2006年10月23日

キャラバトン(4)

キャラバトンも今日でいよいよ最終回です。
自分のキャラを語り始めると、聞いてる人はまことに馬鹿馬鹿しいでしょうが(笑)、作者自身は非常に楽しいです。
それに、これを書くことで、頭の中をかなり整理できることがわかりました。きっとあちらこちら読み返したり、書いた当時の心境を思い起こすからでしょうね。
書く意欲をなくしかけたときは、「キャラバトン」をやってみると特効薬になるかも、です。

さて、四回の最後をしめくくるのは、「ティトス戦記」のルギドです。


ティエン・ルギド

★ このキャラのこと好きですか?
はい。
うちのサイトには珍しく、男くさいキャラです。うちにいるヒーローは、たいてい痩せてひょろひょろしていたり、まだ成長途上のキャラが多いのですが、胸板広く筋肉質というのは、このルギドと「ギャラクシーシリーズ」のキャプテン・三神くらい。なんだかんだ言っても、たくましい男が好きなのは、女性の持つ種族保存の本能なんでしょうかね。

★ このキャラの事をなんと呼んでいますか?
ルギド。
思い切り余談ですが、この名前は適当につけた名のつもりだったのですが、こないだローズマリー・サトクリフの「炎の戦士クーフリン」を読んでいたら、敵方のマンスターの王が、「ルギド」という名前で登場してました。アイルランドには歴代この名の王がたくさんいるみたいですね。

★ このキャラのイメージカラーは?
髪の色の、「銀色」。

★ このキャラのイメージソングは?
おもにクラシックです。アルビノーニの「アダージョ」やマーラーの「アダージェット」。
最終章の海底のシーンを執筆中、バーバーの「弦楽のためのアダージョ」という非常にベタな曲をかけて、涙を流しながら書いていたという大バカ者です。

★ このキャラの血液型何だと思いますか?
O型ぽいですね。参考にしたサイトによれば、O型は、「親分肌で、気が付いたら場を仕切っている事が多い」。また、「プライドが高く、見栄っ張りだが、淋しがりなところもある」そうです。

★ このキャラの出てくる作品の中で、「こいつとならくっついても許す!」ってキャラは居ますか?
えーと、アローテ以外の女性で対象になりそうなのはトカゲ女のラミルくらいですか。

★ このキャラに言われてみたいセリフはありますか?
今回もやはり、作品の中に出てきた「決めゼリフ集」で。

『俺は……人間の女に心を食われた』(第4章より)
「俺は魔族だ。人を愛する心など持っていない。あるのは、支配するかされるかの関係だけだ」(第6章より)
「俺を信じているのか。今だっておまえのことをこの爪で掻き裂くかもしれないのに」(第17章より)
「いつまでそんな隅っこで震えてるつもりだ。出てきやがれ! おまえは俺が守るってのが、まだ信じられねえのか?」(第25章より)

この人の場合は、恋人であるアローテに対するよりも、むしろ主であるアシュレイに対するほうが決めゼリフが多いです。たとえば、
「覚えておけ。俺はおまえを主として誓った。魔族の忠誠は絶対だ。時が来れば、必ずおまえのもとに戻る」(22章)
恋愛よりも主従関係を重んじている証拠でしょうね。

★ このキャラと手を繋ぐ、抱きしめられる、キスするの内どれか一つできるとしたらどれを選びますか?
手を握ると長い爪で怪我しそうだし、キスをすれば鋭い牙で怪我しそう。抱きしめられるのが無難そうです。
どうせなら異世界ファンタジーらしく、彼が手綱を取る馬に乗って、いっしょに草原をかけめぐりたい。

★ 次にバトンを回す人を5人、キャラ指定でどうぞ。
いよいよ最終回なので、最後の項目です。
私のほうから指定はしませんが、どなたでも受け取っていただいて、みなさんのキャラについて熱く語ってくださればと思います。

お付き合いくださってありがとうございました。

2006年10月20日

キャラバトン(3)

さて、今日の「キャラバトン」は、「セフィロトの樹の下で」のセフィロトです。
で、昨日もチラと言ったとおり、古洞樹博士も合わせて答えていこうと思います。
というのは、この作品、どちらがヒーローかと言われると、迷ってしまうんですね。
光であるセフィロトのそばには必ず影のように、死んだ樹の存在が見え隠れしているからです。まさに「セフィロト」の「樹」の下に胡桃は生きているわけで、読みようによっては、これを樹とのラブストーリーだと読めないこともないのです。


