Dream ドリーム



03



 ワズワース一家は十九世紀から不動産業を営む由緒ある家柄で、キングスレイ家とは家族ぐるみの付き合いがあったらしい。
 シンシア・ワズワースとジェイは、言わば幼なじみの関係であり、同い年のふたりが結婚することは、彼らの父親の事業の発展の上でも、望ましいことだとみなされていた。
――つまり、政略結婚ってやつね。
 チェリルは同性の容赦ないまなざしで、朝食の席についている金髪の少女を見つめた。
 きめ細やかな白い肌。長いまつ毛。意志の強そうな青い瞳。上品な身のこなし。父親のワズワース氏は、きっと金に飽かせてアメリカ一の美女を口説いて妻に迎えたに違いない。
 でも、性格は……金持ちの令嬢なんて、イジワルに決まってる。三丁目の食料雑貨店のドリーでさえ、あんなに威張ってたんだもの。
 視線を感じたのか、シンシアはにっこりと優雅に微笑みかけた。「ひ」と引きつりながらも、微笑み返す。
――この子のこと、ジェイはどう思っていたのかな?
 父親の会社を継いで社長になることも、結婚相手も勝手に決められているなんて、そんな生活、私なら息がつまって逃げ出すと思う。封建的すぎる。
 だとしたら、ジェイはこの子が嫌いでたまらないはずだ。うん、そう。きっとそう。
「仕事の約束があってね。そろそろ私は失礼するよ」
 キングスレイ氏は、ナプキンで口をぬぐって立ちあがった。「ゆっくりしていきなさい。シンシア」
「ええ、ふたりで積もる話もあるでしょう」
「ありがとうございます。おじさま、おばさま」
 立ちあがるシンシアに見送られて、キングスレイ夫妻に続いて給仕のメイドたちも退き、テラスにはふたりだけが残された。
――どうしよう。この人と、今から何を話せばいいの。
「ジェイ」
 元通りに席についたシンシアは、先ほどより幾分、打ち解けた笑みを見せた。「久しぶりね」
「そ、そうだね。十年ぶり、くらい?」
「毎年クリスマスパーティで会ってるけど?」
「そ、そ、そうだっけ」
 シンシアは、「まあ」と言いながら、ハンカチで口元を押さえた。
「記憶喪失になったという噂は本当なのね」
「え、ええと。まだ全部は思い出せなくて……ごめんね」
「それに雰囲気も話し方も変わったわ。なんだか同性の友だちと話しているみたい」
「そう? 気のせいだよ、きっと」
 チェリルの背中に、つーっと冷や汗が伝い落ちる。
――無理だ、こんなの。
 男の体に入った女の私が、この人と結婚して、いっしょに生活するだなんて、考えただけでも気がおかしくなっちゃう。
 なんとかして、この縁談を全力でぶち壊さないと。どうせ政略結婚なんだし。相手だって別にジェイのことが好きなわけじゃなさそうだし。
――ああ、でも、どうやってぶち壊せばいいんだろう。
 チェリルは、力なく立ち上がった。
「どうしたの?」
 怪訝そうに、彼女は顔を上げる。
「話があるんだ。少し歩かないか」
 とりあえず、人けのないところに連れ出して、わざと足を引っ掛けて転ばすとか、お尻を触るとか。
 我ながら幼稚で情けなくなるが、とにかくシンシアをうんと怒らせて、二度とジェイとは会いたくなくなるようにする。
 それしかない。
 芝生の真ん中の遊歩道を、あれこれ思案しながら歩いていると、後ろをついてきていたシンシアが、すっと横に並んだ。
「お話って何?」
「ええと、前から思ってたんだけど、きみって」
「私?」
「うん、きみって、すごく」
――ドブス!
