インビジブル・ラブ


拍手お礼ページ総集編                    TOP | HOME


**ウェブ拍手のお礼ページに載せている小話をまとめました。おふざけです。**



第8章(4)

淳平「幽霊の俺には味見できねえけど、『はんぺん入り中華まん』なんて、本当に美味いのか」
愛海「まあまあかな。コンビニの新商品をすかさずチェックするのが、私の趣味なの」
淳平「ほかにも、いろいろ珍妙なのが出てきたな」

「ビーフストロガノフうどん」
「おでん風味トルティーヤ」
「麻婆ミンチカツ弁当」
「ズッキーニ・パンナコッタ」
「フライドチキン・トムヤム風味」
「白玉パンナコッタ」
「アボカド大福」

淳平「うええ、すごいな」
愛海「どこかのコンビニ開発部が本当に商品化しないかな」



第8章(5)

愛海「ええーっ。淳平消えちゃうの。これでスタッフロールが流れて、エンディングテーマ曲?」
淳平「おいおい、勝手に話を終わらすな。ここからが俺たちの大活躍が見られるクライマックスだというのに」
愛海「ああ、よかった。少なくとも、『ラブコメ』という看板がウソと言われないように、私たちも手を抜かずに頑張らないとね」
淳平「う…。確かに後半に来て、シリアスな場面が続いてるよな。看板倒れと言われても反論できねえ」
愛海「私、淳平に抱きつこうと走ってきて、何にもないところで転んでみようか?」
淳平「……おまえのラブコメの基準は、その程度か」



第9章(1)

愛海「私たちってなんだか馬鹿みたいに、どんどん危険に飛び込んでいってない?」
淳平「いや、今回の更新分は、まだマシなほうだ。携帯では、もう底なし沼にズブズブはまってるぞ」
愛海「ひゃあ。ぬ、沼から無事に出られるよね?」
淳平「俺は体重ないから、もともと沈んでない」
愛海「…コンビニ季節限定の『チョコバナナぜんざい』三つも食べなきゃよかった」



第9章(2)

愛海「前回、これからの展開は、底なし沼ズブズブだって言ってたけど、本当だあ」
淳平「ところが、次回はこれよりさらに」
愛海「や、やめて。脅かさないでよ」
淳平「俺は幽霊だから、脅かすのが商売だ」
愛海「ひいい。気分転換にコンビニ行って、クリスピークリームみたらし団子買ってこよう」



第9章(3)

愛海「もうイヤだ〜。警察署の中がみんな敵ばっか」
淳平「まるでバイオハザード2みたいだな」
愛海「あ、それプレイしたことある。あんなふうにアイテム出てこないかな。サブマシンガンとかプラスティック爆弾とか」
淳平「何言ってる。ふつうの銃を渡そうとしただけでビビってたくせに、そんなもの扱えるか」
愛海「だよねえ。はああ〜。日本の警察署の話で、まだよかった」



第9章(4)

愛海「えー、あと二回で終わるってほんとに?」
淳平「そうみたいだな」
愛海「ラストに来てこんな修羅場続きの展開で、収拾つくのかな」
淳平「作者によれば、この小説に関しては『プロット、伏線なし。本能のおもむくままに』書いてるらしいぞ」
愛海「それって……、普通のことばに直せば、『いきあたりばったり』じゃん」
淳平「よく、そこに気づいたな。いまや俺たちの運命は風前のともしびだ」
愛海「うわーん」

うそですよ、ふたりの幸せは、ちゃんと考えてますって。



第9章(5)

愛海「ふえーん、淳平〜、ぐすっぐすっ」
淳平「まったく、ひどい展開だな」
愛海「きゃああ! お、お、おばけ〜っ!」
淳平「失礼な。俺は幽霊だ」
愛海「だって…。き、消えたんじゃなかったの。そして、この話は悲劇に終わり、エピローグで傷心のヒロインは、彼女を思い続けた都築警部の胸の中へ」
淳平「こらーっ。そんな邪悪なこと考えてたのか」
愛海「違うの? ああ、よかった」
淳平「とりあえず、俺はこのままでは終わらないからな。アイシャルリターン!」

