2005年9月26日

フェチ・バトン

くりすさんのブログから、フェチ・バトンが回ってきました。いやあ、世の中いろんなバトンがあるのね。
ちなみに心理学愛好者としましては、フェチ、いわゆるフェティシズム(fetishizm)についても、ひとことウンチクを垂れておかなければなりますまい。

フェティシズムとは、
「1.呪物崇拝。
2.性的倒錯の一種。異性の衣類・装身具などに対して、異常に愛着を示すこと。
」(広辞苑)
だそうです。
もともとの意味はかなり怖いものなのですね。私の若い頃はまだ、この異常性癖としての意味が色濃く残っていて、「靴下フェチ」なんてのがあるんだよ、ということを聞いて、「へえ」と思った覚えがあります。「ブルセラショップ」なんてのも、その方面の愛好者が支えていたのでしょうね。

そのうちに、特に異性のからだの一部を性的対象とすることもフェチと呼ばれるようになったそうです。作家の谷崎潤一郎の作品には、足に対する偏愛が見られるらしく、いわゆる「足フェチ」だそうですね。
(参考サイト: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia))
最近は、だんだんとそういう性的な意味も薄れ、「フェチ」は「萌える」に近い使われ方をしているようにも思います。

さて、ではさっそく、「夫フェチ」のくりすさんからのバトン、しっかり受けて答えていきますね。
しかし、えっちなことを口走りそうで、恐い。

1. あなたは何フェチ?

多分これだろうなと思い当たる症状があります。
ひとつは、「声フェチ」。バリトン系の男性の甘くささやく声を聞くと、腰が砕けてしまうんですね(笑)。とにかく声のすてきな人、ラブです!
旦那とつきあっていたとき、毎晩電話をかけてきてくれて、その声にノックアウトされてしまった次第は、拙作短編「セカンド・キス」に出てきますよん。
もうひとつは、それに比べるとやや落ちますが、「指フェチ」ですね。男の人の細くて長い手の指を見ると、フラフラきます。自分にないものを求める、という心理でしょうか。
もうひとつ「肩甲骨フェチ」というのもあります。天使の翼の格納庫みたいな、痩せた背中のとがった肩甲骨。これも、自分の肩甲骨が脂肪に埋没して見えないもので(笑)。

2. 好きな人を見て、まずドコを見る?
まずといわれれば、鼻、かな。それから頭髪の育毛チェック(笑)。

3. 最近プッシュできる部位
これって自分のことですか? ひええ。
……今年になってからダイエットで10キロ痩せたので、やっとウェストにくびれらしきものが見えてきました。それまではズドーンの寸胴だったからねえ。

4. よく見る、特別な思い入れのある人物のお気に入り部位5つ

「特別な思い入れ」があるかどうかはわかりませんが、最近思わず目を奪われたもののベスト5行きます。

1. 旦那の足首 (私より細いんです)
2・ 義父の主治医の手 (外科医の方たちって、どうしてあんなに指が長くて綺麗なのでしょう)
3. 長男(22歳)の無精ヒゲ (意外と似合ってた)
4. 次男(20歳)の寝姿 (腹をだして寝るな!)
5. 琴欧州のマユゲ (なんか、ツボでした)

5. バトンを渡す5人
以前の「ミュージックバトン」のときと同様、私から回すことはしません。もし興味のあるブロガーがいらっしゃったら、引き継いでくださいね。

2005年9月22日

今日の更新は

今日の「夜叉往来」の更新は、第八話の最終回なのですが、かなり更新に勇気が要りました。
なんだか、「こんなところで切るなんて!」という罵声があちこちから聞こえるようで(笑)。
一話ごとにひとつの戦いや事件が完結・解決するというスタイルを第七話までとってきましたが、クライマックスに来てかなり長引いたために、いったんここで切らせていただきたいと思います。主人公たち大ピンチの真っ只中で、第九話の更新までお待ちいただく形となるわけです。
ダメ……ですか? せめてピンチを脱するまで、続けて更新したほうがよいでしょうか。

今回つくづく、自分でも思います。私ってほんとに佐渡だなあって。
(ちなみに、拙サイトにおける「佐渡」の定義ですが、新潟県の某島とはまったく関係ありません。「自作の登場キャラたちを精神的に成長させ、かつハッピーエンドに至らせるために、ストーリーの中でキャラたちに過酷な試練を課し、ひいては読者さまをもヤキモキさせる作者」を意味する業界用語なのですね(うそです))
そのように大団円を目指しての最大の山場ではありますが、今回ヒロインを襲った試練に関しては「やりすぎではないか」という迷いも作者として当然ありました。それに関してもご意見をいただければ幸いです。