 考えつく限り最高の悪口を叫ぼうとして向き直ったとたん、喉の奥に言葉が詰まり、出てこなくなった。全身の血がすーっと引いていく。
 なんて、きれいな子なんだろう。この子をドブスだなんて言ったら、今すぐ舌が腐って、まっさかさまに地獄に落ちる。
「ジェイ、どうしたの?」
「ええと、ごめん。言おうとしたのは、つまり」
 頭が混乱したまま、ともかくも話し続ける。
「事故に会ってから、いろいろ考えたんだ。人間の命ってあっけないものだなって」
「ええ。本当に……あなたが死んでしまうかと覚悟したこともあったわ」
「それで、思った。たった一度きりの人生を、後悔するような生き方をしちゃいけないって」
「そうね」
「だから僕たちも、こんなに簡単じゃいけないんじゃないかって」
「簡単?」
「つまり、もっとお互いにいろいろ人生経験をして、いろんな異性に会って、それから相手を決めたほうがいいと思うんだ。も、もちろん、きみ以上にすばらしい女性がいるとは思えないけど」
――ああっ。女性のプライドを傷つけないように断るのって、むずかしい。
「人生の分岐点は無数にある。今からひとつに決めて、他の可能性を消してしまう必要はない」
「いいわよ」
「え?」
「婚約破棄を承諾する」
 驚いて隣を見ると、その視線を避けるようにシンシアは顔をそむけた。
「あなたは、私のことを嫌っていたものね。お父さまの手前、言いだせなかっただけで」
「……」
「今日、あなたを一目見てわかったの。生死をさまよう経験をして、あなたは変わったんだって。自分に正直に生きようとしてる」
 違う。そういうわけじゃない。――そりゃ、変わったのは確かだけど。
「表情がとても明るくなった。前はいつも、不機嫌そうに私を無視していたのに。今日はやさしく笑いかけてくれたわ」
 シンシアの青い瞳が、風を受けた湖面のように揺れた。「……うれしかった」
 背筋に、ぞくぞくっと電流が走った。
「さようなら、ジェイ」
 毅然と歩み去って行く彼女の後ろ姿を見つめながら、体は甘くしびれ、血が沸騰しそうだ。
 私、女の子に恋しちゃったみたい。
――ううん、違う。
 今ごろ、こんな大切なことに気づくなんて。これは、ジェイだ。ジェイの体がシンシアに反応してる。
 ジェイは本当は、幼なじみのシンシアのことが、好きで好きでたまらないんだ。

「ジェイ、早く来いよ!」
「ああ、今行く」
「次の授業はなんだい」
「コールマン先生の現代史。『ニューディール政策の違憲論争』についてまとめたレポートを発表することになってる」
「そうか、終わったら、バスケコートで落ち合おうぜ」
「ああ、じゃあな」
 校舎の階段を軽やかに降りきったとき、チェリルはぴたりと立ち止まった。
――また、ジェイになりきってた。
 深いため息をついて、歩みを再開する。
 昏睡状態から目覚めて半年。体もすっかり癒え、ふたたび寄宿学校での生活が始まった。朝から晩までずっとジェイとしてふるまっているうちに、このところ、チェリルとしての意識があいまいになってきたような気がする。
――なんだか、自分が自分でなくなっていくようで、こわい。
「私は、チェリル・メイスン」
 つぶやいて、唇を噛んだ。
 これから一生、ジェイ・キングスレイの体の中で生きなければならないのかもしれない。けれど、本当にそれでいいのだろうか。
 この世界のどこかに本当のジェイが生きていて、ある日突然やってきて、『それは僕の体だ』と言い張ったら、どうすればよいのだろう。
 その日は金曜日だった。放課後になると、校門の車寄せに運転手つきのリムジンが横づけされた。
 事故を起こして車が大破したため、高校の行き帰りも、こうして家からの迎えに頼っている。執事も乗っているため、自由に寄り道することができない。
