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EWEN

Episode 16
シネマ・パラダイス


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§2

  『レスリーさん。私の夫のディーター・グリュンヴァルト。こちら、ミズ・レスリー・テンと、息子のロッドくん』
 私の紹介に、3人はかわるがわる握手した。
『あなたは、俳優?』
『いえ。鹿島さんの助手をしています』
『まあ。あなたも、コーと同じようにソードアクションのためスクリーンを捨てたの? もったいない。何で日本の剣術にはそんな魅力があるのかしら?』
 レスリーの誤解に、ディーターは苦笑した。
『ちょうど影があるから、ここでお昼にしません? 私、お弁当を持って来たんです』
 私の勧めで、一行は柳の木の下のベンチに腰掛けた。
『まあっ。ビューティフル・ジャパニーズ・ランチ! すばらしいわ』
『彼がなかなか家に帰って来れないんで、栄養を考えて作って来たの。朝5時に起きて作ったんです。暑いから、ちょっと濃い目の味付けにしてますけど。2人じゃ食べ切れないからたくさん召し上がって。冷たいお茶もありますよ。あ、ロッド。こっちの唐揚げなら食べられるんじゃない?』
 私がにこやかに気合の入ったおかずをみんなに取り分けているのを、ディーターは心配そうに見ていた。
 3日間家に帰らなかったことを私が怒っているのに、気づいたのだ。
 葺石円香の本当の怖さは、誰かに心底腹を立てているとき、逆にとても親切で甲斐甲斐しくなることだ。一年半の結婚生活で、その恐ろしさを彼は骨身にしみている。
 昼食が終わると、私たちは、仲見世を模した中村座という建物を訪れた。入り口の「ガマの油売り」の口上を、ロッドはおもしろがって真似している。
 涼しい屋内に入ると、ちょうど舞台ではチャンバラショーが始まったところだった。座長の会場の観客を巻き込んでのコミカルなやりとりに、言葉がわからなくてもレスリーとロッドは楽しんでいるようだった。
「これからどうしよう。ディーター」
 隅の座席で頭を寄せ合って、私たちはひそひそと相談した。
「どうしようったって」
「鹿島さんに会わせるの? きっと大変なことになるよ。子どもがいるとなったら、茜さんかて、ただじゃすまへんよ。離婚なんてことになるかも」
「でも、いくら鹿島さんだって、自分の子を10年もほっといたりしないよ」
「子どもができたのを知らずに帰国したのかもしれへんやん。鹿島さんの将来を考えて、レスリーがひとりで育てる決心をして、でも鹿島さんがいつまでたっても映画の世界に戻ってこないから、痺れを切らして、実はロッドはあなたの子どもなのよって告白に来たとか」
「そんな、ドラマの話みたいなこと」
「ありえない話じゃないでしょ。だいたい、ディーターはどうやの? ユーウェンやほかの人格が作った子どもが世界中にいるなんて、私いややからね」
「馬鹿なこと、言うなよっ!」
 中村座を出て、私たちは江戸時代の町に入り込んだ。
 裏に回ると張りぼてなのだが、ちょっと見には質感といい、細部の仕上げといい、本物の宿場町に迷い込んだかのようによく出来ている。映画の美術の仕事ってすごいと思う。
 この過去からの遺産の上に、今のテレビの時代劇も築き上げられているのだ。
『ロッド。こっちへ来てごらん』
 ディーターは侍の扮装をして通りを歩いていた俳優から刀を借りると、ロッドの手に握らせ、彼の体を後ろから包み込むようにして葺石流の型を教えた。
 ロッドはさっきのチャンバラショーで少し興味を覚えたと見え、口を真一文字に結び、顔を真っ赤にして、剣を振るった。
 もともと子どもらしい無邪気な性格なのだろう。ロッドはそれ以来ディーターに打ち解けて、見違えるように陽気になり、歩くあいだもずっと彼にまとわりついていた。
『ご主人にすっかりなついてしまったわね』
 レスリーは、彼らの後ろについて歩きながら、ひとりごとのように呟いた。
『あの子は、父親と暮らしていないので、余計男の人と遊ぶのがおもしろいんだと思うわ』
 と、彼女は私を見て、少し寂しそうに微笑んだ。
『はあ……』
『でも、しかたないわね。それが私たちの選んだ生き方だから』
 む、胸が痛い。
 レスリーもかわいそうな人なんだ。
