになっています。晴れてプロになられたときに、この企画が彼のアマチュア時代の汚点とならないように、私も全力を尽くすつもりです。
7月7日スタート、全7回連載予定です。お楽しみに!

2005年6月27日

音楽のはなし

くりすさんから、「ミュージカル・バトン」なるものが回ってきて、初めてその存在を知りました。
ミュージカルバトンとは、「音楽に関するいくつかの質問が「バトン」として回ってきたら、自分のブログ上でこれらの質問に答え、次の5人を選びその人にバトンを渡す、というルール」(はてなダイアリーより引用)なのだそうです。

調べてみると、海外のブログで端を発してあっというまに広まったものらしく、いろいろな人が、ルーツを調べようという試みをしているのが、面白いです。
たとえば下のサイトでは、誰が始めて、どういう系譜で日本に上陸したかなどということをグラフなどを使って丁寧に解説してくれています。

Musical Baton ミュージカル・バトン!(歴史+回答つき)

わずか1ヶ月でここまで広がったのは、情報ネットワークとしてのブログというものの性格をよく表しているのかもしれません。ブログを運営する人の持つ、「自分のブログができるだけ多くの情報とつながることを大事にしたい」という心理をついているのではないかなと思うのです。

またテーマが「音楽」であるというのも広がった理由のひとつでしょう。音楽に国境はなく、好きな音楽についてなら、おおいに語りたい、という欲求を持っている人は多いはず。これが、「好きな食べ物」とか「好きな小説」だったら、ここまで広がったかどうか。

もちろん、音楽に全然興味のない人もいるし、「不幸の手紙」的な側面を嫌悪する人も多いと思われるし、なによりも「本気で5人に回してると約15回で地球人口を超える勘定になる」らしいので、もうすぐ下火になるのは目に見えています。

でも、せっかくのお誘いなので答えてみたいと思います。質問項目は5つ。

1) Total volume of music files on my computer (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)

iTunesにぶちこんでいるのは、85MB、99曲、2.2時間です。でも、これには理由があって、この春にフラッシュノベルを作ったときに集めたフリーBGMや効果音などがほとんどなんですね。だから中には、「バタンッ」なんていう音だけっていうのもあります(音楽といえるのか?)
和風なサウンドが多いので、今でもときどき執筆のときに聞いています。

2) Song playing right now  (今聞いている曲)

「Pull Me Under」  Dream Theaterのアルバム「IMAGES AND WORDS」から
リンク仲間さんに薦められたアルバムです。このアルバムを聞きながらアクションシーンを書くと、ノリノリで書くことができます。

3) The last CD I bought  (最後に買った CD)

「SLOW TIME」
ジャズとクラシックの名曲を集めた2枚組CD、2800円也です。どこかで聞いたことのある有名どころの曲が多いです。

4) Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me  (よく聞く、または特別な思い入れのある 5 曲)

「故郷へかえりたい」 ジョン・デンバー
オリビア・ニュートンジョンの歌った「カントリーロード」と言えばわかるでしょうが、こちらがオリジナル。後に、ジブリのアニメ「耳をすませば」でリバイバルになりました。生まれて初めて自分のおこづかいで買った思い出のレコードです。

「私はイエスがわからない」(I Don't Know How to Love Him)
1970年代前半のロックオペラ「Jesus Christ Superstar」の一曲です。中学のころ英語の歌詞を訳して、一生懸命内容を理解しようとした、思い出の一曲。

「Your Song」 エルトン・ジョン
この人の歌は、サイモン&ガーファンクルとともに、わが青春でした。

「弦楽のためのアダージョ」 サミュエル・バーバー
ケネディの葬儀で使われたり、映画で使われたりした悲しく荘厳なメロディ。

「Beyond the Invisible」 エニグマ(サードアルバム)
はまっていたときは、一日エンドレスで聞いていました。


5) Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す 5 名)

バトンを5人に渡すというのが決まりらしいのですが、あえてそれはしないでおきます。というのは、ブログを持ってる私の知り合いは、現在とても忙しい人が多く、中には、「好きな曲をたった5曲に決められるものか」と言われそうなほど音楽好きの方もいらっしゃって、悩ませてもいけないので。
でももし、「バトン受け取ってもいいよ」とおっしゃる奇特な方がいらしたら、申し出てください。

2005年6月18日

ご無沙汰しております

ブログが2週間も放置状態で、ほんとにすみません。
前にも書いたとおり、夫が「長期休暇中」でずっと家にいます。どこへも行かず、毎日ふたりで片付けとか、片付けとか、片付けとかしています(笑)。普段主婦業を怠けていたツケで、本棚やクローゼットの整理がいっぱいたまっていたので、ちょっとした中間大掃除のような感じで忙しいです。

忙しいといえば、7月のはじめ頃に特別企画を始める予定で、その執筆構想にも頭の中は忙しいです。ある人の創ってくださった企画に乗る形で、ふたりの競作になるのですが、なかなか面白い企画なので、ぜひ期待していてください。詳しいお知らせとして、近日予告編を載せるつもりです。

もうひとつあって、実は家族のひとりが7月に入院・手術という運びになってしまいました。今のところ悪い事態だけにはならないようにと祈っていますが、なんとも言えません。でも、主人が休みのときでよかった……という思いを噛みしめています。
人生ってときどき、氷河がきしむように、いろんな物事が一度に動いていくときってあるものですね。