★ このキャラのこと好きですか?
セフィロト: もちろん。作者の妄想の産物のような癒しキャラですね。私も、こんなふうにひたすら尽くしてくれる男がほしい?!(おひ)
樹: セフィの正反対で、自己チューで頑固でまったく気が利かないタイプ。なのに、こういう男も好きなのです。矛盾してるわ。

★ このキャラの事をなんと呼んでいますか?
セフィロト: セフィ。
樹: 古洞博士。

★ このキャラのイメージカラーは?
セフィロト: 透明度の高い薄い茶色。
樹: ドロドロの濃い茶色(笑)。

★ このキャラのイメージソングは?
ふたりとも: ショパンの「幻想即興曲」第2形式モデラート・カンタビレ。
この曲の入ったオルゴールは、実際に作者が子どもの頃持っていたのですよ。これを聞くたびになぜか子ども心に切なくなってしまったのでした。

★ このキャラの血液型何だと思いますか?
セフィロト: AR8型(笑)。ロボットに血液型訊くほうが間違っているやね。
樹: どちらかといえばAB型。 「感情を表に出すのが苦手。何かに凝りはじめると、止まらなくなってしまう」ところなんか、そうです。

★ このキャラの出てくる作品の中で、「こいつとならくっついても許す!」ってキャラは居ますか?
ふたりとも: いないっすねえ。さくらちゃんはやはり許せないし。……あ、犬槙博士かな?(またかい)

★ このキャラに言われてみたいセリフはありますか?
今回も、作品の中に登場した「決めゼリフ集」になります。
しかし、セフィ語録は、全編これ女性への決めゼリフという感じですね。

セフィロト: 
「胡桃も早くおばあさんになったらいいなあ。そうしたら毎日お世話できるのに」(第5章(2)より)
「約束します。わたしは胡桃より重いものは絶対持ちません」(第5章(4)より)
「分析不能だった自分の感情の意味を、今日やっと知りました」(第6章(5)より)
「わたしの人工知能の0と1の羅列の中に、本当に人を愛する心を宿すことができるのでしょうか」(第10章(3)より)

樹:
「胡桃、泣くな。俺はいつまでもおまえといっしょにいるから。決してひとりにしないから」(第1章(1)より)
「俺をこれ以上、俺以外のものに変えないでくれ」(第4章(4)より)
「このあと、いったいどうすればいい?」(第4章(5)より)
「おまえは俺がいなくても、もうやっていけるんだな」(第10章(3)より)


★ このキャラと手を繋ぐ、抱きしめられる、キスするの内どれか一つできるとしたらどれを選びますか?
セフィに頼んだら、どれでも喜んでしてくれそうです。
でも、やはり彼に望みたいことは、毎朝おいしいコーヒーを淹れてくれること! それから、年を取ったとき介護してほしい(笑)。
樹には、後ろに立って肩に手を回して抱きしめてほしいです。

「セフィロトの樹の下で」は、ただいま第二部の更新がすっかり停まっていますが、決して書くことを放棄したわけではありません。必ず続きを書きますので、もう少しお待ちいただけたら幸いです。

さて、最終回は来週になりますが、「ティトス戦記」のルギドで最後をしめくくりましょう。

2006年10月19日

キャラバトン(2)

昨日に引き続き、「キャラバトン・当サイトヒーロー四人衆編」(笑)をお届けします。
今日は、この春に完結した「夜叉往来」の統馬です。

矢上統馬

★ このキャラのこと好きですか?
もちろん好きなんですが、生身の男としてというよりも、私が好きなのは、その得体の知れない闇の部分のほうでしょうか。永遠に近い生命を与えられて、歴史のあちこちに偏在し、人間としての喜怒哀楽を拒絶した面、にむしろ統馬らしさを感じています。
「夜叉往来」の続編を書かないと決めた理由のひとつは、統馬が、そういう部分を失ってただの人間に戻ってしまったのがちょっと惜しいかな……という気分もあったりします。


★ このキャラの事をなんと呼んでいますか?
「トーマ」、なんてカタカナで書くと、萩尾望都の「トーマの心臓」みたいです。
純和風でありながら、海外でも十分通用する名前であるぞ(byナギちゃん)。