 鹿島さんを恋して、でも彼の人生の邪魔にならないようにひっそりと子どもを産む決心をした。
 何とか鹿島さんに会わせずに帰ってもらう方法ばかり考えていた私は、それではいけないのではないかと思うようになった。
 でもそうなると、茜さんもかわいそう。いったいどうしたらよいのだろう。
 ロッドが母親に駆け寄ってきた。
『マム。本物のジャパニーズ・ソードが欲しい。ちゃんと切れるやつ』
『そんな危険なもの、あなたには無理よ』
『危なくないっ。僕は先月もう10歳になったんだ! 子ども扱いしないでよ!』
 ディーターが、彼の頭をくしゃくしゃっと撫でた。
『真剣は、カリフォルニアには持って帰れないよ。飛行機に乗るとき、空港警察に没収される』
『……』
『あとでスタジオに来たら、俺の使ってる竹刀をあげる。誰でも初めはそれで練習するんだ』
『うんっ』
 ふたりは、通りの向こうの路地におみくじを引く札所を見つけて、手をつないで駆けて行ってしまった。
『ご主人は優しいのね。子どもの扱いがうまいわ』
『子ども、好きみたいです』
 と答えながら、私は楽しそうなディーターの笑顔を見て、せつない気持ちに襲われた。
 結婚1年半の私たちには、子どもがまだいない。
 ディーターが抗精神病薬を飲まなくなってからも、避妊を続けている。
 それは、私が大学生であることが理由なのだが、それでもときどき、「子どもはまだなの」という、人々の心無い言葉に傷つけられている。
 もちろん、結婚したカップルにも、さまざまな事情で子どもを生めない人、子どもを生まないと決めた人がいるわけだし、夫婦ふたりで暮らす生活も尊いとおもう。
 でも、ディーターと結婚して、彼といっしょに暮らして。
 幸せなのに、何かが停滞している。堰き止められている。
 もっと、人生というのは、命というものは、流れていくものなのではないかと感じる。
 本当は子どもがほしいのだ。
 そして、彼もきっと子どもを欲しがっていると、ロッドと彼の仲の良さを見て思ってしまうのだ。
 愛染横丁を抜けて、明治村の噴水や、巡査派出所、洋館などを見てから、ふたたび江戸の方に戻った。
 いつのまにか、物思いに耽っていた私はひとり遅れ、気がつくと、ディーターとレスリー、それにロッドが、日本橋のたもとで立ち止まって睦まじくおしゃべりしている。
 すごくお似合いだった。
 長身の彼と、同じく175センチはありそうなすらりとしたレスリー。
 金髪で碧い目のふたり。
 道行く観光客たちもほうっと振り返るほど、絵になっている。
 誰が見ても、恋人同士なのは、あの2人のほう。ちんちくりんの私は、ディーターの奥さんなんかには全然見えず、下手をするとせいぜいロッドのガールフレンドじゃないか。
『マドカ。私、コーが結婚したと聞いて、もう彼のことはあきらめたわ。その代わり、ディーターを好きになってしまったの。ロッドも彼に父親になってほしいと言ってる。ごめんなさい。彼をもらっていくわ』
 うわあい。
 5時起きの疲れもピークに達していた私は、最高潮の妄想モードに入っていた。
 ばしんと自分の頬をはたくと、橋の3人に駆け寄った。
「円香」
 ディーターも私に近づいてくると、私の肩に両手を置いて小声で言った。
「俺はそろそろ、スタジオに戻らなきゃいけない」
「あ、そうか。……いったいどうしたらいいの。私」
「思ったんだけど、ロッドは鹿島さんの子どもじゃないよ」
「えっ?」
「さっき、先月10歳になったと言ってただろ? ということは1992年の7月生まれだ。鹿島さんが日本に帰ってきたのは、1991年の6月だね。ということは、少なくとも13ヶ月たってから生まれたことになる。計算が合わない」
「……」
「それに、彼女の苗字の「テン」というのは、中国人の名前だ。レスリーは中国系の人と結婚した。ロッドが混血なのは、そのためじゃないのかな」
「そ、それやったら、彼女が鹿島さんを連れ戻しに来たっていうのは……」
「それは、レスリーに直接確かめてみるよ」
「えっ!?」
 ディーターは、円い橋の上で待っていた親子に歩み寄った。
『レスリー。もし間違っていたらすみません。あなたは、レスリー・カーティスじゃありませんか? 「ラスト・テスタメント」の監督をなさった』
「えーっ!!」
 驚きの声を上げたのは私だった。レスリー・カーティス? あの有名な女流監督の?