「ちょっと行きたいところがあるんだけど」
「どこでしょうか」
「カナル街」
「あそこは、なりません」
 助手席に座る年配の執事は、即座に答えた。「今、土地の買収が進んでいる微妙な時期です。マフィアが虎視眈々と利権を狙っているとの情報もあります。そこにジェイさまをお連れして万一のことがあれば、わたくしはお詫びのしようがありません」
「そうだね。わかった」
 チェリルはため息をついた。「無理を言って困らせて、すまなかった」
 執事はしばらく無言だったが、やがて肩越しに話しかけてきた。
「ジェイさまは、変わられましたね」
「え?」
「いろいろな立場の人間の目線で、ものごとをご覧になっていらっしゃるようにお見受けいたします。お父上が、たいそうお喜びになっておられました」
「……父が? そうは見えなかった」
「めったに本心をお見せにならない方ですから」
 ぼんやりと、窓外に流れる景色を見やる。
 マンハッタン。かってはこの最下層の地区で貧しい暮らしをしていた。
 父や弟妹たちにも、もう長い間会っていない。生活費は、ラザフォード医師が定期的に送る手配をしてくれているけれど、手紙を出しても返事すら帰ってこない。こちらから自由に会いに行くこともできない。
 みんなの顔や声を思い出そうとしても、霧の彼方のようにかすんでしまっている。
 もうこのまま、一生会えないのだろうか。いつか私は、チェリルだったときのことを完全に忘れて、ジェイとして生きていくのだろうか。
 それは、やさしい人たちを騙すことに、なりはしないだろうか。

 家に帰ると、すぐに家族室に入り、ソファで編み物をしていたキングスレイ夫人に、ただいまのキスをする。
 最初はとまどっていた母親も、今では息子のキスを心待ちにしているようだった。
「学校はどう。ジェイ。体はつらくないの? めまいがすると言っていたけど?」
 メイドが運んできたティーカップを手に、ほほえむ。「ええ。フットボールで思い切りタックルされたけど、何ともありません」
「まあ、ジェイ。そんな危険なことやめて!」
「それくらい平気です。同級生たちも、みんなやっていることなんだから」
「他の子はどうでもいいの。あなたさえ、あなたさえ無事であれば。もう絶対にしないと約束して!」
「お母さん、落ちついて」
 呼吸を荒げて今にも崩れそうな母親の体を抱きかかえると、そっと背中をさすった。キングスレイ夫人はときどき、こんなふうに感情が高ぶるとパニック症状を起こすことがある。
「あなたが目覚めないという恐怖は、もう二度と味わいたくないの」
 夫人は小刻みに震えながら、息子の肩に頭をもたせかけた。「心の通じ合わない結婚生活の中で、あなたは、私のたったひとつの生きがいだった」
「お母さん」
「本当はわかっていたの。こんなに情緒不安定な母親が、あなたの心の重荷になっていたこと。事故に会う前、あなたは私を避けて、目を合わそうともしなかった。今のようにキスしてくれて、いっしょにお茶を飲める日が来るなんて……信じられない。幸せすぎて、まるで夢みたい」
「……僕は」
 ジェイはいったい、何を考えていたんだろう。心から愛してくれる母親にも父親にも、すてきな婚約者にも、忠実な使用人たちにも、冷たい態度を取り続けていたなんて。
 そんなに、まわりの人々を疎んじていたなんて。
 両親の期待が重荷とか、レールに乗った人生が息苦しいとか、そんなの、ただの甘ったれ。
 ああ、むかむかする。富も将来も才能も、何もかも手にしていたくせに。世の中には、いくら望んでも得られない人のほうがずっと多いのに。周囲の愛情さえ素直に受け取れないなんて――。
「ジェイなんて、最低!」