2005年9月17日

アメリカ生活のススメ(1)

このコラムは、「ブログコラムス」で「BUTAPENNのTIPS for American Life」というタイトルで連載していたものです。「ブログコラムス」が現在休止中なので、今までの5回分(掲載4回、未掲載1回)を再録していきます。
*  *  *

第一回「スーパーへ行こう!」


 私がアメリカのカリフォルニア州トーレンス市に滞在したのは、今から10年以上前のことだ。
 当時はバブル真っ最中。日本からアメリカへの駐在員家庭は非常に多かった。今はだいぶ減っているようだが、それでも何らかの形で、アメリカに旅行ではなく住んでみたいという日本人は多いと思う。
 情報としてはやや古いので参考になるかどうかはわからないが、アメリカ生活のコツを、雰囲気だけでもお伝えできたらと願っている。

 旅行者と生活者の体験はどこが違うかと問われれば、私は買い物をする場所だと答える。
 旅行者向けの気取ったお土産店と違って、地元の人々が利用するスーパーは生活臭に満ちている。だから、旅行に行ったときに現地の生活をたっぷり味わうには、一度でいいから現地の人が日用品を買うスーパーをのぞいてみることだ。楽しい発見があることは保障する。

 食料品スーパー、英語でいうグロサリーストアに行ってまず驚くのは、なにせ広々とした駐車場。どこからどう突っ込んでも駐車できてしまう。巨大なアメ車はもちろん、RVカー(キャンピング用)を普段の自家用車として乗り回す人もアメリカにはけっこう多い。広い代わり、混んでいるときは延々と歩かなければならないが。
 スーパーの中に入っても、広さに圧倒されることは確実だ。
 通路も広いが、商品の巨大さも半端じゃない。
 飲み物の1リットルサイズを探してもなかなか見つからないのだ。牛乳は1ガロン(約3.8リットル)のプラスティックボトル、ジュースは同じく1ガロンボトルか、ハーフガロン(約1.9リットル)の紙パックが主流。
 やっと牛乳の1リットル紙パックを見つけたと思って買って、家で飲んだら吐き出した。牛乳ではなくバターミルク(パンケーキに使用する)だったのだ。こんなの飲みきれるものかと、しぶしぶ大きいボトルを買うしかない。それでも数年経った頃には、楽々飲みきれるようになってしまった。アメリカ人が太るのは、このせいだろう。

 シャンプーも缶スープもジャムも、その種類の豊富さに唖然とする。通路の端から端まで、50種類くらいのコーンフレークというのは信じられるだろうか。超ロングな冷凍庫にずらりと並んでいるのは、2パイントのアイスクリーム、サラ・リーの冷凍ケーキ、いくつかの惣菜がプラスティックトレイに詰まった、いわゆる「TVディナー」。
 大人ひとり乗れるほどの巨大なカートがいっぱいになるくらい、みな一度にまとめ買いしている。果物や野菜は原則、量り売りだ。トレイに乗せてラップしてあるものは少ない。じゃがいももリンゴもトマトも自分で選って、ビニール袋に好きなだけ入れる。それをレジで重さで測ってくれるのだ。バナナ一本という買い方もでき、合理的である。

 さて、アメリカの消費税、セールスタックスについて書いておこう。
 セールスタックスは州ごとに違う。まったくノータックスという州もあるが(モンタナ、オレゴンなど)、カリフォルニアは8%前後だった。これが、けっこうすぐに変わるのだ。私の滞在当時、サンフランシスコ大地震が起こったのだが、その復興のために、期間限定でカリフォルニア州のセールスタックスが0.25%引き上げられたものだ。
 もうひとつ日本と違うところは、アメリカの消費税は、生活に必要な基本的商品にはかからないシステムになっている。
 たとえば、じゃがいもを買ってもタックスはかからないが、ポテトチップスを買うとタックスが課せられる。自動的にレジで判別してくれるのだ。これなどは、日本の消費税にもぜひ導入してほしい制度だ。ただしどこまでが生活必需品かを決定するのは、かなりむずかしい。

