ななさんへ 「夜叉往来」の読了ありがとうございました。番外編までお読みくださったのですね。あの夜叉往来版「ドン・ジョバンニ」は、かなり苦労した覚えがあります。ちなみに、別の小説ですが「オペラ座の怪人」もありますよ。 小説というのは、どんなものでも登場人物の成長が書かれていなければならないと勝手に思っています。だから、そのへんを読み取ってくださって、とてもうれしいです。
さて、ご質問の「十年前の創作」に関してですが、自分のイラストに関しては数か月単位でどんどん絵柄が変わり、古いものは下手だと思ってしまうのですが、小説に関しては、そこまでは感じません。もちろん、文章や構成など「こう書いたらもっと良いのに」と思う部分はたくさんあるのですが、むしろ書きたいことに対するパワーや熱意みたいなものは、昔の小説のほうが感じるときもあります。自分の書いたものというよりは「一読者」として読んでしまっていますね。 |