オッドアイ
太郎じぃ

口笛をならしてから気づく
君はもういないことに
オッドアイ
君は今どこでなにをしているのだろう
湯気の立つホットミルク
僕も君も猫舌で
いつも冷ましながら飲んでいたね
しんしん、しんしん、
雪が降る

青いスコップで雪をかく
あの時と同じ
君と
初めて出会ったときと
オッドアイ
君は雪に紛れ
僕は声を掛けられるまで気づかなかった
真っ白な毛並みの君は
まるで本物の雪のよう

オッドアイ
不ぞろいな目
君の見る世界を僕は知らない
僕の見る世界を君は知らない
けれど
二人が過ごした時間は君と僕のもの
二人が知っていること
オッドアイ
不ぞろいな目
それは、君の名前