<< TOP 「異世界FTキャラを質問攻めだっ」 〜ティトス戦記・アシュレイ&ギュスターヴ編 注:ネタバレを含みます。「ティトス戦記」本編を読んでいない人は、ご注意ください。 人呼んで漫才コンビ(笑)、アシュレイとギュスターヴ編です。時期的には、本編エピローグでリュートが消滅した後、 アシュレイが正式に新ティトス帝国皇帝の位につく直前になります。 【2005.5アップ】 |
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001. まず、お名前をどーぞ。正式名、本名などあればそちらも。 | ||
アシュレイ | アシュレイ・ド・オーギュスティンです。ちなみに「ド」は、サルデス王国では貴族の身分を表す称号になります。 | |
ギュスターヴ | ふわあ……。名前はギュスターヴ・カレル。称号なんて全然なし。 | |
アシュレイ | おい、ギュス。せっかく質問してくれてるのに、その気のない答え方はないだろう。もっときちんと座れよ。 | |
ギュスターヴ | だってさあ。こんなのに答えたって、1サリングの金にもならないんだぜ、俺たち。 | |
002. あなたの性別・髪や瞳の色・体格・民(種)族など(あれば)身体的特徴を。 | ||
アシュレイ | ティトスの人種は、おおまかに3つに分かれます。 黒髪黒目系の北方低地民族。茶色茶目系の中部山岳民族。そして、金髪碧眼系の南方砂漠民族です。 もっとも、現在は混血が進み、この分け方に当てはまらないことのほうが多いのです。 |
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ギュスターヴ | 人類学の講義はいいって。肝心なことを言えよ。 アシュレイは金髪に緑の目で、中部民族系。俺は黒髪に灰色の目の北方民族系。 ついでに言うとアローテは黒髪黒目で北方民族系。リュートはもちろん、純粋な南方民族だったってわけだ。 性別はふたりとも男。体格は、アッシュも俺も一般的成人男性ってとこかな。 背丈は少し前から、こいつのほうが高くなりやがった。 |
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003. あなたの故郷について語ってください。 | ||
アシュレイ | 僕はエルド大陸最南端のサルデス王都で生まれ育ちました。気候は温和で、四季がはっきりしています。 魔王軍との戦い、そして畏王の降臨によって二度も焦土と化したけれど、再建もほぼ終わり、ふたたび美しい街によみがえりました。 |
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ギュスターヴ | 同じくエルド大陸の北方、テアテラ王国のユツビ村で生まれ育った。森と湖に囲まれた、おとぎ話に出てくるような土地だ。ただし、冬の寒さはかなり厳しい。 ユツビ村は「魔導士の村」と呼ばれる、年寄りと子どもばかりの村だ。脳天気でお祭り好きな連中が集まってる。 |
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004. あなたが今いる国(都市・土地)について教えてください。 | ||
アシュレイ | 今いるのは、サルデス王都。新ティトス帝国の発足のための最後の準備に入っています。 | |
ギュスターヴ | 俺もアッシュを手伝って、ここんとこはずっとサルデス王都にいる。忙しいけど、そのほうがいいんだ。余計なこと考えなくてすむからな。 | |
005. あなたの職業(地位・称号)は? | ||
アシュレイ | 職業はサルデス王国軍・正騎士、階級は元帥です。 あと少しすれば、新ティトス帝国皇帝という仰々しいものになりますが……。 |
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ギュスターヴ | 上級黒魔導士、テアテラ王国魔法正教師ならびに王室副司祭。 ああ、肩書きはこれだけで十分だよ。ユツビ村の長老なんかに、なりたかねえ。 |
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006. あなたの家族について教えてください。 | ||
アシュレイ | 父はサルデス王国の近衛隊隊長でしたが、僕が6歳のとき、魔王軍との戦いで亡くなりました。 母はサミュエル王子の乳母でしたが、父の死後数ヶ月で、病のため亡くなりました。 兄弟はいません。今は妻のグウェンドーレンひとりが家族ということになります。 |
