2006年8月26日

夏も終わり

このブログもずいぶんサボってしまいました。
しかし、暑い。ほんとうに暑い。今年の関西の暑さってば殺人的です。8月も終わりなのに、35度があたりまえというのは、どうなってるんでしょう。9月もこの暑さは残るそうですから、ここへ来てヘバりぎみです。

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さて、この暑さの中、深夜までハマっていたのが、サウンドノベルゲームの「かまいたちの夜×3(トリプル)」
いい歳をして、何をやってるんだとお思いでしょうが、好きなんですよ。この手の分岐型ゲーム。
それに、TERUさんのサイト「Script1」のゲーム企画にも一枚噛んでいるので、これはプレイしてサウンドノベルの書き方を研究しておかないと……ねえ?(笑)
というわけで、昨夜ついに全エンディングを制覇して「金のしおり」を出しました。

スーファミ版の「かまいたちの夜」が発売されたのが1994年だそうですが(うちの息子まだ小学生だったもんなあ)、12年かかって、ようやく今回が完結編になる模様です。
その記念という意味もあるのか、今回は、その第一作「ペンション『シュプール』編」と、2年前プレステ2で発売された「かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄」のメインシナリオも同梱されています。
完結編と名がつくものの宿命なのか、「1」のときに感じたインパクトにも、「2」のときのボリュームにも劣っているように思えて、やや物足りなさが残るものの、さすがに「金のしおり」を出したあとのおまけエンディングを見ると、しんみりしてしまいました。
いつもの透や真理といった主要メンバーともこれでお別れです。

さてさて、そんなことばかりしてるから、さだめしBUTAPENNの小説執筆はすっかり滞っているだろうと思っているそこのあなた、スルドい!!(笑)
いや、「新ティトス戦記」はなんとか第7回まで書けているのですよ。これで今年いっぱいの更新(毎月2回更新を予定)分のストックはできました。コラボ企画の最終回も、ほぼメドがつきました。
ただし、「セフィロト2」と「ギャラクシーシリーズ」は、まったく一行も書けていません。ロマンススキーの常連さまたちに怒られそう。とほほ。いよいよ自転車操業へと、お尻に火がついてきたなあ。

そんな状態で逃げるわけじゃないのですが、来週早々旅行に行ってきます。♪るんるん
顛末については、またこのブログで報告しますね。
数日留守をしますので、メールや掲示板のレスができなくなりますが、ご容赦ください。

2006年8月15日

父の終戦

暑いですね。みなさまいかがお過ごしですか。

きょう私は実家で、「純情きらり」のお昼の再放送を、私の両親と見ました。主人公は、婚約者を戦地に送り、今また弟をも送り出そうとしています。弟の専攻の物理の本を、夜なべで一文字一文字紙に書き写し、「千人針の代わりだから」と言って持たせている場面がありました。
千人針って若い人はご存じないかも(と言って、私も見たことありませんが)。戦地に行く家族のために、妻や母が街頭に立ち、道行く人に一針ずつ祈りをこめて縫ってもらって、その布を出征する兵士に持たせるのです。
「千人針はなあ。シラミがたかるから、捨てさせられるんや」と、父が言いました。

私の父は、先の大戦中は上海に留学していました。彼の父親、つまり私の祖父が中国で貿易商をしていたからです。
しかし、やがて敗戦の影が色濃くなり、学徒動員で駆りだされた工場では、友人とふたりでベートーヴェンの「運命」を口ずさみながら作業したといいます。「武士道とは死ぬことと見つけたり」のことばに酔っていた青春でもありました。
食料も不足し始め、近隣の農家に米を徴用に行くのは、大学の上級生の仕事でした。徴用とは体のいいことばですが、要するに略奪してくるのです。農家の人たちが必死で隠している大切な米を、無理矢理取り上げる。中国の人にとっても、日中の架け橋となるという理想に燃えて、ここに来たはずの学生たちにとっても、なんと残酷な行為だったことでしょう。
昭和二十年の2月になって、ついに父にも召集令状が来ました。
入隊してわずか数日で、下着にシラミがつくほど不衛生な状態。飲み水は、井戸の水を汲んで、ミョウバンを放り込んで、さらに上澄みを煮沸してようやく飲むことができるのです。揚子江沿いに進軍しているうちに、父は喉の渇きに耐えられなくなり、ひとくちだけ浅瀬の水をすくって飲みました。それから三ヶ月、父はずっと下痢に苦しみました。
夜は散発的なゲリラの銃弾の音が聞こえてきましたが、結局父は一度も銃を撃つことなく、敗戦の日を迎えました。

