2周年記念企画の「セフィロトの樹の下で」ゲーム小説です。
本編第一部のあらすじをなぞりながら、ときどき分岐点が出てきます。
胡桃の選択しだいでは、セフィは本編とはまったく違ったロボットに成長します。
12の異なるエンディングをきわめてください。


ゲーム編



第1章 「微笑む機械」

 冬の青空にむかって伸びている巨大なノズルの先が、もわりと透明な湯気を吐き出している。
 私は、首の筋が悲鳴を上げるのも忘れて、いつまでもいつまでも見上げていた。
 22世紀。亡くなった人の体は、3000度の超高温で分子レベルまで分解されて、大気に溶け込んでいく。私に残されたのは、遺体処理場の職員がさっき渡してくれたニ枚のメダルだけ。
「胡桃」
 背後から、私を呼ぶ声が聞こえる。
 

 胡桃はここで……
   ふりかえる
   ふりかえらない




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