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ギュスターヴ | まあ、ユツビ村の村人全員が家族みたいなもんだけど。 俺の親は両方とも黒魔導士だった。俺をユツビ村に預けて魔王軍と戦っていたが、俺が7歳になる頃までには両方とも死んだ。 激戦の中で何度もトランス状態に入りすぎたんだ。あれは一回で数ヶ月から1年、寿命を縮めるっていうからな。短命は魔導士の宿命なんだ。 |
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007. あなたが今身につけている服装について教えてください。あれば武器防具アクセサリなども。 | ||
アシュレイ | ごく普通の綿の服です。貴族といえども、普段は一般民衆と同じ質素な生活をしてます。 戦闘時の装備は、風のレイピア、ミスリル銀の胸当て、プラチナ・サークレット、マントと小手です。 |
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ギュスターヴ | すっぽんぽん! ……あ、嘘だって。石を投げるな。 魔導士は、風呂と寝るとき以外は、どんな公の席でもローブを身に着ける。それが決まりであり、誇りなんだ。ローブを脱ぐのは魔導士をやめるときだって言われてる。 戦闘時の装備は、黒檀の杖、黒のローブ。 |
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008. あなたの信仰(宗教・伝説など含む)について教えてください。 | ||
アシュレイ | 四大陸すべてに一神教が布教されたのは、古代ティトス帝国崩壊後だというのが、今の歴史研究の定説です。それまでは4つの元素(エレメンタル)を神とした多神教だったらしい。その名残は民間伝承の中に垣間見ることができます。 騎士は「主君に仕え教会に仕え婦人に仕える」ものと言われていて、教会に対する篤い信仰を持つことが騎士の条件です。 |
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ギュスターヴ | 魔導士も、神に従うことが求められる。特に白魔法は教会の僧侶から生まれた魔法だから、信仰深い生活をするよう教えられている。 信仰を失った魔導士はものすごく忌み嫌われ、恐れられる。歴史書からは抹消されているが、過去に堕落した魔導士が、人間社会全体を危機に陥れたことがあるらしいんだ。 |
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009. 上司・主君などはいますか。どんなひとですか。 | ||
アシュレイ | サルデス女王グウェンドーレンが今の僕の主君です。 | |
ギュスターヴ | 奥さんじゃねえか。主君てことはないだろう。 | |
アシュレイ | 厳密に言えば、そうなるんだよ。僕はサルデス王室に忠誠を誓っているんだから。 | |
ギュスターヴ | ま、もう少しして新ティトス皇帝の位についたら、サルデス女王も臣下のひとりになるわけだ。 俺の上司も、厳密に言うとテアテラ王になるんだけど、実感としてはやっぱり、じいちゃん(ユツビ村長老)かな。 |
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010. 恋人(夫・妻)はいますか。どんなひとですか。 | ||
アシュレイ | グウェンドーレンと結婚しています。どんなひと、かぁ(赤面)。 以前は王宮の外に出たこともないような世間知らずだったけど、今は男性の服を着て、民衆といっしょに農作業でもなんでもします。すごくたくましく、そして美しくなったと思う。 |
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ギュスターヴ | くそう。独身の前でのろけるなっ。何でこんな質問するかなあ。ああ、俺には恋人も妻もいねえよ。長老になっちまったら、生涯独身でいなきゃいけないんだよ。 | |
011. 特殊技能などあれば教えてください。 | ||
ギュスターヴ | なんでもできるからな、アッシュは。サルデス正統の剣術。初級黒魔法と白魔法。頭もいいし。勇者になるべくして生まれた人間だ。 | |