軍が現地解散となり、ふたたび上海に戻ったのですが、他の都市と違い上海はいたって平穏だったそうです。
日本人に対する略奪などもここでは起こらず、近隣では日本人の薬屋が相変わらず経営を続けていました。日本人は「倭僑」と記した腕章をつけることを義務付けられましたが、上海の人々は敗戦の後もなお、日本人に非常に好意的だったと言います。

自分の家にたどり着くと、別の都市で貿易をしていた祖父が戻ってきました。「やあ無事か」と喜び合いました。
父が祖父に「金持っとるか」と訊くと、「ある」という答え。
後に祖父は、中国で築いた財産をすべて没収されてしまいますが、そのときはまだ裕福でした。
父はもらった銭で、毎日映画館通いをして、好きな洋画をたっぷり見たそうです。
薬屋の娘との縁談も持ち上がりましたが、やがて復員船の順番が来て、日本に帰りました。

悲惨で残虐だと言われる戦争の直後、上海はこんなのんびりした状態だったことを聞き、驚くばかりです。いまだ戦争の全体像も知らなかった当事者たちは、意外に淡々と隣人たちと日々の暮らしを紡いでいたのかもしれません。
だからと言って、日本人が憎まれるようなことは何もしていないと主張するつもりはありません。米の強制徴用の話からもうかがい知ることができるように、戦争は当事者双方にとって、人間としての信頼と尊厳を踏みにじる残酷な行為だということは、決して間違えようがありません。
謝罪しろ、補償しろ、いや謝罪した、補償した、という話ばかりが声高に聞こえてきますが、人間として一個人として隣人として、もう一度話し合うことはできないものなのでしょうか。

父は80歳になろうとしています。戦争の話が当事者たちから直接聞けるのも、あとわずかかもしれません。
今日は61回目の終戦記念日です。

2006年8月14日

RPG風ファンタジー

お盆休みの真っ最中ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
今年のプロ野球も終了したことですし(おい)、うちの夫はお盆も出勤ですので、暇しております。
これといって、ブログのネタもなく。しかしドラゴンズめ……(しつこい)。

というわけで、nyansukeさんのブログ「コトダマの宮 縁側日記」の記事を、さっそくイタダキです。
「ゲーム的思考」と題した記事の中で、「小説を書く時、ゲームができるのとできないのでは、随分引き出しの深さに違いが出るんじゃないかな、と思います」と書いておられました。

私はその「ゲームをする」側なので、「ファンタジー」というジャンルについていろいろ考えてみました。
nyansukeさんも私も、同じくファンタジーを書く人間ですが、小説の中身はやや性質が違うようです。
nyansukeさんのファンタジー「氷の楼閣」や「玻璃の橋板」、「銀の剣士」などは、舞台は異世界でも、登場するのは人間。魔族もエルフもドワーフも妖精も精霊も竜も出てきません。自らおっしゃっているように、現実とあまり変わらない「王朝ファンタジー」「西洋中世風ファンタジー」です。
それに比べて、「異世界ファンタジー」というのは、人間以外の種族が登場し、また多くの場合魔法や、それに類する超常的な力が登場します。そうなると、それぞれの世界観を説明するために、膨大な紙面を割かなければならないところが、ちょっと厄介です。このために、ファンタジーというジャンルを毛嫌いしてしまう人も多いのではないでしょうか。