『ご主人は、香港のアクション映画で著名な、リック・テン監督。お二人は、確か香港とハリウッドに別居して、それぞれ映画の仕事をしながら結婚生活を送ってらっしゃると聞きました』
『ばれてしまったわね。ごめんなさい。隠していて』
 彼女はおどけた仕草で、ふーっと吐息をついた。
『よくご存知なのね。私たちのこと』
『リックが監督した映画は全部観ましたよ。それで、少林寺拳法にあこがれて、香港に3ヶ月滞在したくらいです』
 そう言って、ディーターは、私に振り向いた。
「円香との最初のデートのとき観たのも、リック・テンの映画だったよ」
「あ、あのヘップナビオの……」
『実は、久しぶりに香港にいる主人のところを訪ねた帰りだったの。コーのことは主人も高く買っていて、ぜひ自分の映画に主演してほしいと熱望しているの。それで、彼の古い友人の私が説得役を買って出たわけ』
 ……そうだったのか。
『彼は、日本のソードプレイなどに埋もれている人ではないわ。もっと世界に知られるべき才能のある器なのよ』
 ……レスリーは、映画監督として、鹿島さんの才能に恋していたのか。
『お願い、ディーター。あなたからも口添えして。リックのファンならわかるでしょ。彼ならコーの魅力を最大限に引き出せるわ』
『俺には、その反対の説得しかできません』
『え……』
『アクションスターとして世界中に知られることの方が、いいとは思えない』
『何故なの? いったい日本の剣術は何がそんなに、コーやあなたを惹きつけるの?』
『さあ。わかりません。強いて言えば、好きだから』
 ディーターは、言葉とは裏腹に強い信念を秘めた、見る者を魅了する笑みを浮かべた。
『俺は葺石流の古武道と出会うまでは、自分が何のために生きているのかわからなかった。自分が生きているという確信さえ持てなかった。でも、日本に来て、剣を振るうたびに、生きていることが実感できる』
『……』
『あなたはいいときに来てくれた。うんと鹿島さんを揺さぶってやってください。彼には今それが必要だ』
『……ディーター』
『俺たちのスタジオにどうぞ。もうすぐ本番ですが、レスリー・カーティス監督親子を追い出す奴はひとりもいませんよ』


 スタジオに、私たちが入ってきたとき、
「おい、あの外人、レスリー・カーティスじゃないか」というひとりの呟き。
 そして、次第に波紋のようにざわめきが広大な11番スタジオ中に広がっていった。
 シャツさえ脱いで上半身真っ裸の鹿島さんは、その声で振り向いて、罰が悪そうに微笑んで彼女を見上げると、軽く手を上げた。
 ほどなく、2回目のカメラ・テスト。そして、本番。
 広い起伏のある草原を、甲冑をつけた男たちがぶつかり合い、切り合い、怒気を撒き散らし、汗を迸らせる。
 監督、助監督、照明、音響、それぞれの真剣な、命さえ賭けているようなまなざし。
 殺陣師は本番中は何もすることがないと言っていたが、鹿島さんもディーターも、自分が戦っているかのごとく瞳を燃やしながら、自分たちの作った立ち回りを見つめている。
 その横顔を見ているだけで、涙さえ出てしまう。
 監督の「カット!」という声。助監督のそれに続く「オーケーでえす!」とメガホンで叫ぶ声。
 そして、スタッフたちの歓声、拍手。握手。
 ぐしゅぐしゅと涙をふいている私の顔を見て、レスリーはにっこりした。
