<< TOP 「異世界FTキャラを質問攻めだっ」 〜ティトス戦記・ルギド編 ルギドとアローテの結婚記念企画として、ルギドが答えます。 テアテラ王国ユツビ村の、新婚夫婦用の「初夜の家」(笑)からの中継です。 まともに答えてくれるとは思えないから、アローテも手伝ってね。 注:ネタバレを含みます。「ティトス戦記」第25章までを読んでいない人は、ご注意ください。 【2003.4アップ】 |
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001. まず、お名前をどーぞ。正式名、本名などあればそちらも。 | |
ルギド | 「ティエン・ルギド」というのが、正式な呼称だ。「ティエン」は姓ではなく、尊称。 「王太子」「殿下」という意味ととってもらったら、結構だ。 |
002. あなたの性別・髪や瞳の色・体格・民(種)族など(あれば)身体的特徴を。 | |
ルギド | めんどくさいな……。まかせる。 |
アローテ | はあい。じゃあ、かわりにお答えします。 男性。髪は銀色で目は紅。背が高く筋肉質で、種族は魔族。 |
003. あなたの故郷について語ってください。 | |
ルギド | 故郷とは何だ。 |
アローテ | リュートのときから、一箇所に住まない生活をしてきた人だから……。 魔族として転生した直後に1年ほど過ごしたのは、エトル海の魔王城だったはずよ。 |
ルギド | じゃあ、それでいい。 |
004. あなたが今いる国(都市・土地)について教えてください。 | |
ルギド | 今はテアテラ王国のユツビ村、アローテの生まれた魔導士の村に滞在している。 |
005. あなたの職業(地位・称号)は? | |
ルギド | 身分は、王子。職業(RPGでいうジョブ)は、魔法剣士だ。 |
006. あなたの家族について教えてください。 | |
ルギド | 長い間、魔王を父と信じてきたが、そうではなかった。そういう意味では天涯孤独なのだろうな。 |
アローテ | ルギド。私たち結婚したのだから、私があなたの新しい家族なのよ。 |
ルギド | そうなのか?(心底驚いた様子) |
アローテ | 魔族には、家族という概念がないからしょうがないけど……。 |
007. あなたが今身につけている服装について教えてください。あれば武器防具アクセサリなども。 | |
ルギド | 戦闘時の装備品を答えればいいのか? オスマン銀の胸当て。黒のマント。革の小手。デーモンブレードだ。 |
008. あなたの信仰(宗教・伝説など含む)について教えてください。 | |
ルギド | 人間でいう創造の神という概念は、魔族にはない。世界は四元素(エレメント)からなっており、その元素を象徴する神々がいるだけだ。 |
009. 上司・主君などはいますか。どんなひとですか。 | |
ルギド | 人間に与することを決意したとき、俺はアシュレイを主(あるじ)と定めて、契約の儀式を行った。アシュレイに何かあれば、命に代えて助けることを誓っている。 |
010. 恋人(夫・妻)はいますか。どんなひとですか。 | |
ルギド | アローテ・ルヴォアという人間の娘と婚姻の契約を交わしたばかりだ。どんな人と言われても。……アローテ。代わりに答えろ。 |
アローテ | だめです。これだけは、あなたに答えてもらわないと。 |
ルギド | (数分の沈黙ののち)最高の女だと……思う。 |
011. 特殊技能などあれば教えてください。 | |
ルギド | 魔力を武器に通じて、魔法剣を使うことができる。 あとは、……そうだな。右の耳と左の耳で別々なことを聞き取れることかな。 |
アローテ | ジルとリグと旅をしたときに身につけた技なのよね。 |
012. 体を動かすのは得意ですか。動作は速いほうですか。力は強いですか。 | |
ルギド | 俺を誰だと思ってる。こういう、何かと比較させるような質問は、不愉快だ。 |
アローテ | 要するに、自分が一番身軽で、力も強いと言いたいらしいです。 |
013. 書物は読めますか。読むのは好きですか。 | |
ルギド | 読めるかだと。あたりまえだ。本を読むのは必要に迫られるからだ。好きだの嫌いだのの話ではない。 |
014. 喋るのは好きですか。母国語以外に話せる言葉はありますか。 | |
ルギド | 黙っているほうが、楽ではある。魔族のことば以外に、人間のことばも、古代ティトス語も話せる。 |
015. 行ってみたい所はありますか。それはどんなところですか。 | |