その「異世界ファンタジー」の中でも、自分が書いている「ティトス戦記」を、私は「RPG風ファンタジー」と称しています。
今でこそ、「ロードオブザリング」「ナルニア国物語」「ゲド戦記」などのファンタジーが日本でも全世界でもブームですが、二十年ほど昔、日本にファンタジーという分野を広めたのは、TVゲームのRPG(ロールプレイングゲーム)の功績でした。
その中でも特に、「ドラゴンクエスト」シリーズと「ファイナルファンタジー」シリーズの影響はあまりにも大きく、後発のほとんどのRPGがその影響を受けてきたと言っても過言ではありません。
そして、RPGで広く流布している「約束ごと」や世界観を採用することによって、複雑な説明を省略してしまおうというのが、RPG風ファンタジーなのだと解釈しています。

その約束ごとというのは、たとえば、「魔法にはいくつかの系統、または属性があること」。
その属性によっては、魔法使いが覚えられないものがあったり、またある種の敵モンスターが倒しやすくなったり、反対に回復させてしまったりすることもあります。
その属性は、おおむね、火、水、風、土、聖、魔といったもので、うちの「ティトス戦記」では、それを、火、氷、土、風の4つのエレメントが具現化してると設定しています。
職業(ジョブ)があるというのも、RPGらしい発想です。種族に関しては、エルフといえば、細くて耳が長くて美しくて魔法が強い。ドワーフは背が低くて斧が得意。竜は古代から生きていて知恵があるが、誇り高くて凶暴でもある……などという約束ごとは、「指輪物語」あたりから採用したものなのでしょう。


そのほかにも、RPGの約束ごとというのは、おおむね次のようなものであると思っています。

1) キャラたちが冒険によって成長する
  成長することによって、生命力があがり、きのう負けた強い敵とも渡り合えるようになる。魔法や技もポイントを貯めたり、使い続けることでひらめいたり、お宝の中から発見したりして、徐々により強い上級魔法を習得できるようになります。この喜びが、RPGの最も大きな醍醐味と呼べるもので、そのためにゲーマーたちは時間をかけてせっせとレベルアップに励むようになるのですね。

2) お宝をゲットする
  せこいと思われるかもしれませんが、私はこれはかなり重要な要素だと思っています。お宝を全然拾えないRPGというのもプレイしたことがありましたが、やっぱりつまらなかった。
ダンジョンを探検して、また難しい迷路の謎を解いて、貴重なお宝を手に入れたときのうれしさ。でも、袋がいっぱいで「何を捨てますか」と問われるときの悲しさ(笑)。

3) 旅をする
  知らない土地を旅する喜びというのは、やはりRPGの大きな醍醐味でしょう。しかも最初は徒歩、騎馬でしかいけなかった場所が、チョコボに乗ったり船に乗ったり、飛空挺に乗ったりして行けるようになるなんて、最高じゃないですか。ああ、旅がしてえ。

4) いろいろな職種のパーティ(仲間)で力を合わせる
  普通なら絶対に性格合わないと思われるマッチョな剣士と痩せた魔導士、高貴な騎士と市井のあざとい盗賊が、協力してひとつの目的に向かって突き進む。その人間模様(もちろん恋愛も!)が、食指をそそりまする。

私はもともと学生時代、西洋中世が大好きで、そういう本を読み漁っていました。なのでRPGを子どもたちといっしょに初めてプレイしたとき、本当にハマってしまったんですね。
そのゲームの楽しさを少しでも文字にできたらと、現在もRPG風ファンタジー「新ティトス戦記」をわき目もふらず執筆中です(いや、その割には「かまいたちの夜3」をプレイしてるけど……)。
あと少しで最初のクライマックスが書き終わるので、もう少しお待ちください。たぶん今週中には第1章をお目にかけることができるかと思われます。

nyansukeさんの「玻璃の橋板」もただいまエンディング間近のじれじれ状態(笑)。長い間待ち望んでいた和風ファンタジー「桜夜叉」も連載が始まりましたので、ぜひリンクから「コトダマの宮」にお出かけになってみてください。