★ このキャラのイメージカラーは?
黒と白。人間であるときは「黒」。夜叉になったときは髪の色の「白緑(びゃくろく)」=アイスグリーン。

★ このキャラのイメージソングは?
和風っぽいイメージですが、案外ロックが似合いそうな気もします。戦闘シーンの執筆には、Dream Theaterの「IMAGES AND WORDS」を流していました。

★ このキャラの血液型何だと思いますか?
たぶん、日本人に一番多いA型でしょう。
参考にしたサイトの解説によれば、A型男は「恋愛では、真剣で一途。はじめは慎重だが、そのうち情熱的に豹変する。女性に対しては不器用な面もあり、自分からアプローチするのは苦手」だそうで。

★ このキャラの出てくる作品の中で、「こいつとならくっついても許す!」ってキャラは居ますか?
久下尚人(笑)。
いや、笑っちゃいかん。真面目に言ってます。五代の転生、二百年に及ぶ彼との絆は、生半可な男女の恋愛なら、敵うものじゃありません。
男同士はダメというなら、久下さんの前世の鷹泉董子(ようぜんとうこ)と結ばせてあげたかったです。

★ このキャラに言われてみたいセリフはありますか?
同じく「決めゼリフ集」ってことでご勘弁を。
無口なくせに、けっこう決めゼリフが多いです、こやつ。

「……やはり、おまえは変な女だ」(第二話(2)より)
「俺は、だんだん弱くなってくるな」(第六話(1)より)
「おまえは、俺が見てやる。一生、俺が見ていてやる」(第七話(7)より)
「俺は執念深いぞ。覚悟しておけ」(第九話(3)より)
あと、「矢上家の○○」というラストの迷ゼリフもありましたっけ。

★ このキャラと手を繋ぐ、抱きしめられる、キスするの内どれか一つできるとしたらどれを選びますか?
なんだか、どれも絶対やってくれそうにないですね。
どうせなら、「小脇に抱えられて、空を跳ぶ」ってヤツを一度経験してみたいかな。気持良さそうです(自分の体重を考えろって?)。

それでは、今日はこのへんで。
明日は、「セフィロトの樹の下で」のセフィロトです。合わせて樹もいっしょにやってしまおうかな?

2006年10月18日

キャラバトン(1)

ネタのないブロガーたちのために、時折り思い出したように「バトン」なるものが流行ってくれるのは有難いことです。
今回は、ミルキーさんが「Romance Kobo Blog」で答えておられた「キャラバトン」を、「どなたでもどうぞ」とおっしゃるのを幸い、強奪してきました。
本来は回す側からのキャラ指定があるそうで、ミルキーさんは私のコメントのレスの中で、「ディーター」と「統馬」の名前を挙げてくださったのですが、どうせなら、うちの4つの長編の男子ヒーロー諸君全員をいじってやろうと思います。だって、そしたら4回分のネタができるもん(笑)。
ちなみに、「いじる(弄る)」というのは、「いじめる」の語源でもあるらしいですね。架空のキャラいじりはOKですが、身近な人間を「いじる」のは、たとえお遊びのつもりでも、やめたほうが良さそうです。
では、初回はうちの看板息子、「EWEN」のディーターから。

ディーター・グリュンヴァルト

★ このキャラのこと好きですか?
好きですね。
ただ好きと言ってもいろいろあって、どちらかというと、すでに息子みたいな感じでしょうか。だってうちの長男と3歳しか違わないし。

★ このキャラの事をなんと呼んでいますか?
ディーター。でも、ユーウェンと呼んでもダニエルと呼んでも一応返事はしそうです。名前が多すぎるんだよ……。

★ このキャラのイメージカラーは?
やっぱり、瞳の色、「翡翠色」=ブルーグリーン、でしょうか。

★ このキャラのイメージソングは?
エニグマの、「Enigma3」の中の「Beyond the Invisible」。
ちょこっと歌詞を私訳してみると、

鏡の中をのぞきこんで
その向こうの自分自身を見つめ続ける
欲望をもてあました僕は
幻想の中にとびこむしかない

そこへ行けばたちまち
すべてが可能になる
人目を避けて隠れることなど
なにもないのだから

目を閉じろ
感覚と実在で感じ取れ
これは夢ではない 現実だ
僕はきみの中に きみは僕の中にいる

人生の重い鎖から
解き放たれるときが来た
きみもいっしょに来るといい
現実の彼方にあるものを見たければ

★ このキャラの血液型何だと思いますか?
血液型が人の性格形成に影響を及ぼしていると仮定しての質問だと思いますので、そういう意味で答えることにします。参考にしたのは、こちらのサイトTEA POT CAPRICEさま
ディーターは、それから考えるとAB型。「感情を表に出すのが下手で、愛情表現もクールだが誠実」なタイプでしょう。
ところで、その他にもこんなサイトを見つけました。
世界のABO式血液型の分布
これによると、アイルランド人でダントツに多いのはO型。ドイツ人は日本と同じくA型が一番多くなるようです。