 撤収作業の喧騒が一段落したあと、ようやく鹿島さんとディーターが私たちのところに上がってきた。もちろん、もうちゃんとシャツは着ている。
『久しぶり。レスリー』
 鹿島さんは、彼女と抱き合った。いやらしくない、ごく自然な友人同士のハグだった。
『嘘つき』
『へ?』
『あなたは、5年でハリウッドに戻ってくると言った。日本の武道を極めて、よりビッグになって戻ってくるって』
『ハハ……。そんなこと言ったっけ』
 鹿島さんは照れくさそうに、ぼりぼりと頭を掻いた。
『私が監督になれたら、いつかあなたを主演に映画を撮るって、約束したわ。約束通り、私は監督になった。でもあなたは戻ってこなかった』
『ううむ……』
『今日はリックの使いで来たの。彼が来年撮る香港映画の主役にあなたを起用したいと言ってる。共演は、香港の若手ナンバーワンスター、ジェフリー・チャン。あなたは彼を狙う国際的な殺し屋の役』
『……』
『今や引退同然のあなたには、二度とこんないい役は回ってこないわ。これがあなたが俳優に戻れるラスト・チャンス。良く考えて返事をちょうだい』
 私はそのとき、鹿島さんの顔がまともに見られなくて、俯いていた。
 恐かった。その次のセリフを聞くのが。「ぜひ、やらしてくれ」と身を乗り出すのを見るのが。
『……悪いな。レスリー』
『コー?』
『10年前の約束を破ったことも、悪かったと思ってる。せっかくのこの話も、俺には受けることができない』
『コー、考える時間ならまだあるから……』
『決めたんだよ、レスリー』
 鹿島さんは髪の毛を掻き上げ、輝くような黒い瞳で彼女を見つめた。
『俺は、もう俳優は辞めた。葺石流の剣で生きていく。映画の世界からは多分一生離れないと思うが、それは、剣を活かす道としてそうするだけだ』
『本気なの……』
『いつか、君が日本の時代劇をハリウッドで撮るときは、俺を呼んでくれ。ソードアクション・トレーナーとして、何をおいてもすぐ駆けつけるよ』
『コー……』
『それに、俺は葺石流の14代目の師範を引き受けることにしたんだ。2足のわらじを履くわけには行かないよ』
「か、鹿島さん」
 私はその後が出ず、ただ口をぱくぱく開けた。
 鹿島さんはディーターに向き直ると、真顔で睨みつけた。「頼みがある」
「何ですか」
「おまえに師範代を引きうけてほしい。それが俺が師範になる条件や。そして、俺の剣がおまえに劣っていると感じたら、その場で即、師範を譲る。そのかわり、おまえがいつまでもぐずぐずしとったら、80の爺さんになっても師範の座は譲らん」
「わかりました。そういうことなら、喜んで引き受けます」
 ディーターはくすっと笑って、そう答えた。
「そういうことで悪いな、円香ちゃん、ディーターが師範になるのは当分先や。俺の屍を乗り越えてもらわんとな」
「良かったあ。鹿島さん」
 二重の意味で、良かった。
 私は、ついさっきまで、鹿島さんが葺石の家からも、茜さんのもとからも、日本からも去ってしまう最悪の図を思い浮かべていたのだ。
『こほん』
 和やかなムードで話し合っている私たちの日本語が理解できず、レスリーは咳払いをした。
『リックが泣くわね。どうやって慰めようかしら』
『……すまん。レスリー』
『いいわ。もしかすると、本当にハリウッドで日本の時代劇を撮る日が来るかもしれない』
『おいおい、それは冗談……』
『私は、けっこう本気よ』
 悪戯っぽい目で、彼女は私たちを見渡した。