2006年8月 4日

夏休みの更新予定

今日、「きみのそばに…」の更新完了しました。
最初はボンノーいっぱいの主人公たちでしたが(笑)、終わりは中学生らしく、ほのぼのと。さすがの聖も、やっぱり家族の前ではキスできませんよねえ。

さて、主婦に夏休みはないとは言え、夏休み中の学生さんでここを覗いてくださる方も多いと思います。執筆状況や、これからの更新予定を少し。

この夏は、ちょっと更新を少なめにして、できるだけ小説のストックを書き溜めたいと思っています。
まず、夏に連載スタートと予告していた「新ティトス戦記」を最優先で。
ただ今、ちょっと熱を入れてせっせと書いています。自分の中では5章書き溜めたらスタート、と決めているのですが、今第4章まで書き終わっています。あと少しでお目にかけることができるはず……戦闘シーンでコケなければ(笑)。

セフィロト第二部も、第3章全5話をできるだけ全部書き終えてから出したいなあと思っているのですが、自転車操業になっても、一話ずつ出すべきか……悩むところです。

「夜叉往来」には、アンケートでたくさんの続編・番外編のご希望をいただいていまして、これはさすがに、何かお礼のお話を書かねばと思っております。
今頭にひらめいているのは、「満賢の魔鏡」というタイトルのオムニバスストーリー。夜叉の将のひとり満賢爺さんが、しつこくも(笑)死後に遺していった魔鏡に触れてしまった登場人物たちが、次々と過去に引き込まれるという筋立てだったりします。これは秋くらいが目標です。
あと、「ギャラクシー・スクランブル」も、一部の熱狂的支持者の方に「秋までに」とお約束していたのでしたね。
ギャー、これ全部はムリっす。

「ぽけっと・ぐれいす」の「インビジブル・ラブ」ですが、予告編だけ出して、執筆が止まってしまいました。なるべく早く、形にしたいと思っていますので、これも少しお待ちください。

2006年8月 2日

ツンデレって?

つい最近、「ツンデレ」ということばを聞き、何のことかわかりませんでした。
ロシアやカナダ、アラスカに広がる凍原? それは「ツンドラ」だって。
というわけで、遅ればせながら検索して調べてみました。

たとえば、フリー百科事典「ウィキペディア」を引用すると、こういうことが書いてありました。

「普段はツンツンとした態度を取るが、一定の条件下では態度が急変してデレデレといちゃつく」という状態・光景が語源である

どうも恋愛アドベンチャーゲームの女性キャラの性格をあらわすのに使われた言葉が最初だそうです。
「ツン」状態のときのキャラは、相手を嫌ったり見下したり、すべての人との関わりを拒絶しています。ところが何らかの事件により、相手に好意を持ち、ツン状態を維持しようとしても気持ちを隠し切れなくなり、あるときから一変して、相手に甘えるようになる。これがツンデレなのです。
一方、ツンとデレが同居する場合もあって、他人の前では照れのあまり、そっけないツン状態だが、根底には、そこはかとなく相手への愛情が感じられる。あるいは、ツンとデレのあいだを振り子のように揺れ動いている状態のこともあるようです。

今は「ツンデレ」の意味するところがかなり広範囲になってきて、女性キャラのみならず、男性キャラの性格にも使われるとか。
同じウィキペディアによると、「不器用な好意・障壁のある愛を表す」ことが、要するにどの定義にも共通しているようです。
完全に理解できたとは言えませんが、なるほど、というものがあります。
かなりの恋愛小説、ロマンス小説の主人公が、この「ツンデレ」パターンかもしれません。特に私たち女性は、こういう「最初は冷たいが、実は…」的な性格を持った男性キャラに萌えてしまう傾向を持っているようです。

うちのサイトで言えば、「夜叉往来」の統馬が間違いなくこれに当てはまりそう。あとは「セフィロト」の樹とか。「ティトス戦記」のルギドといったところでしょうか。
うちの相互リンクサイト様の、あのキャラも、このキャラもツンデレだなあと、ひそかに分類しています。

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