また淳平も古いセリフを…。「アイシャルリターン」がわからない良い子はググってね。



エピローグ

淳平「やれやれ、やっと終わった」
愛海「じ、淳平。なんでこんなところに」
淳平「ん。なんか自分でも不思議だが、この部屋にいるときは昔の自分に戻れるみたいだ。太公望のおっさんの粋なはからいだな」
愛海「水月警部補が、ニュー淳平ってことでいいんだよね」
淳平「水主と水月。いかにもあからさまなネーミングで、作者の手の抜き具合がわかるよな」
愛海「なんか、とらえどころのない人だよね」
淳平「見かけは無愛想だけど、仲間からは慕われてる。俺が悪の道に入らずに人生をやりなおしたら、こんな男になるんだろうなってヤツだ」
愛海「でも、淳平の結婚詐欺師の性格はちゃんと受け継いでる…と」
淳平「まあ、愛海と過ごすうちに徐々に水主淳平としての記憶を取り戻していくんだろうな」
愛海「ところで、下の名前が出てこないんだけど。なんていうの?」
淳平「…『しまった、考えてなかった』と作者がはだしで逃げ出したぞ」



番外編(1)

淳平「お疲れさん」
愛海「淳平ったら、やっぱり、ここでは昔のままなんだ」
淳平「おまえも読者も、いろいろストレスがたまるだろうからな。ここでゆっくり息抜きしてけよ」
愛海「えーん、水月警部補が私をいじめるよう」
淳平「俺の記憶を取り戻すのに時間がかかってるみたいだな。いろいろ葛藤があるんだろう」
愛海「でも、私の猫舌を思い出してくれたし、私ももうちょっと頑張るよ」
淳平「それにしても、身体があるってことは、なんて幸せなんだろうな。愛海の胸にのしかかれるし、これからあんなことも、こんなことも…」
愛海「淳平、目がエロい!」



番外編(2)

淳平「盛岡も寒いんだろうなあ」
愛海「このときの季節はまだ夏だけど、冬はめちゃ寒いらしいよ」
淳平「冬になるまでに水月警部補と仲良くなって、温めてもらわなきゃな」
愛海「幽霊は、そばにいてもあったかくならなかったもん」
淳平「よっしゃあ。身体があれば風呂もいっしょに入れるな」
愛海「結局、淳平の野望ってそこに行き着くよね…」



番外編(3)

淳平「よし、いきなり乳首ひねりに、キスという暴挙に出たか。こいつも真面目人間の殻を破って徐々に本来の俺に戻りつつあるな」
愛海「つまり、エロいことばっかり考えるのが、淳平モードなんだね」
淳平「失礼な。素直に正直に生きていると言え。エロいことを考えない男なんて、この世にはいねえ」
愛海「でも、身体を持った淳平と一緒にいたことがないから、心配だなあ。朝昼晩と襲われそう」
淳平「さすがに昼は襲わんぞ。まあ朝と夜は覚悟しておけ」
愛海「うわん、身が持たないよ。幽霊に戻ってー。」



番外編(4)

淳平「なんだか、こいつの気持ちがわかるな。自分が淳平だと認めれば、水月家の一員じゃなくなり、家族をなくすことになるもんな」
愛海「私も、いっそ思い出さないほうが、幸せなんじゃないかと思い始めたよ」
淳平「おまえは、それでいいのか」
愛海「淳平だとわかっているんだし、一からやりなおせるなら、私はそれでいいよ」
淳平「おまえ、今日はなんだか殊勝だな」
愛海「最初はメイク落としのやり方から教えればいいよね。そのうち、だんだんパックやマッサージなんかの高等技術のコツを…」
淳平「…やっぱり、前言撤回する」



番外編(7)
淳平(俊平)「これで一応、大団円か」
愛海「そうだね。結婚も決まったし。でも、そのせいで俊平は転勤しなきゃならないんだね」
淳平(俊平)「夫婦や親子で同じ署にいるわけにはいかないからな。と言っても、市内の別の署になる予定だ」
愛海「もう少しすれば、いっしょに暮らせるね」
淳平(俊平)「ああ、風呂もふたりで入り放題だ」
愛海「コーヒー沸かすのも、フニちゃんの世話も、家の戸締りも、美容パックも、ぜ〜んぶ俊平がやってくれるんだね。幸せ〜」
淳平(俊平)「…なんか俺、生身の身体でやっていけるか心配になってきた」





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