ルギド | なるべくなら、森や地下洞窟のような、暗く湿気のある場所にいたい。瘴気があれば、なおよい。 |
016. 好きな食べ物は何ですか。それはどんなものですか。 | |
ルギド | この質問は、答えたほうがいいのか? |
アローテ | 「人間」って答えなら、やめたほうがいいかしらね。 |
ルギド | そうだな(ため息)。一番ましな食い物は、ウサギの生肉だ。鹿でもいいが。 |
017. 嫌いな食べ物は何ですか。それはどんなものですか。 | |
ルギド | 調理した肉と野菜類は、身体が受け付けない。生肉でも、豚はぜったいにごめんだ。 |
018. 朝起きてまず最初にする事は? | |
ルギド | 寝台の脇に置いた剣の柄に手をかけること。剣士として当たり前の習慣だ。 |
019. 夜寝る前に必ずする事は? | |
ルギド | くだらん質問だな。蜀台のともし火を消すことに決まっているだろう。 |
020. 苦手な人はいますか。どんなひとですか。 | |
ルギド | 苦手というわけではないが、ユツビ村の長老には、ときどき心を見抜かれているような気がする。 |
アローテ | 私の親代わりの方なのだから、仲良くやってほしいな。 |
ルギド | それで、余計にそう感じるのかもしれない。 |
021. 尊敬する人はいますか。どんなひとですか。 | |
ルギド | スミルナのゼリク王は、俺が唯一、拝礼した人間だ。底の知れない男だと思う。 |
022. 死んでもやりたくない事はありますか。それはどんなことですか。 | |
ルギド | 戦った相手に降伏すること。魔族の王子としての誇りを汚すこと。 家畜の肉を食ったときは、死んだほうがましだと思ったが……、慣れるものだな。 |
023. もし、ひとつだけ願いがかなうとしたら、何を願いますか。 | |
ルギド | 自分の力で勝ち取ったものでなければ、願うことなどに意味はない。 |
024. もし、あなたに子どもが出来たら、どんな子どもにしたいですか。 | |
ルギド | 俺を越えることのできる強い子どもだ。 |
025. どのように死にたいと思いますか。 | |
ルギド | できれば、誰にも見られないところに行って、ひっそりと死にたい。遺骸を他人の目にさらすのはごめんだ。 |
026. あなたの野望は。 | |
ルギド | 魔族と人間の共存する国「新ティトス帝国」の建設だ。 |
027. 自慢話をおひとつ。 | |
ルギド | たったひとつなど、選べるわけがない。 |
028. 今までで一番恥ずかしかった事は。 | |
ルギド | そんな恥ずかしいことが、口に出せるか。 |
アローテ | 通訳しますと、ユツビ村の村人たちの前で、私にプロポーズしたときが一番恥ずかしかったそうです。……ね? |
ルギド | (無言) |
029. 今までで一番嬉しかった事は。 | |
ルギド | う……。 |
アローテ | またまた通訳しますと、私と結婚したことだそうですvv。 |
ルギド | ……勝手に、話を持っていくな。 |
030. 今までで一番ショックだった事は。 | |
ルギド | 自分がかつて人間だったと知ったときや、自分が畏王に操られた存在であることをジョカルから知らされたときもショックだったが……。 ゼダが俺を助けようとして死んだときに比べれば、些末なことだった。 |
031. 戦争をどう思いますか。 | |
ルギド | 俺の口から、「戦争はよくない」とでも言わせたいのか? |
アローテ | ……でも、あなただって、平和を願っているはずでしょう。 |
ルギド | 否定はせんが、願うだけで何かが変わるはずはない。戦うことはそのためだと思っている。 |
032. 夢はありますか。それは何ですか。 | |
ルギド | あるにはあるが、それは叶わないものだから、言うだけムダだ。 |
033. 信念はありますか。それは何ですか。 | |
ルギド | あるとすれば、すべての生命を滅ぼしつくすという畏王の執念に対して、俺は命を賭けて挑むということだ。 |
034. 趣味はありますか。 | |
ルギド | くだらぬ。そんなものに時間を割いている暇はない。 |
035. あなたの世界に魔法はありますか。魔法についてどう思いますか。 | |
ルギド | 魔力のない人間が、四つの元素を操る手段として用いるのが、魔法だ。 呪文を媒体とするため、遠くまで効果の及ぶのが魔法の利点でもある。 俺の持っている魔力は、魔法とは異なる。呪文を必要としないかわりに、物理的な媒体がなければ、相手に届くことはない。 |