 さて、アメリカのレジに並ぶと、「ハロー」の次にまず聞かれるのが、「Paper or Plastic?」
 これをアメリカに行って最初に尋ねられたときは、困った。まったく聞き取れないのだ。英文科卒という自信ががらがらと音を立てて崩れた瞬間だ。
 種明かしをすると、「紙袋にしますか、ビニール袋にしますか」と聞かれただけだった。
 あちらでは、スーパーのレジに、買ったものを袋に詰める専任の人がいることが多い。そのときに入れる袋をこちらから指定できるのだ。紙にプラスティックのダブルバッグという我が儘も聞いてもらえる。
 日本で自分で袋詰めするスーパーしか行ったことがなかった私は、その簡単な英語さえ理解できなかったのだ。つくづく語学には生活体験が伴わなければならないと思い知る。

 支払いには現金やもちろんカードも使えるが、私はもっぱらチェック(小切手)を使った。私のような外国人の専業主婦でも、銀行に口座を持つなら、その州内では自分専用のチェックが使えるのだ。小額でもOKなので、小銭を探して財布を探る必要もないし、現金を下ろす必要もない。だから、10ドル程度の現金しか持たないという人が多い。慣れると、これなしではやっていけないほど便利。現に日本に帰ってきた直後、私は現金を持たずに家を出てしまう癖を直すのに苦労した。
 ただしチェックを使用するには、身分証明として州の自動車免許証を提示した上、ライセンスナンバーを書き留められる。
 チェックのもうひとつの便利さは、公共料金の支払い、子どもの習い事の授業料、慈善団体への寄付などにも、封筒に入れて郵送することができることだ。つまり、銀行へ行って振り込む手間要らず、手数料要らずなのである。ただし銀行の残高にはいつも注意が必要だ。

 ときどき、フード・スタンプを使っている人を見た。いわゆる生活保護家庭に支給されるクーポンのようなものだが、使えるのは食料品に限られる。日本でこういうものを人前で使うのは勇気がいるだろうが、けっこう身ぎれいな老婦人なども堂々と使っているのは、文化の違いだなあと思った。
 クーポンといえば、「ミール・クーポン」というのもある。こちらは現金の価値はまったくなくて、新聞やチラシなどについている「15?引き」「3つ買えばもうひとつおまけ」などの割引券である。けっこうこまめに貯めて使うと節約になるので、一家の主婦はせっせとはさみで切り取って、財布をぱんぱんに膨らせて持ち歩いている。

 数日分の食糧を買い込むと、大きな紙袋4つか5つになる。それをカートに積んで、駐車場で車のトランクにどさっと乗せて、家に帰ると超大型冷蔵庫にずんと詰め込む。このパワフルな食糧事情に慣れると確実に太ってしまう。
 日本人はやはり日本食だという人は、トーレンス市内・周辺には日本人御用達のスーパーもいくつかあった。しゃぶしゃぶ用の薄切り肉や刺身や日本のお菓子がほしくなると、ついついこっちのほうに足が向いてしまうのも確かだ。ただし、べらぼうに高い。それでついつい、日本から遊びに来るお客様に「海苔やふりかけ持ってきてね」と頼むことになる。

 最後にひとつだけ、注意事項を。
 スーパーの駐車場に着いたとき、連れの子どもが眠っていても、絶対に車に置いていってはならない。たとえ数分の買い物でもだ。アメリカ人は、子どもがひとりで車の中にいるのを発見すると即座に警察に通報する。容赦はない。私の滞在中、それで警察を呼ばれてしまい、大騒ぎを起こしてしまった日本人を知っている。


【おことわり】
この情報は十年ほど前のものであり、現在は変わっている場合もあります。また、アメリカは州によって大きく事情が違うので、その点ご了承ください。

2005年9月 8日

小説のDLファイル

本館のトップで行っていた「ぷち投票」第4弾を昨日で締め切りました。

お題は「小説のDLファイルについて」
  「よく利用する」が24票
  「利用しない」が48票
  「ZIPファイルなら利用する」が4票

でした。
今はネット環境も整ってきたので、オンラインで小説を読んでくださる方のほうが多いと思っていましたが、この結果を見ると、DL版を利用してくださる方も予想よりけっこう多い、という印象です。
このアンケートとは別に、「お気に入りのサイトが閉鎖になるときDL版を利用する」というご意見もいただきました。なるほど、私もよくやります。

私の場合は、かなりの長編のとき、または批評や感想のためにじっくり読みたいときなどは、DLするかまたはコピペしてきて、テキストビューワーで縦書きにして読むことが多いです。また、HTML版が読みづらかったり(たとえば、真黒な背景でおまけに色文字)、または字が薄くて小さかったりする場合も同様です。