『ロッドも日本の剣術に夢中になったじゃない。私、撮りたくなってきたわ。今から時代劇のことを勉強してみる。そのときはトレイナーとしてではなく、主演俳優として呼ぶわよ。コー。いい?』
『ああ、わかったよ』
『今度は約束を破らないでね。……それと』
 レスリーが鹿島さんの耳元で囁いた声を、私は聞き逃さなかった。
『もうひとり、撮りたい人を見つけたの。彼とふたりで来てもらうことにしたから』


 後片付けがまだ少しあったけれど、それは鹿島さんたちに任せて、私とディーターは、ひとまずレスリーとロッドを京都市内のホテルに送り届けて(ちゃんとロッドに竹刀をプレゼントしたのは言うまでもない)、翌日の再会を約束してから、阪急の四条河原町の駅で特急に乗った。
 お弁当の空箱の入った風呂敷を棚に上げると、彼とふたりでロマンスシートにどっかと座り、ため息をついた。
「やっと、家に帰れるね」
「……うん。疲れた」
「ほんと? ほんとに家に帰りたい? レスリーさんとデートしてるほうが良くなかった?」
「勘弁してくれよ。円香」
「へへっ。冗談よ」
 私は、けっこう混んできた車内の他の乗客たちに見えないように、もぞもぞと身体のうしろで彼の手を握りしめた。
「良かったね。鹿島さん。師範を引きうけてくれて。おじいちゃんが喜ぶ」
「うん」
「ディーターはいつから、ロッドが隠し子でないってわかってたの?」
「最初に握手したときから」
「最初から?」
「だって、鹿島さんに全然似てないもん」
「……なんで、そうならそうと、私に言うてくれなかったの?」
「別に根拠はなかったし、円香があんまり自信たっぷりだから。それで、少しは……」
「やっぱり少しは疑ったんだ」
「鹿島さんのことだから、いても不思議はないな、と」
 私たちは顔を見合わせて、笑いを噛み殺した。
「あのね。ディーター」
 私は、車窓の外のめまぐるしく流れる景色を見るふりをした。
「うん?」
「赤ちゃん、作ろうか?」
「えっ?」
「大学休学してもいいから子どもがほしいと、ちょっと思った。だって、今日ロッドと遊んでて楽しそうやったんやもん」
「……」
「ディーターもきっと、子どもがほしいんでしょう?」
「……ほしく、ない」
「えっ?」
「確かにロッドと遊んでて楽しかったよ。理由が今やっとわかった。円香といっしょにいるのと同じだったんだ」
「……は?」
「うちには円香がいるから、子どもはこれ以上増えたら困る」
「ムカアッ。ひっどーい!」
 私はぶりぶり怒りながら、彼を上目づかいで見上げた。
「私と結婚したのって、私のこと愛してたから? それとも本当は、葺石流が生きがいだったから?」
「そりゃもちろん、円香と結婚すれば、師範になれるから。セイリャクケッコン」
「ああーん。そうなんや〜」
 ディーターは楽しそうに笑うと、いきなり私を抱きすくめて、唇にキスした。
 車内の乗客たちがびっくりして見ている。
「ちょっと、みんな見てる。ディーターってば」と言おうとしたけど、やめた。
 ま、いいか。
 だって3日ぶりなんだもん。






このエピソードの舞台は、京都の東映太秦映画村と東映撮影所をモデルにしていますが、
作者の想像によるフィクションです。

   
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