そんな感じで、とりとめもない身辺報告でした。

2005年6月 7日

「NANA」という漫画

今ちまたで中高生の女の子のあいだでブームを巻き起こしているという「NANA」(矢沢あい著)のコミック1?12を読みました。
息子が、彼女さん(かなあ?)から借りてきたらしいです。たまたまその前の週にテレビの情報番組でこの「NANA現象」を取り上げていたのを見たため、夫と私で飛びついて読みました。
夫にはやはり読みづらかったらしく、数巻読んでギブアップしました。若い女の子の会話を盗み聞きしているような気分になるそうです。それでも夢中になる要素があるのはわかると言っていました。
私はもう、大ハマリ。だって、美形男性ばかりだもん(笑)。

ストーリーは、ナナと奈々という同名の少女ふたりの友情をベースにした、いわゆる芸能界ものなのですが、主人公のひとり奈々(ハチ)がとにかく恋多き女性で、これでもかというくらいベッドシーンが出てきます。これを中高生が普通に読んでいるとしたら、私たちオンライン作家が「どこまで書くことが許されるか」と悩んでいるのがバカらしくなってしまいます。
でも、これだけ無軌道な奈々のことを、不思議に嫌いになれないのです。気持ちが一途できれいだからでしょうか。次々と変わる恋の相手にしろ、「なぜ、ノブと別れるんだーっ。こんなにいいヤツなのに!」と思っていたら、次第に「タクミもやっぱりカッコイイ」となってくるあたりが、作家のさじ加減の上手さなのでしょう。
これだけ恋の場面を書きながら、実は男性たちはあまり重要ではなく、根底に流れているのは女性の友情、そして仲間たちの友情であるらしい点も、年若い少女たちの共感を集めている理由のひとつなのかもしれません。
ときどき挿入される追憶風のモノローグも、青春の尊さとせつなさを感じさせて、ムードを盛り上げています。

そういえば、私も稚拙な芸能界ものを書いたことがありました。もともと女性には、こういう現実には手の届かない世界に酔いしれたいという願望があるのかもしれません。

2005年6月 4日

性懲りもなく

本館トップの「男女別ぷち投票」にご協力ありがとうございました。おかげさまでたくさんの方にクリックしていただけました。
結果は、

総票数 120票
女性  96票 (全体の80%)
男性  24票 (全体の20%)

ちょうどぴったりと、男女比4対1の割合になりました。
うちの本館サイトに訪れてくださるお客様は、私の予想よりも女性が多いということがわかりました。これで心おきなく、小説の男性キャラをイジめられます(え)。

そして昨日からは、性懲りもなく、「ぷち投票第二弾」を始めております。
今度は、年齢別投票です。
私の予想からすると、20代の方たちが多いという感じですが、はてさてどうでしょうか。自分の年齢を投票するということは、たとえ匿名であってもちょっと勇気がいるようです。ちなみに現在、「40歳代」のひとりというのは、この私……。もっとカミングアウトしてくださいませ。
正確な結果を見るため、30日間再投票不可ということで設定させていただきました。よろしくご協力お願いします。
もし大人の方が多いようでしたら、今後は小説の中にアダルティーな描写をもっと……げふんげふん(冗談ですからね。安心してください)。

2005年6月 2日

雨の日は……

今日の兵庫県南東部は朝から雨です。
これくらいのしっとりした天気はいいですね。外に出かけなくてすむ日は、なおさらいい。マイナスイオンが空気に充満し、軒先を軽く叩く雨音がアルファ波を増幅します。
気がつくと……はっ、パソコンの前に突っ伏して、よだれが。

アルファ波のおかげでしょうか。今朝は〆切のある原稿をふたつ仕上げることができました。もちろんお金にならない原稿ですよ。
ひとつは高橋京希さん主催の「ブログコラムス」のための原稿。もうとっくに〆切が過ぎていたものです。文士さんごめんなさい。もうひとつはオフラインで関わっている教会関係の記事の原稿でした。こちらは〆切にあと2週間あったので、余裕です。
こんな性格ですので、〆切ぎりぎりにならないと取り掛からないことが多いです。そのほうが追い詰められて、いいものが書けるなんて若い頃は思っていたんですよね。今の年齢になると、そういうやり方はやはり疲れます。

アルファ波のせいでしょうか。これからの人生をふと考えてしまいました。
実は夫が、今の職場を変わることになったんです。今のところ次の仕事がはっきり決まっていません。(リストラではありませんので、どうぞご心配なく)
30年近く勤務した会社を出るというのは、どんな気持ちなのでしょうか。本人は気分一新でいいなんて言ってますが。

私たち夫婦は確実に老境に向かって歩んでいるのだなと感じます。
私にしても、120歳までサイト運営するなんて豪語してますが、今の10代、20代、30代のサイトマスターさんたちに比べれば、これから書くことのできる小説の数も、成長のキャパシティも、明らかに私のほうが少ない。
小説を書くときにときどき感じる、何かに急きたてられているような感情は、「焦り」に似ているのかなとも思います。今さら焦る必要もないのですけどね。
でも、守りに入ることはしたくないと思います。
今までの人生で積み重ねてきた経験を大切な宝として、でも時にはそれらを振り捨てて赤子のように貪欲に、残りの人生も歩んでいきたい。

とりあえず、来週からしばらく休暇をもらえるそうなので、夫とふたりで新婚気分を味わいたいと思っていますvv あ、待て。逃げるな。

  • 1