アシュレイ | 全部中途半端といえば中途半端だよ。結局、ラストバトルでは回復役だったし(ため息)。 ギュスターヴの特技は、驚異的な記憶力だと思う。イリブルみたいな詠唱に1時間かかる魔法でも、一回で覚えるものな。 |
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ギュスターヴ | まあ、それくらいは当然だな。部屋いっぱいに広げた魔導書でも、どこに何が書いてあるか、たちどころにわかるぜ。 | |
アシュレイ | て言うか、少しは部屋片づけろよ……。 | |
012. 体を動かすのは得意ですか。動作は速いほうですか。力は強いですか。 | ||
アシュレイ | 動作は速いほうだと思うけど、力はあまり強くありません。 | |
ギュスターヴ | 自慢じゃねえが、力も体力も、確実にアローテに負ける。 | |
アシュレイ | ほんとにそれ、自慢じゃないよ。 | |
013. 書物は読めますか。読むのは好きですか。 | ||
アシュレイ | 読書は好きです。 | |
ギュスターヴ | 好きとかそういう問題以前に、書物を読むのが魔導士の仕事だからな。 | |
014. 喋るのは好きですか。母国語以外に話せる言葉はありますか。 | ||
アシュレイ | 話すことは生来あまり好きではないけれど、会議など公の席で話すことを求められる。自然と慣れました。 付け加えると、ティトスの人間社会は、単一言語です。土地によって方言はかなりありますが、だいたい理解しあえます。 魔族のことばは、人間のことばとはまったく体系が異なりますが、話して読むことができます。 |
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ギュスターヴ | 人間語、魔族語、それから古代ティトス語だな。 古代ティトス語は死語だから、書物の文章をかろうじて発音し、読み書きできる程度だ。テアテラの魔導士学校で、リュートから数年間、会話の手ほどきを受けたけど、完全に習得するまでには至らなかった。 |
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015. 行ってみたい所はありますか。それはどんなところですか。 | ||
アシュレイ | 今まで、そして今でも旅をすることが多いので、特にどこかに行きたいということはありません。 ただ、この世界には四大陸以外に、船で近づくことができない未知の場所があると言われています。そこはちょっと見てみたい気がする。 |
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ギュスターヴ | トレジャーハント! 世界中のダンジョンにもぐって、財宝を盗って盗って盗りまくる。 せっかく、じいちゃんに開錠の呪文を伝授してもらったのに、いまだに使ってねえ。 |
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016. 好きな食べ物は何ですか。それはどんなものですか。 | ||
ギュスターヴ | アッシュも俺も、ステーキが好きだよな。 もちろん、焼いたヤツだぜ。生肉は絶対食べないからな。 |
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017. 嫌いな食べ物は何ですか。それはどんなものですか。 | ||
ギュスターヴ | ……そうだな、魚がキライかな。 テアテラは新鮮な魚が少なくて、酢漬けや干物が多かったんだ。 |
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アシュレイ | テアテラに比べると、サルデス王都は近海の魚介類が手に入りやすく、生やマリネで食べられます。内陸部は魚は採れない代わりに、放牧が盛んで肉が美味しい。 グルメの国と呼ばれるデルフィアには負けるけど、食べ物の種類は豊富と言えるんじゃないかな。特に嫌いな物はありません。 |
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018. 朝起きてまず最初にする事は? | ||
アシュレイ | 窓辺に行き、短い祈りをささげることでしょうか。 | |
ギュスターヴ | 自分が朝起きて何をするかなんて、けっこう考えないと思い出せないもんだよな。……トイレ、かな? | |
019. 夜寝る前に必ずする事は? | ||
アシュレイ | 寝台のそばで祈りをささげることでしょうか。 | |