★ このキャラの出てくる作品の中で、「こいつとならくっついても許す!」ってキャラは居ますか?
奥さんの円香以外で、ってことですよね。
それならば、茜さんでしょうか。彼女はもともとユーウェンのタイプみたいだし、「あかね」で飲んでるうちに、酒の勢いでつい……なんてね。

★ このキャラに言われてみたいセリフはありますか?
ミルキーさんもおっしゃってますが、キャラが言いそうなセリフを小説世界から現実世界に出すというのは、想像するだけで恥ずかしいものですね。
作品の中の、彼の決めゼリフ集ってことで、ご勘弁ください。

『僕はユーウェンにはもう負けない。円香を守ってみせます』(本編 第6章より)
「……本当は、一発ぶん殴ってやろうかと思ったよ」(「アニヴァーサリー」より」)
「俺を虐待した人を憎んではいない。あのときがなければ、俺は円香に出会えなかったから」(「シュプール」より)
「じゃあ、男の子が第一希望ってことで」(「家族稽古」より)
「服の好みは、ユーウェンのを受け継いだな。女の好みはディーターのほうだが」(「Auf Wiedersehen」より)

★ このキャラと手を繋ぐ、抱きしめられる、キスするの内どれか一つできるとしたらどれを選びますか?
一度、「冷たくて気持のいいキス」ていうのを、試してみたい気はありますが……。
でも本当は、ディーターにさせたいことが、ひとつあります。「スーパーの荷物持ち」(笑)。毎日買い物にえっちらおっちら行くたびに、ディーターついてきて欲しいなあと思ってしまいます。

えー。長くなったので、今日はここまで。
明日は、「夜叉往来」のトーマくんで行ってみましょう。

2006年9月15日

不器用な年齢

急に涼しくなってきましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
BUTAPENNは、どうも身体のだるさが取れません。階段昇るのもひいひい言ってます。この激しすぎる季節の変化に、どうも身体が対応できてないみたいです。
いやあ、そりゃ夜中までテレビゲームしてたら、しんどいでしょうよ(5ヶ月もかかって、やっとラストダンジョン「空中要塞バハムート」までたどりついた――ってFF12のことですが)。

さて、日付が変わってすぐ、「新ティトス戦記」の第3章をアップしました。
さっそくひとことメールもいただいて、ありがたいかぎりです。
うちの常連さんは、「ティトス戦記」だけは読んでいないとおっしゃる方が多くて、あの膨大な文字の羅列では、そりゃ私でも読み返すのを尻ごみするよなあと思います。特に、「剣と魔法」の世界観のファンタジーというのは、日ごろ現代ものを読みなれている方には、とっつきにくい分野であることは確かです。
ましてや、このお話は恋愛少なめで、冒険の旅がメインなもので……。
「EWEN」と「ティトス戦記」の交互連載をしていたとき、「EWEN」に比べて、あまりに反応が少なく、「誰も読んでいないのだ」と勝手に決めつけて、連載を途中で放棄してしまったことがありました。
熱烈なメールや三周年人気投票のコメントをいただいた今は、そんなことは考えませんが、孤独な更新になることはある程度覚悟して、今回の「新ティトス戦記」の連載に踏み切りました。
予想に反して(笑)、かなりのひとことメールをいただき、感謝にたえません。

それに力を得て、もう少しこのまま、「新ティトス戦記」一本の執筆だけになりそうです。
というのは、この夏こればかり書いていたせいか、それとも「FF12」や「ゲド戦記」のせいなのか、22世紀のロボットの話や、23世紀の三角関係(笑)の話が、どうにも頭の中に浮かんできません。ファンタジーの世界が頭の中に充満しているうちに、少しでも書き進めておきたい、今ほかのお話をはさむと、せっかく動いているキャラたちが消えてしまいそうです。