036. 好きな事は何ですか。 | |
ルギド | 戦うことが好きだと、よく誤解されているが、そうではない。ただ、楽しいだけだ。 |
アローテ | どう違うの? |
037. 嫌いなことは何ですか。 | |
ルギド | 俺の美意識に反することはすべて嫌いだ。 |
038. 大事なものは何ですか。 | |
ルギド | 己の誇り。 |
アローテ | 通訳しますと、自分の妻だそうですvv。 |
ルギド | おまえ、性格が変わってきたな……。 |
039. 好みのタイプは。 | |
ルギド | 意味がわからん。 |
アローテ | 好きな異性のタイプを聞いてるのだと思うわ。 |
ルギド | ひとつのタイプに決められるほど、俺は単純な男ではない。 |
アローテ | 要するに、女性だったら誰でもいいんだ(怒)。 |
040. 異性をオトすコツなどあればご教示ください。 | |
ルギド | リュートのときに、ギュスターヴにも同じことを聞かれたな。 |
アローテ | なんて答えたの? |
ルギド | ん? 黙って立っているだけでいいと答えた。 |
アローテ | なんだか、腹を立てるのがむなしくなってきたわ……。 |
041. 異性遍歴などは。 | |
アローテ | (にっこりと)別にかまわないわよ。私は気にしてないから。 |
ルギド | 少なくともリュートの記憶を取り戻してから、アローテ以外の女に触れたことはない。 |
アローテ | あら、ラミルと熱く抱擁シーンを演じてたのは、どこの誰だったかしらね。 |
ルギド | ……あ、あれは、敵をあざむく芝居だった。 |
アローテ | ルギド、汗びっしょりよ。 |
042. これだけは許せないっということはありますか。 | |
ルギド | ハガシムの阿呆面とゲハジの豚顔。 |
043. 死ぬまでにやっておきたい事はありますか。 | |
ルギド | 「新ティトス帝国」の行く末を見届けたい。 |
044. あなたの世界に竜はいますか。妖精は? それは、どんなものですか。 | |
ルギド | 妖精はいない。いるとしたら、飛行族のことだろう。 竜は古代ティトス帝国のときは、まだ数百頭いたらしいが、畏王がほとんど滅ぼした。リュートが16歳のときにブルードラゴンと戦って以来、竜を見た者はいない。 |
045. あなたの世界に魔物はいますか。それは、どんなものですか。 | |
ルギド | これは、俺をからかっているのか? |
アローテ | 異世界の人からの質問だから、しかたないわ。丁寧に答えてあげて。 |
ルギド | 魔族は、少なくとも古代ティトス帝国においては、人間を上回る数がいた。 おおまかに、飛行族、水棲族、地底族、火棲族の四種族に分けられる。近年は数が減って混血が進み、その区別も曖昧になってきたがな。 |
アローテ | 畏王のお母さんは、何族だったの? |
ルギド | ゼダと同じ、飛行族だ。だから畏王が降臨したとき、俺の背中から黒い翼が生えただろう。 |
046. 雨の日は嫌いですか。その理由は。 | |
ルギド | 雨は嫌いではない。魔族は、もともと暗く湿気のあるところを好む。 |
047. 忘れられない風景はありますか。 | |
ルギド | ぼんやりとしか思い出せないが、古代ティトス帝国の庭園をよく夢に見る。畏王がそこをよく、歩いていたのだろうな。 |
048. 戻りたい場所はありますか。 | |
ルギド | エトル海の魔王城。戻りたいというより、いつか戻らねばならん場所だ。過去と決着をつけるためにな。 |
049. 作者にひとこと。 | |
ルギド | 無視。 |
アローテ | いいの? |
ルギド | 俺がこんな性格であることは、作者が一番よく知っているはずだ。 |
050. 読者にひとこと。 | |
アローテ | これはきちんとしてね。 |
ルギド | わかっている。 俺たちの戦記を読んでくれた人間たちには、感謝している。 |
アローテ | 御礼を言っているのに、どこか偉そうなのは何とかならないかしら。 無礼な点は、私からお詫びします。本当に「ティトス戦記」をここまで読んでくださってありがとうございます。 特に、途中で更新をやめていたときに、感想を掲示板やメールでくれた方たちのおかげで、作者はここまで書き続けられたと言っています。 あと数章ですが、最後まで応援よろしくお願いします。 |
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