ギュスターヴ | 他人が毎日何をしてるかなんて質問、読んでて面白いのか? | |
020. 苦手な人はいますか。どんなひとですか。 | ||
アシュレイ | 苦手だと思う人は……特にはいないかな? | |
ギュスターヴ | ルギド! もう何て言うか、威張って、ことごとく俺たちをコケにして、いいところさらって行くヤツだったよ。 ……苦手だけど、嫌いって意味じゃねえぜ。誤解するな。 |
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021. 尊敬する人はいますか。どんなひとですか。 | ||
アシュレイ | スミルナの名君、ゼリク・ライオネル様を尊敬しています。勇者のお手本のような方です。 | |
ギュスターヴ | やっぱり俺にとっては、じいちゃんが魔導士としての一生の目標なんだろうな。 | |
022. 死んでもやりたくない事はありますか。それはどんなことですか。 | ||
アシュレイ | 卑怯なこと、人を騙すこと。騎士としてオーギュスティンの家名を汚すことだけは絶対にしたくありません。 | |
ギュスターヴ | 風の階(きざはし)にもう一度登るのは、死んでもいやだなあ。 | |
023. もし、ひとつだけ願いがかなうとしたら、何を願いますか。 | ||
アシュレイ | (うなだれて)ルギドに……もう一度戻ってきてほしい。たとえ一週間でも一日でもいい。新ティトス帝国のことで相談したいことが、たくさんあるんです。 | |
ギュスターヴ | (無言) | |
024. もし、あなたに子どもが出来たら、どんな子どもにしたいですか。 | ||
アシュレイ | 子どもの教育というのは、もっとも大切で、もっとも失敗しやすいことです。 帝位を継承するにしても、そうでなくても、わが子には新ティトス帝国の未来を託せるような人間になってほしい。 |
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ギュスターヴ | 俺にも、ひとつだけ未来に託したい大事なことがある。本当は自分の子どもに託せれば、一番てっとり早いんだろうけど……。俺には無理っぽいからな……。 | |
025. どのように死にたいと思いますか。 | ||
アシュレイ | 僕は多くの命を奪ってきた人間なので、安らかな死は迎えられないかもしれない。神の御心に身をゆだねたいと思います。 | |
ギュスターヴ | たとえ道端でのたれ死んでも、「いい人生だったぜ」と笑って言えるのが理想だな。 | |
026. あなたの野望は。 | ||
アシュレイ | 子どもが5人ぐらいいる家庭。大家族というのに、すごくあこがれています。 | |
ギュスターヴ | そのためには忙しくても、ちゃんと奥さんと、することしなきゃな。 | |
アシュレイ | (赤面) | |
ギュスターヴ | 俺は長老の座をとんずらこいて、トレジャーハンターになる! はああ。できねえよな。 | |
027. 自慢話をおひとつ。 | ||
アシュレイ | ルギドとアローテの結婚式の直前になりますが、ユツビ村のギュスの家を半日かけて掃除したことがあります。あのひどい部屋をですよ? 我ながら自分を誉めてあげたかった。 | |
ギュスターヴ | あれ以来魔導書が、どこに何があるか、わからなくなっちまったじゃねえか。あれでも自分では整頓してたつもりなんだ。 | |
アシュレイ | 嘘だろーっ。あんなの、人間の住む場所じゃない。 | |
ギュスターヴ | 俺の自慢話は、氷の殿(みとの)で守護者相手にティトスチェスで完全勝利したことかな。あれは、一世一代の大勝負だったぜ。 | |
028. 今までで一番恥ずかしかった事は。 | ||
アシュレイ | 14歳のとき、大勢の人たちの前で勇者の剣を拝領する儀式を受けたときは、本当に逃げ出したかったです。 | |
ギュスターヴ | 女風呂を悪ガキ連中と覗き見して、現行犯でとっつかまったときかなあ……。 | |
029. 今までで一番嬉しかった事は。 | ||
アシュレイ | (小さな声で)グウェンにプロポーズして、受けてもらえたとき……。 | |
ギュスターヴ | また、独身者の気持ちを逆なでするようなことをーっ(半狂乱)。 | |
030. 今までで一番ショックだった事は。 | ||
アシュレイ | 2つあります。ギュスも僕も、同じことだと思う。 ひとつは、畏王がルギドの肉体に降臨して、数万のサルデス国民が一瞬にして殺戮されたとき。ゼダ、それからサミュエル陛下もネーリア王太后さまも、親友のオルデュースも目の前で死んでいった。あのときのショックは、生涯忘れられません。 |