年を取るにつれて、身体もそうですが、頭の働きが不器用になるのを感じます。以前は、同時進行で複数のことができました。たとえば、テレビを見ながら編み物をしたり、音楽を聴きながら文章を打ったり。
ところがいまや、ひとつのことしかできない。目はひとつにしっかと注ぎ、耳はぎんぎんにすましていないと、見たり聞いたりしたことが頭の中に入ってこない。
小説も、1、2年前までは平気で、いくつかのお話を並行して書き進めていたのですよ。

私はプロットを書くことがあまり得意ではありません。思いついたネタやフレーズを書き留めたりはしているのですが、時間が経つと、ほとんどは捨ててしまいます。そのときそのとき、物語の流れに乗って執筆しながら思いつくネタやフレーズのほうが面白く感じられます。ときには、書くつもりのなかった言葉がパッとひらめいて、自分でも驚いたり。出たとこ勝負のいい加減な性格であることが、よくわかります。
じたばたせずに、そのときの自分に書けるものを書くしかないな、と思います。

というわけで、「セフィロト2」や「ギャラクシーシリーズ」を楽しみに通ってくださる皆様には、本当にもうしわけありませんが、もう少しお待ちくださいませ。
しかし、気まぐれなBUTAPENNのことですから、すぐに気持が変わって書いちゃうかもしれませんので、ときどき覗いてみてくださいね。

2006年8月 4日

夏休みの更新予定

今日、「きみのそばに…」の更新完了しました。
最初はボンノーいっぱいの主人公たちでしたが(笑)、終わりは中学生らしく、ほのぼのと。さすがの聖も、やっぱり家族の前ではキスできませんよねえ。

さて、主婦に夏休みはないとは言え、夏休み中の学生さんでここを覗いてくださる方も多いと思います。執筆状況や、これからの更新予定を少し。

この夏は、ちょっと更新を少なめにして、できるだけ小説のストックを書き溜めたいと思っています。
まず、夏に連載スタートと予告していた「新ティトス戦記」を最優先で。
ただ今、ちょっと熱を入れてせっせと書いています。自分の中では5章書き溜めたらスタート、と決めているのですが、今第4章まで書き終わっています。あと少しでお目にかけることができるはず……戦闘シーンでコケなければ(笑)。

セフィロト第二部も、第3章全5話をできるだけ全部書き終えてから出したいなあと思っているのですが、自転車操業になっても、一話ずつ出すべきか……悩むところです。

「夜叉往来」には、アンケートでたくさんの続編・番外編のご希望をいただいていまして、これはさすがに、何かお礼のお話を書かねばと思っております。
今頭にひらめいているのは、「満賢の魔鏡」というタイトルのオムニバスストーリー。夜叉の将のひとり満賢爺さんが、しつこくも(笑)死後に遺していった魔鏡に触れてしまった登場人物たちが、次々と過去に引き込まれるという筋立てだったりします。これは秋くらいが目標です。
あと、「ギャラクシー・スクランブル」も、一部の熱狂的支持者の方に「秋までに」とお約束していたのでしたね。
ギャー、これ全部はムリっす。

「ぽけっと・ぐれいす」の「インビジブル・ラブ」ですが、予告編だけ出して、執筆が止まってしまいました。なるべく早く、形にしたいと思っていますので、これも少しお待ちください。

2006年7月24日

「舫い船」について

「犬祭3」(sleepdogさん主催)が、先ごろ閉幕しました。
すでにオンライン界の定例イベントとなった感のあるこのお祭りも、今年で三回目。
今のところBUTAPENNも皆勤を続けていますが、今年は自由参加部門で、「金の骨」をいただきました。
三度目にして、初の「金」受賞です。ひゃっほう。
うれしがりと言われようと、うれしいもんはうれしい。ドッグさんからいただいた、受賞記念の「金骨」画像を飾っちゃいます。


dogfes_gold.gif


今年のsleepdogさんは、仕事の最繁忙期にあたってしまい、激務の合間の運営でした。涼しい北海道とはいえ、さぞかし、汗まみれで孤軍奮闘してくださったのだと思います。
ほんとうにお疲れ様でした。

さて、祭終了にともない、参加作の「舫い船」について、いくつか「あとがき」めいたことを書いておきたいと思います。
今だから告白しますが、このお話は犬祭のために考えたというより、ずっと暖めていたいくつかの題材をまとめて投入したという経緯があります。
だから、感想欄でも非常に好意的にご指摘いただいたのですが、犬が登場する必然性があまりない。ここに出てくる「早太郎」という犬のかわりに、村の鎮守の木でも何でもよかった。ドジな使用人の女の子だったりしたら、ちょっとした初恋ものになったかもしれませんね。