 吐き捨てるように口走ったあと、チェリルはティースプーンを取り落とした。
 今、ようやくわかったのだ。
 ジェイが一番憎んでいたのは。
 消えてほしいと、ずっと願っていたのは。
「……自分自身だったんだ」

「ディナーに来てくれないか」
 シンシアに電話をした。「もう一度、ちゃんと話がしたい」
 その夜シンシアは、金色の髪を結い上げ、ローズレッドのドレスという大人びた装いで現われた。
 弱さや幼さを見せないように、せいいっぱい毅然とした態度でいようと決めていることがわかる。
 大広間に調えられたふたり分の食卓を見て、彼女は驚いたようだった。
「おじさまや、おばさまは?」
「今日は、ふたりだけなんだ」
 部屋の明かりをすべて消し、キャンドルのもとで食事をとる。ピアニストが静かにムーディなジャズを奏でている。
 揺らめく光の中、シンシアの美しさは輝くばかりだった。ローズレッドを、これほど気品を失わずシックに着こなせる人なんて、そうはいない。
 女の目から見ても、姿も心映えも申し分ない。チェリルは喜んで認めた。完敗だ。
「少し歩かないか」
 ディナーの後、あの日と同じセリフで、外へと誘い出した。
 虫の音に包まれた夜の庭を黙って歩く。緊張のあまり、心臓が落っこちてきたかのように、腹の底がしくしくと疼いていた。
――ジェイ、やっぱり本当にシンシアのことが好きだったんだね。
 好きでたまらないから、ますます不安で遠ざけようとする。
 ジェイは小さいころから両親の不仲を見て育ち、キングスレイ家を継ぐ者は、決して幸福な結婚生活ができないことを悟ってしまった。だから、女性を愛することが怖くてたまらなかったのだ。
「シンシア、あの」
 立ち止まり、シンシアと向き合った。
「このあいだ言ったことだけど、忘れてほしい」
「どういうこと?」
 シンシアは、暗闇でもはっきりとわかるほど、眉をひそめた。「まさか。お父さまに何か言われた?」
「いや」
「なんなら、私からおじさまに話してみるわ。私から婚約を断ったことにしてあげる」
「違うんだ。シンシア」
 途方に暮れながら、チェリルは言葉を喉の奥からしぼりだした。「本当は……」
「本当は、何? どうせ、あなたは自分が悪者になりたくないだけなんでしょ」
「違う!」
 もどかしさのあまり、怒鳴った。「いいから、人の話を聞け!」
 走り去ろうとするシンシアの手首を捕まえる。
「ちゃんと聞いて。彼はずっと、きみのことが大好きだったんだよ」
「……え?」
 失言したことに気づく。「つ、つまり、彼というのはジェイのことで、じゃなくて、僕のことだよ」
「何を言っているの。さっぱりわからない」
「僕はきみが好きだって言ってるんだ!」
「……私をからかっているの? 冗談はやめて!」
 手をふりほどいて、屋内に駆けこんでいくシンシアの後姿を見つめながら、チェリルは唇をかみしめた。長いあいだ冷たくしておいて、いきなり信じろというほうが無理なのかもしれない。
――だいたい、お節介にもほどがあるわ。
 ジェイの人生を軌道修正してあげようだなんて、傲慢すぎる。チェリル・メイスンは、ジェイの体の間借り人にすぎないのに。彼の人生を左右する権利なんか、全然ないのに。
 悄然として戻ると、片づけの済んだ大広間は無人だった。ピアニストも姿が見えず、グランドピアノの蓋が開いたままになっていた。
 崩れこむようにして椅子に腰かけ、なめらかな鍵盤をなでた。
 なでているうちに、いつのまにか指が三つの音を形作っていた。Gシャープ、Cシャープ、E。
 三つの音をゆっくりと、繰り返す。
 おざなりな遊びだったはずが、知らず知らずピアノと真正面に向き合っていた。