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ギュスターヴ | もう一回はラストバトルで、ルギドが自分の身体ごと畏王を封印して、海の底に沈んでいったこと。イリブルの呪文が本当に意味することを、唱えた俺自身がわかっていなかった。あれから数日は放心状態だったよ。 | |
031. 戦争をどう思いますか。 | ||
アシュレイ | 生まれたときから20年以上も戦争の中で生きていたわけですが、決して慣れることはなかった。戦争は勝敗に関係なく、係わる者すべての人生を狂わしてしまうものです。 | |
ギュスターヴ | 戦争はイヤだが、他国から理不尽な支配を受けるくらいなら、率先して剣を取ると思う。 たとえ、相手を殺してでも自分たちを守る。生きるって綺麗事じゃねえよ。 |
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032. 夢はありますか。それは何ですか。 | ||
アシュレイ | 新ティトス帝国において、人間と魔族が共存して、ともに平和な社会を作ること。ルギドの夢をグウェンドーレン女王と僕で引き継ぐことを決意しています。今は互いの憎悪が深すぎて、不可能に思えるけれど。 | |
ギュスターヴ | それに関して俺は、あまり楽観的じゃないんだよ。人間はわずかな容貌の差で人を差別できる生き物だからな。魔族と人間はあまりに違いすぎる。 | |
アシュレイ | (ムキになって)でも、何世代も経てば、きっと夢は叶うと思うんだ。 | |
ギュスターヴ | まあ、天邪鬼の俺が言うことだから、気にするな。俺の夢は、まあ非常に個人的なことなので割愛する。 | |
033. 信念はありますか。それは何ですか。 | ||
アシュレイ | 何事も、最初の一歩を踏み出さなければ何も始まらない。ひとりの勇気と大勢の協力者が壮大な計画を実現させる。 | |
ギュスターヴ | 信念なんてものから程遠い人間だからな、俺は。あえて言えば、人が行く方向と反対に行くヤツも、世の中には必要だってことかな。 | |
034. 趣味はありますか。 | ||
アシュレイ | ちょっと子どもっぽいけど、草笛を吹くのが好きです。旅の途中はよく吹いています。 | |
ギュスターヴ | お宝の鑑定。 | |
035. あなたの世界に魔法はありますか。魔法についてどう思いますか。 | ||
アシュレイ | テアテラ王国の王室副司祭、ギュスターヴ・カレル上級黒魔導士、どうぞ説明してください。 | |
ギュスターヴ | 魔法は存在する。魔法は俺のメシのタネ。――以上! | |
アシュレイ | そんな説明、ないだろ……。 | |
036. 好きな事は何ですか。 | ||
アシュレイ | のんびり過ごすこと。 | |
ギュスターヴ | 寝ること。 | |
アシュレイ | 今はふたりとも、帝国の準備で忙しすぎるんだな……。 | |
037. 嫌いなことは何ですか。 | ||
アシュレイ | 人間関係の、めんどうな揉め事の仲裁。 | |
ギュスターヴ | とりあえず、体力使うこと。 | |
アシュレイ | やっぱり疲れてるんだな(ため息)。 | |
038. 大事なものは何ですか。 | ||
ギュスターヴ | 一度聞こうと思ってたけど、「勇者の剣」ってどこ行ったの? 勇者の名を剥奪されたときサルデス王室に没収されて、それっきりだろう。 | |
アシュレイ | それが行方不明なんだ。サルデス王宮内部もさんざん探したけど、見つからない。 アブドゥールに持って行かれたんじゃないかって話もあるんだけど。そうなると魔王城といっしょに海底に沈んでしまったかもしれない。 ……なあ。これって、実は続編への伏線かな。 |
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ギュスターヴ | さあな。この作者はあちこちに、無意味な伏線をやたら仕込んでおくのが趣味だからな。 | |
039. 好みのタイプは。 | ||
アシュレイ | 好みの女性っていう意味ですか? つつましく、そして尊敬できる女性がいいのではないかと。 | |
ギュスターヴ | 何を赤くなってやがんだ。グウェンさまて、ぴったりそれに当てはまるもんな。 | |
アシュレイ | (咳払いして)じゃあ、ギュスは? | |
ギュスターヴ | 相も変わらず、気の強い女がタイプだ。 | |