私がずっと暖めていた題材というのは、ひとつは私の通っている教会の名誉牧師が礼拝メッセージで話した、子どもの頃の思い出話です。私の父と同じ年の生まれで長野県出身の老牧師は、小さい頃柿の実を盗んで、村のとんでもなく恐いおばあさんに家の中まで追いかけられたりしたそうです。しかし、そのおばあさんはキリストを信じて、180度穏やかな性格へと変えられたのです。
「こ?れ?は?使える!」ということで、メッセージの内容そっちのけで設定をメモしていた、とんでもない信者であります(笑)。

もうひとつの題材というのは、「喫茶吾眠」のとっとさんから、去年の6月にいただいた「掲示板200リク」でした。
そのリクエストとは、村山由佳さんの「すべての雲は銀の...」に出てくる兄弟(優秀な兄と、平凡な弟)と、最初は弟の恋人だったのに、後に兄と結婚してしまう女性を、BUTAPENN流に描いてほしい、というものでした。
この設定は、「夜叉往来」でも使ったばかりだし、どういうふうに料理すべきかと悩みつつも、例として提示された「すべての雲は銀の...」を読んでみました。
このお話は、文字通り兄に恋人を取られた弟が、とあるペンションを舞台にいろいろな人々との交流を通して、傷ついた心が癒されていく……という筋です。
読んでみて、実は私は、ストーリーそっちのけで、兄夫婦に対して怒りを覚えてしまったのです。
特に、弟に対する負い目から追い詰められて入院している彼女を見舞ってやってくれと、兄がペンションまで頼みに来る場面。こんなことを平気で頼むなんて、兄たちはなんと自分勝手なんだと思いました。
主人公が新しい出発をするというラストを読んでも、鬱憤は収まりません。

もし、私が弟だったらどうするだろう。
「いいよ」と見舞いを快く引き受けて、実際は兄嫁と対面するや、ねちねちと苛めて、流産に追い込んじゃう(おい)。
それからも、自堕落な生活を送って、兄夫婦に金銭的にも心配を掛け続け、派手な女遊びをして、あげくの果てには子どもを儲けて、子どものいない兄夫婦に「育ててくれよ」と押しつけてやる。
でも、彼の子どもを懸命に育てる兄夫婦の姿を見て、また復讐の道具として生み出したはずのわが子の成長を見ているうちに、長い年月の果てに彼の心は癒されていく……。

というストーリーを思い浮かべていました。
「舫い船」は、そのすべてのドラマを全部隠した上で、道具とされた子どもの立場から見たお話に仕立てました。
もちろん、とっとさんのリクエストのすべてを満たしているとは、およそ言いがたいですが、とっとさんはこころよく、「これでOK」とみなしてくださいました。というわけで、「掲示板200リク」完了(笑)。

もうひとつのテーマは、このあいだから私をさいなんでいた「閉塞感」です。
このブログにも以前に書きましたが、老親をかかえ、次第に自由に行動できなくなりつつある今に対する鬱屈とした気分が、日々強まってくるのを感じていました。書くことによって昇華したい、と主人公を狭い谷に閉じ込められた少年に選んだのです。
幸い、この話を書いたことと、夫と尾瀬旅行に行ったことで、すっかり私の欲求不満は解消しましたが(笑)。

これほどいろいろな個人的な心情を詰め込んだお話を、丁寧に読んでくださった皆様、投票してくださった皆様、どうもありがとうございました。
でも、この「あとがき」を読んだら、投票しなければよかったと思う方がいらっしゃるかもしれませんね(笑)。

*「犬祭3」の会場はオープンしています。小説・イラスト・短歌などたくさんの作品が展示中ですし、感想掲示板なども稼動していますので、もしよろしければお運びください。

2006年7月 6日

50万ヒット御礼企画

今日から50万ヒット御礼企画と題して、「きみのそばに…」を連載します。
全5回のつもりが、大幅に増えて7回。これでもなるべく短くと心がけたのですが、異世界ものというのは、どうも説明くさくて、長くなります。
みつきさんのリクエストでは、「お年頃のふたりのラブラブな話」ということだったのですが、主人公ふたりは、実は中学2年、13歳。まだまだ青春前夜というところです。母として、「義務教育中はここまでヨ!」というところで、ラブラブは止めてあります(笑)。
一応最後まで書き終えていますので、推敲しつつ4?5日間隔くらいで連載する予定です。