 遠いかすかな記憶の中から、音楽が生まれる。三連音をたゆまず弾き続けながら、左手は荘厳なオクターブを鳴らし始める。
 ベートーヴェンのピアノソナタ「月光」だ。
 なぜピアノが弾けるのか、チェリルはもう不思議だと思わなかった。これは、ジェイの手。ジェイの記憶。
 記憶の中で、ジェイはまだ六歳か七歳だ。「月光」の16小節目で、まだ手が小さい彼は、三連符と高音のメロディを同時に弾くことができずに、苛立っていた。
『シンディ』
 後ろの椅子に、ちょこんと座っていた幼なじみを呼んだ。『ねえ、助けて』
 小さなふたりは、並んでピアノに向かい、メロディと三連符を分け合って弾く。そんな糖蜜色にかすんだ情景は、とうに捨て去ったはずの思い出を次々と連れてくる。
 お父さんの会社なんか継ぎたくない、ピアニストになりたいと心の中で叫んでいた頃のことを。
 会社ビルの玄関前に掲げられたプラカードを見て、父の強引な事業展開のせいで自殺者が出たと知ったときのことを。
 半狂乱で泣いている母を置き去りにして、耳をふさいで家から逃げ出したときのことを。
 後ろに、よく知っている温かな気配が近づくのを感じた。
「シンディ」
――助けて。ねえ、助けて。
 鍵盤をたたき続けながら、うめくように言った。「信じてほしい。僕はきみが好きだ」
 永遠とも思える時間が経ち、そっと背中に手が触れた。
「シンディって呼んでくれたの、十年ぶりね。ジェイ」
 涙にぬれたシンシアの声。「私もずっと――ずっと、あなたのことが好きよ」

 扉の向こうで、両親の声がした。
 そっと中を覗くと、ひとりがけの椅子に座った夫人の前に、キングスレイ氏がひざまずいていた。まるでプロポーズをする青年のように。
「まあ、ジェイ」
 広間に入ってきた息子を見て、母親は頬をピンクに染めて、おろおろした。「まあまあ。とんでもないところを見られてしまったわ」
「ちょうどいい。ジェイ。こっちへ来なさい。おまえに証人になってもらおう」
「え?」
 戸惑いながら立っていると、父親はもう一度妻を見つめて、きっぱりとした声で言った。
「もう一度言う。カロライン。私を赦してほしい。やり直すチャンスをくれないか」
「あなた……」
「長い間、仕事が一番で、家庭などただの飾りだと思っていた。おまえと心を通じ合わせる努力もせずに、よそに安らぎを求めてしまうこともあった。ここを息がつまるような場所にしたのは、自分のせいなのに」
 ボロボロと泣きながら、ハンカチを握りしめている夫人の手の甲を取って、彼は口づけを落とした。
「私は間違っていた。ここにしか私の帰る場所はない。おまえとジェイが待ってくれている、この家にしか。私を赦してくれるかい」
「はい……あなた」
「ジェイが私を変えてくれたのだよ」
 父は涙にうるんだ眼で、息子を見つめた。「私の仕事をすばらしいと言ってくれた。帰るといつも、おまえとふたりで笑顔で迎えてくれた。私は生まれてこのかた、これほど家に帰る時間が待ち遠しいと思ったことはない」
「……お父さん」
「カロライン、ジェイ、愛している」
 彼は、妻と息子を両腕に抱き寄せた。
 チェリルの目から、一筋の涙がしたたり落ちた。
――ああ、よかった。
 自分のことが大嫌いだったジェイ。家庭は冷たく、いつもひとりぼっちで、素直に生きられない。すべてを持っているくせに、何も持っていない、可哀そうなジェイ。でも、もうだいじょうぶ。もう戻ってきてもだいじょうぶだよ。
 お父さんもお母さんも、恋人も、あなたの帰りを待っている。私の役目は終わった。
 無理やり両親から体を引き離すと、居住まいを正した。
「どうしても、今すぐにお話ししたいことがあります」

  恵陽さま主催企画「Other's plot plan」
に提出した自プロット作品です。