この結果を踏まえて、今まで作っていなかった番外編や中篇・短編シリーズのDL版もぼちぼち設置していこうかなと思っています。ZIPファイルは4票と少なかったので作らないことにしましたが、ご希望があれば作りますので、お知らせください。
またHTML版は、私個人としてあまり意義を感じたことがなかったので、これからも作る予定はありません。

さて、ぷち投票第5弾は、「当サイトを訪れる頻度は?」というものです。「ほぼ毎日」「週1?2回」「月1?2回」という項目を作っています。ちょと多めに数えてくださってかまいません(笑)ので、ぜひ投票お願いします。

最後に。
ひとことメールで、「前回コメントの「ただねえ、ボソボソ。ま、いっか」って、気になる!」という叫びをくださったMさんへ。
長くなるので、ここでお答えしますね。不安をかきたててごめんなさい。たいしたことではないんです。実は「ギャラクシー・メイズ」の「らぶらぶ編」の前にもうひとつエピソードを入れることにしたので、「メイズ」は全3話になってしまうんですよ。そして次回更新は、らぶの欠片もないというシロモノでして(笑)。でも、第3話も必ず年内にはアップしますので、許して?。

2005年9月 6日

そろそろ秋

台風が近づいているというのに、兵庫県南部はうっすらと日が射しております。嵐の前の静けさというのでしょうか。不気味だなあ。
でも、涼しくなったのは助かります。秋は一番好きな季節。
日一日と涼しくなるにつれて、無性に編み物がしたくなるのです。今は全然しなくなってしまいましたが、昔はせっせと編んでいた頃がありました。
先日は、ずっと若い頃に編んであげたマフラーを主人に捨てられてしまいました。ひー。
過去、暑い土地ばかりに転勤していたので、そのまま押入れにほったらかしになっていたんですね。それに、編み物初心者だった頃のものなので編み目が固く、首に巻くとチクチクゴワゴワでした。
それでも、懲りずにまた編みたいなと思ってしまいます。あの指を動かしながら無心になれるひととき、時間が確実に編み目に変わっていく充実感って貴重ですよね。

ということで、前フリ終わり(笑)。
実は、今年の初めにお約束していた本館の三周年企画「EWEN」と「魔王ゼファー」のクロスオーバー企画のトップページができました。タイトルは「手編みのマフラー」と言います。
中身はやっと最初のほうが書けただけの状態なので、宣伝するのは早いのですが、こっそりとここからだけリンクを張っておきます。

「手編みのマフラー」トップページ

順調に行けば、マフラーが恋しくなる頃までには連載したいと思っています。そうしないと、4周年になってしまうので(笑)。しばしお待ちくださいませ。

2005年9月 1日

「白夜行」

東野圭吾がマイブームです。
「白夜行」は先週読了したのですが、いまだにその衝撃が残っています。
犯罪小説=ノワールというのでしょうか。一組の男女が次々と犯罪をおかしていくのですが、それがせつなくて、痛い。太陽のない暗闇の中でふたりが互いに相手の灯りとなりつつ、人目を避けるようにして共生していかざるを得なかった19年が、重みをもって胸を打ちます。
周囲の人々の視線のみをとおして描かれているため、彼らが本当は何を考えてどうおこなったのか、読者には最後まで明らかにならない部分が多い。その歯がゆささえも、この小説の魅力なんだなあと思います。
本当に、巧い。いやだなあ。こういうすごいのを読んでしまうと、執筆する気も起きませんよ(結論は、やっぱりそれか)。

以下ネタバレ(反転してお読みください)。

雪穂もリョウも才能のある人なのだから、普通に生きれば、それなりの人生がまっとうできたと思うのに。
最初の衝撃的な出会いが、やはりそれをさせなかったということなのでしょうか。
リョウは可哀想すぎる。ある意味、雪穂の野望のために生きて、死んでしまったわけだから。
いや、リョウなしにこれから生きていかねばならない雪穂のほうがずっと辛いのかも。

ひとつ疑問が残りました。
リョウは、射精不能になっていたわけですが、それはいつからだったのだろう。
高校生の頃はセックスできていたわけだし。一度、友人を助けるために、死体に自分の精液を入れたことがありましたよね。あのとき以来のトラウマなのでしょうか。
もし、ごぞんじの方がいらっしゃったら、ご教授ねがいます。

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