その後の予定ですが、携帯サイトのほうで、新連載をひとつもくろんでおります。
そして、延ばし延ばしになっている「新ティトス戦記」の連載開始。なんとしても夏中に開始したいと思っているのですが……。

そしてもうひとつ、「夜叉往来」最終話の末尾につけた完結アンケートのご報告です。
今日現在で584のアンケートをいただき、そのうち193もの感想をいただきました。感想が必須ではなかったのにもかかわらず、中にはかなり長文のものもあり、本当に涙が出るほどありがたかったです。
本来ならば、ひとつひとつにレスを書くべきなのでしょうが、あまりにも多過ぎて、それならば、その時間を使って番外編をひとつでも書いたほうがいいのかな……。
実は、このお話に関しては続きは書かないと決めていたのですが、あまりにも多くの方の続編・番外編のご希望をいただいて、心が揺れております。ハイ、BUTAPENNは軟弱モノです。
今すぐというわけにはいきませんが、何かの折に何らかの形で、統馬と詩乃の「その後」が断片的にでも書き継いでいけたら、と思います。思うだけならタダですし(こら)。
アンケートを下さったみなさま、本当にありがとうございました。

2006年6月24日

「EWEN」を時系列に並べる

相互リンク先の「姫様御殿」の姫さんには、ときおりブログのネタをいただいている私ですが、今回も「言葉の日記」の「エーデムを読む順番は?」という記事に目を惹かれました。
姫さんの名作「エーデムリングシリーズ」は、「銀のムテ人」も合わせると、かなりの数の作品群で成り立っていますが、読者さまから「読む順番」についてお問い合わせがあったようで、この記事は、シリーズを時系列に並び替えるという試みです。
「姫様御殿」では、いったん下げていた「エーデム」シリーズを再アップしておられる途中で、これからも、なるべく時系列順にアップするお考えとか。

さて、私の場合はどうかなと考えると、時系列が混乱しそうな作品といえば、やはり「EWEN」なのではないかと思います。
「セフィロト」の番外編はそれほどでもないし、「ティトス戦記」の外伝も、過去にさかのぼっていますが、それもひとつを除くとだいたい時間順に並べていますし、資料編では「年表」なるものも作って、年代と対照させています。
それに比べると「EWEN」は、現在を追っているかと思えば、過去にさかのぼったり、回想シーンも出てきたりで、いったい、いつ頃のお話なのか迷うエピソードが多いような気がします。
今のところ、「どの順番で読むのですか」という問い合わせはいただいたことがないのですが、私も、これを機会に、「EWEN」の今まで発表したすべてのエピソードを時系列に並べるという試みをしてみます。
回想シーンだけ過去にさかのぼっているというものは、カッコに入れて二度掲載してあります。
おおよそ、こんな感じです。
末尾に記した年月は、作品の中の時期になります。

EWEN2*Episode 19   「炎の刻印」(1984年ごろ)
EWEN2*Episode 10   「長い夜」における回想シーン)(1990年ごろ)
EWEN2*Episode 12   「弾雨」(1991年ごろ)
EWEN2*Episode 3   「ロザリオ」(1993年9月)
EWEN2*Episode 14   「REBORN」(1994年10月から1995年1月)
EWEN2*Episode 6   「グリュンヴァルト博士の日記」における日記)(1995年1月?1999年4月)
EWEN2*Episode 1   「凍えた太陽」(1998年10月)

EWEN 本編(1999年4月から2000年2月)

EWEN3*episode 6    「線香花火」(1999年8月)
EWEN2*Episode 9   「バークレー警視の憂鬱」(1999年10月)
EWEN2*Episode 8  「娘へ」の回想シーン)(2000年3月から2001年)

EWEN2 完結編  「Die Heirat」(2001年3月から9月)