アシュレイ | それって、アローテとは別に、今好きな女性がいるってことだよな。 | |
040. 異性をオトすコツなどあればご教示ください。 | ||
ギュスターヴ | 魔導書を調べてて見つけたんだが、実は、異性にかける恋の呪文というものが存在するらしい。 | |
アシュレイ | えっ。すごい。大発見じゃないか。 | |
ギュスターヴ | ただし、成功率は5%以下だそうだ。 | |
アシュレイ | それって、普通に告白するのとあまり変わらないと思う……。 | |
041. 異性遍歴などは。 | ||
ギュスターヴ | アッシュはそんなもん、ねえよな。グウェンドーレンさま一筋だったもんな。 | |
アシュレイ | (うなずく)ギュスも、若い頃はアローテ一筋だったんだろう? | |
ギュスターヴ | それが……(ごにょごにょ) | |
アシュレイ | 妓館? ……ええーっ、そんな場所に? 僕に会う前って、おまえ一体それ何歳のときの話だよ。 | |
ギュスターヴ | ば、馬鹿、大声で言うな! あーあ、今ので俺のファンが3割は減っちまったかな。 | |
042. これだけは許せないっということはありますか。 | ||
アシュレイ | 戦いにおいての卑怯な不意打ちは、騎士として許すことができません。 | |
ギュスターヴ | 凝り固まった先入観をもって物事を見るヤツ。 だけど、「これだけは許せない」という考え自体が、そもそも先入観なんじゃねえか? |
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043. 死ぬまでにやっておきたい事はありますか。 | ||
アシュレイ | 新ティトス帝国の体制の確立です。 | |
ギュスターヴ | (きっぱりと)結婚。 | |
044. あなたの世界に竜はいますか。妖精は? それは、どんなものですか。 | ||
アシュレイ | ルギドも同じ質問で答えていたけど、リュートが倒したブルードラゴンを最後に竜を見た人間はいません。 でも、この世界にまだ未知の場所があるという噂があるくらいだから、竜がひそんでいても不思議ではないと思う。 |
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045. あなたの世界に魔物はいますか。それは、どんなものですか。 | |
アシュレイ | 「魔物」ということばは「魔族」の差別用語なので、新ティトス帝国では禁止語になる予定です。魔族については、これもルギドが、同じ質問集で答えていますのでご参照ください。 |
046. 雨の日は嫌いですか。その理由は。 | |
アシュレイ | 雨は、大地に収穫をもたらしてくれるので、好きです。 |
ギュスターヴ | 嫌いだ! 寒いし、うっとうしいし、外に出られねえもん。 |
047. 忘れられない風景はありますか。 | |
アシュレイ | よい思い出という意味で忘れられないのは、王宮の庭でサミュエル王子やグウェンドーレンと遊んだことです。 |
ギュスターヴ | ルギドといっしょに、スミルナの丘の上から草原や川を何時間も見つめていたことがある。あのときの光にあふれた景色は、一生忘れられないほどキレイだったな。 |
048. 戻りたい場所はありますか。 | |
アシュレイ | ルギドとアローテの看病のために一冬過ごした森の猟師小屋は、僕にとっては家族の暖かさを思わせる懐かしいところでした。 |
ギュスターヴ | みんなで旅をしていた何年間か。戦いの連続だったけど、不思議に今は、なつかしくてたまらないんだ。 |
049. 作者にひとこと。 | |
アシュレイ | 続編では今度こそ、ルギドとアローテを幸せにしてあげてほしい。 |
ギュスターヴ | おい、作者! 自分の小説で、幼なじみ同士は絶対に結ばれないってポリシーはやめろ。自分は幼なじみと結婚したくせに。 |
050. 読者にひとこと。 | |
アシュレイ | ティトス戦記が好きだ、続きを読みたいとおっしゃってくださる方々、ありがとうございます。僕たちもそれを聞いて、とても誇りに思います。 続編は僕たちの子孫とルギドの活躍するお話になる予定です。どうぞ応援してあげてください。 |
ギュスターヴ | あまり薄っぺらい続編になるのは、願い下げだな。なので、もうしばらく時間がかかるけど、勘弁してほしい。 |
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