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魔王ゼファー 登場人物紹介



ゼファー(瀬峰正人)

アラメキアの魔王。およそ800歳。
元は精霊の騎士だったが、精霊の女王への想いを拒絶されたことで、魔王へと堕落する。四百年間に及ぶ人間との戦争の後、捕らえられて魔力を奪われ、人間となって地球へと追放される。
周囲からは、自分を魔王と思い込む妄想型の病気であるとみなされている。坂井エレクトロニクスの製造主任。大好物はおにぎり。(初出「魔王の午後」)

瀬峰佐和

暴漢に襲われていたところを、ゼファーに助けられて、恋に落ちる。家族の反対を押し切って、彼と結婚する。両親と兄がいるが、今は絶縁状態。明るくおっとりした性格で、おいしいおにぎりを握るのが得意。
家事と子育てとパートの多忙な毎日。ゼファーが魔王であることを、つい疑ってしまうことを悩んでいる。(初出「魔王の午後」)

瀬峰雪羽

ゼファーと佐和のひとり娘。雪のような白い肌をしている。幼少から不思議な力を持ち、行ったことがないのに、なぜかアラメキアの風景を覚えている。(初出「雪の贈り物」)

ヴァルデミール

ゼファーの従者である魔族の若者。本来は黒いたてがみと角を持つ異形の姿だが、地球では長髪の若者に変身している。夜は黒猫の姿になる。
年は95歳だが、魔族としては、やっと大人になったばかり。浅黒い肌を持ち、南米日系移民として相模屋弁当で働いている。「な」が「ニャ」になってしまうのが癖。(初出「彼方からの使者」)

ユスティナ

アラメキアを司る精霊の女王。ゼファーを愛しているが、女王の立場ゆえに彼の気持を受け入れられなかった辛い過去がある。地球に住むゼファーの良き相談相手。地球とアラメキアの未来に不安を感じているようだが……。(初出「魔王の午後」)

 
天城研究所の人々


ユーラス(天城悠里)
アラメキアのナブラ領を治める王。ゼファーを倒した人間の四人の勇者のひとり。ゼファーが生きていることを怒り、地球まで追いかけてくる。移転装置の作動を早めるために自分の年を差し出し、小学生になってしまった。(初出「蒼空の扉」)

天城彰三博士
並行宇宙理論が物理学会に受け入れられず不遇をかこっていたが、自論に基づきアラメキアへの転移装置を発明した。アラメキアでは「大賢者」と呼ばれていたが、ユーラスに伴って、地球へ帰還を果たす。ユーラス(悠里)の祖父ということになっている。(初出「魔王の午後」)

マヌエラ(天城麻奈)
ユーラスの三番目の正妃。見かけはたおやかだが、根は勇ましい。何も言わずに異世界に旅立ったユーラスを追いかけて来て、自分も彼と同じ小学生になることを決意した。(初出「予期せぬ客人」)

坂井エレクトロニクスの人々

坂井社長
ゼファーの勤めている坂井エレクトロニクスの社長。(初出「陽だまりのエトランゼ」)

工場長
ゼファーの直属上司。ゼファーとは親子ほどの年の差がある。長い間無名だったが、佐々木だと判明。(初出「優しい旅人たち」)

水橋ひとみ(研磨係)
研磨工程の若手工員。ゼファーに恋している。(初出「親切な配達人」)

樋池と矢口(旋盤係)
樋池は手に障害のある若者。矢口は旋盤ひとすじの老工員。(初出「守るべきもの」(樋池)、「夢を継ぐ者」(矢口))

重本哲平(資材係)
元暴走族の若者。水橋にアタック中。(初出「夏色毛糸玉」)

春山(営業)
「リンガイ・インターナショナル」を辞めて、ホームレスになっていた男。(初出「夜明けの足音」)

高瀬奈津(事務)
会計、庶務を一手に担っている中年女性。工場の花壇をひとりで手入れしている。(初出「雨のしずく」)

高瀬雄輝(新人)
奈津の息子で、高校卒業後、坂井エレクトロニクスに入社。夜はバンド活動をしている。(初出「花束をあなたに」)

横田と小西(組立係)
中年男性の二人組。ライバル意識が強く、ときどき大げんかする。(初出「花束をあなたに」)

坂井亮司
坂井社長の息子で、総合商社に30年以上勤めて、リストラされたあと、父の会社を継ぐ。(初出「雨雲パズル」)


相模弁当の人々

相模理子(さがみのりこ)
相模屋弁当の社長。頼りないヴァルデミールの世話を焼くうちに、彼と恋に落ちる。(初出「生きるチカラ」)

相模四郎
相模屋弁当の創業者で、会長。手足が不自由。ヴァルデミールが気に入っている。(初出「生きるチカラ」)

相模晴(ハル)
ヴァルデミールと理子のあいだに生まれた長男。父親の魔族の血を受け継ぎ、不思議な力を持っている。(初出「風はどこから来て」)

秋川
ホームレスの老婦人。ヴァルは「けばけばスカートのおばちゃん」と呼んでいる。(初出「幻をつかむ者」)

その他の人々

南天音(みなみあまね)先生
イチイ幼稚園の臨時教員。孤立している雪羽のよき理解者。おっちょこちょいで、いつも失敗している。(初出「紙ヒコーキ、飛んだ」)

大崎先生
イチイ幼稚園のベテラン教員。子どもらしくない雪羽を嫌っている。(初出「風との約束」)

霧島医師
ゼファーを担当する精神科医。見かけは冷徹だが、意外と冗談好き。ゼファーの本質を見抜いている。(初出「魔王の午後」)

筧(かけい)
「リンガイ・インターナショナル」の幹部社員。坂井エレクトロニクスとの提携のため乗り込んできたが、ゼファーらの抵抗により断念。(初出「守るべきもの」)

川越美空
小学校でユーラスの同級生。ユーラスに猛攻をしかけ、マヌエラとことごとく反目している。(初出「雨のしずく」)