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 あとがき


「セフィロトの樹の下で」第一部をお読みくださいまして、ありがとうございました。
若い頃SFが大好きだった私にとっては、自分が一番楽しんだかもしれません。

20世紀中盤に生まれた私の子どもの頃、21世紀は遠い未来でした。
歩かなくても乗っているだけで目的地に運んでくれる動く歩道。家にいながらにして買い物ができ、注文を届けてくれる宅配システム。新聞や本を読めるコンピュータ。お掃除ロボット。
21世紀の未来図として子ども雑誌に載っていた事がらの多くは、今現実のものとなっていることに、あらためて驚かされます。
そして、やがてロボットもありふれた日常となっていくに違いありません。

鉄腕アトム生誕の年と言われた2003年、ロボットものを書くという野望に燃えて書き始めたこのお話。 感情を持つロボット、人間の子どもが育っていくように成長するロボット・セフィロト。人工知能の発達につれて、天使のような面だけではなく、怒りや嫉妬、憎しみといった負の面さえも受け入れて大人になっていく姿を描きたかったのです。
そして人間にとって、罪とは、魂とは、死や永遠とは、創造主とは、というテーマにも触れられたらいいなと思っていました。


実は、胡桃とセフィロトの恋はまだ、スタートしたばかりです。
そして、これからふたりは真の意味で(心も、そして……)結ばれていくのですが、そのお話はまた第二部で連載していくことになります。
今度こそ看板どおり、アマアマ恋愛小説になるようにがんばります! でもまた悪の組織なんか出しちゃうんじゃないだろうか……(汗)。

執筆にあたっては、次の書物を大いに参考にさせていただきました。
   講談社現代新書「ロボットの心 7つの哲学物語」 柴田正良著

また名前はあげませんが、ロボット・人工知能に関するサイト、また児童心理学・哲学に関するサイトを参考にさせていただきました。この場を借りてお礼を申し上げます。

2004.1.  BUTAPENN
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