2010年7月 2日

「プラネット・シード」あとがき

八周年企画として連載していた「プラネット・シード」が完結しました。......って、一昨日からすでにアップしていたのに、今頃あとがきなんか遅すぎますよね。ごめんなさい。

「プラネット・シード」は、ご存知のように「ギャラクシー・シリーズ」と「セフィロトの樹の下で」のクロスオーバーです。
この話を書くそもそものきっかけは、「ギャラクシー・オデュッセイ」(4)
に出てきたマルギットという謎の女性です。
彼女とキャプテン・三神は、なぜ知り合いなのか、もしかして昔恋人だったのか、というあたりの種明かしをしてみたいと考えるようになりました。
そして同じく「ギャラクシー・スクランブル」(5)において、思わせぶりな悪役として登場しながら、あっさりと捕まってしまった竜頭蛇尾のドラゴン(笑)フェルニゲシュ。彼をもう一度出すことにしました。

そこで考えたのが、同じSFである「セフィロト」とのクロスオーバーです。
セフィロト第一部第5章(4)には、こんなくだりがでてきます。

「じゃあ。世界中を旅して回って。火星やほかの惑星にも。そしていろんな景色を見ながら、ときどきでいいから私のことを思い出して」
「それが胡桃の望みなのですか?」
「そう。もし私が死んでも、セフィは死なないで幸せに暮らしてほしい」

この会話のエピソードを実際に描きたいとかねがね考えており、そのために、「クリフォト」の最後で、クリフォトが火星開拓に向かうシーンを仕込んでおきました。
こうして、1世紀の時間の隔たりを超えて、ふたつのSFの主人公たちが出会うことができました。

エピローグまで読んでいただいた方はわかりますが、この話ではレイ・三神は脇役です。つまり恋愛模様という意味では、彼は敗北してしまいます。それはもちろん我らがヒーローがユナさんの逆鱗に触れては困るからでして(笑)、キャプテン三神ファンの方は、そのあたりは納得していただけるのではないかと期待しています。

実は、しばらくタイトルが全然決まらずに困っていました。ちょうどその時、ぐらさんが1234567番のキリ番をゲットしてくださり、出演権などいくつかのキリリクを出してくださいました。
私の提案は、敵の組織に、ぐらさんの昔のHN「グラナトゥス」を使わせてほしいというもので、ぐらさんは快く承知してくださいました。
「グラナトゥス」は、ガーネットの語源でもあり、ラテン語で「ざくろ」また「種」という意味があるそうで、これでストーリーの根幹を流れる「種 = 惑星の上に播かれる人間の生命」というテーマと、タイトル「プラネット・シード」が決まりました。
ぐらさんには、本当に感謝します。もうひとつ、ぐらさんから提案していただいたキリリクは、「このサイトの小説の主人公たちの男女を交換する」というもの。お祭り的な連作掌編にしたらすごく面白そうで、いつか必ず実現したいと思います。

これで当分、当サイトのSFの更新は間遠になるかと思っていたら、9月のアルファポリスのファンタジー大賞のジャンルには、SFも含まれるそうです。
SFで参加したいなという誘惑がむんむん(笑)。

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コメント

ようやく完結しました。さくさく更新するはずだったのに、どうしてこんなに時間がかかったのだろう。

セフィロトとギャラクシーの両方を読んでいらっしゃる人でないと、意味がわからないクロスオーバーというのは、考えてみればハードル高いですね。
でも、読んでない読者さまが興味を持っていただけたらという期待もあったりするのです。

自分が書きモードのときは、なかなか人の小説が読めないものです。どうぞゆっくりと読んでやってください。

 茶林です。
 まだ最後まで読んでおりませんが、完結おめでとうございます。セフィロトもギャラクシーも読んだのがかなり前なので、相関関係とかをかなり忘れまくっていて大変なのですが、がんばって読むぞー。