EWEN2*Episode 2   「KWAIDAN」(2001年8月)
EWEN2*Episode 10  「長い夜」(2001年11月)
EWEN2*Episode 13  「CLOSE YOUR EYES」(2001年12月)
EWEN2*Episode 6   「グリュンヴァルト博士の日記」(2002年1月)
EWEN2*Episode 7   「シュプール」(2002年2月)
EWEN3*episode 4   「扉のない檻」(2002年3月)
EWEN2*Episode 4   「アニヴァーサリー」(2002年4月)
EWEN2*Episode 20  「バッド・モーニング」(2002年5月)
EWEN2*Episode 11  「A Hectic Day」(2002年5月)
EWEN2*Episode 18  「男たちの迷路」(2002年6月)
EWEN2*Episode 8   「娘へ」(2002年8月)
EWEN2*Episode 16  「シネマ・パラダイス」(2002年8月)
EWEN2*Episode 5   「ベルリンより」(2002年9月)
EWEN2*Episode 15  「過去からの手紙」(2002年9から10月)
EWEN2*Episode 17  「家族稽古」(2002年11月)

EWEN2*Last Episode 「Auf Wiedersehen」(2002年12月から2003年8月)

EWEN3*episode 2   「ウェルカムホーム」(2003年8月)
EWEN3*episode 1   「秋静か」(2003年9月)
EWEN3*特別企画   「インタビュー ウィズ 円香&ディーター」(2003年9月)
EWEN3*episode 3   「国見さんの帽子」(2003年12月)
EWEN3*バレンタイン掌編集  「ヴァレンタインの景色」§3(2004年2月)
EWEN3*episode 5   「春の宵」(2004年4月)
EWEN3* 特別企画    「ewen diary」(2004年10月)

EWEN3*Special Episode 「沈黙の回廊」(2004年12月?2005年1月)

EWEN3*episode 7   「望まぬ休暇」(2005年9月)

EWEN3*episode 0   「空の散歩道」(2009年3月・つまり未来です)

むむむ。やはり、年代を追うごとに作品の数が少なくなっていくのがわかります。この人たちは、不幸だとお話ができるので、お話が少ないのは幸せになってきた証拠だと思ってください(笑)。
こうして並べ替えてみると、ユーウェンの人格が立て続けに表面に出てくる時期というのがちゃんとありますね。特に意識してそうしたわけではないんですが……。そういう時期を経て、ディーターとユーウェンの人格は統合されていったんだなと今さらながらにわかりました(書いたおまえが言うな)。

ただ、「この順番どおりに読めばいいですか」と問われれば、やはり「EWEN」本編から読んでいただいたほうがよいと思います。たとえば「炎の刻印」から読むと何のことかわからないですし。この順番では、以降の話を読む楽しみが失せてしまうかもしれません。
つまり結局は、「EWEN」のトップページの表を、上から順番に読んでいただくのが一番しっくり来るのではないでしょうか。

じゃあ、何のために、こんなめんどくさい作業をしたんでしょうね。現実逃避……かも(笑)。

2006年6月 2日

「ぽけぐれ」正式稼動です

こちらで宣伝するのを、すっかり忘れていました。
5月31日から、携帯サイト「ぽけっと・ぐれいす」を正式稼動しています。
とりあえず、「ここでしか読めない新作を」ということで、「手をのばして」の番外編を6回シリーズで連載しています。1ページの文字数が少ないので、月水金と早めに更新しますので、ときどき覗いてみてください。

お客様がどの携帯でご覧になっておられるかの集計が、カウンターのログで見られるのですが(もちろん個々の情報はわかりません)、今のところ、ABOUNDING GRACEからPC経由でご覧になってくださるお客様がほとんどを占めています。携帯でご覧になっておられるのは、ほぼ六分の一。その中ではi-modeが8割、EZwebが2割という感じです。私はi-modeで動作確認していますし、モニターアンケートに答えてくださったのもi-modeの方なので、EZwebでどう見えるか教えてくださるとうれしいです。あとvodafoneも。

しかし、つくづく思うのですが、PCの広い画面を見慣れた私には、携帯の画面は小さすぎます。もう少し画面が広ければ、文字をもっと入れられれば、色や画像がもっと入れられれば……と思ってしまいます。
これでは、今よりさらに短く、簡潔な文章を心がけなければなりませんね。文を終わりまでスクロールしたら、最初の部分が消えてしまうような長文は、もってのほかです(とほほ)。
毎日のようにサイトのあちこち手直ししています。新しいサイトを立ち上げるのは、とてもめんどくさいけど、楽しい作業です。
いずれ、まったくの新作を投入したいとも考えていますので、末永くごひいきにお願いいたします。

とりあえず今は、6月4日に開幕の「犬祭3」の出展作品の推敲をがんばります。