間欠泉めぐり | 遠くからちょぴっと見えた間欠泉の噴出。
左手にイエローストーン川を見ながら車を走らせると、湖。遠くの雪を頂いた山がきれいなこと。 | 着いたのは、West Thumb(ウェスト・サム)というポイント。 木の板を渡した小道を渡りながら歩くと、毒々しい色のついた間欠泉。ボーッと音の吹きだす地面の穴。化石化した木々。もうもうたる蒸気など、ありとあらゆる間欠泉の博物館のようなところだ。 昼過ぎ、今日のハイライトOld Faithful間欠泉に着く。 着くとすぐ長男がトイレに行きたがり、付き添っているあいだに噴出は終わってしまった。 遠くからかろうじてビデオには収めたが、カメラは間に合わなかった(その日肩を痛めているパパに代わって、私はビデオとカメラ2台の担当だった)。 とても寒く、自動車の中でお弁当を食べる。
次は、Midway Geyser Basin(ミッドウェイ間欠泉池)を見学。 | イエローストーン最大の間欠泉というだけあって、蒸気が風であおられ、近づこうとするだけで服がぐっしょり濡れてしまう。 眼鏡も曇って見えず。しかし、美しいブルーの泉は一見の価値あり。 イエローストーン最大の間欠泉、Midway Geyser Basin(写真一部加工)
旅行中の子どもたち | あとは数ヶ所のポイントを回り、村に帰ってきた。 村のスーパーマーケットで、明日の食料を調達。土産物屋では、うさぎとりすのぬいぐるみを買った。 ここで余談になるが、旅行中の息子たちの生態について、記しておく。 残念ながら、ふたりは今回の旅行中、雄大な景色や観光名所にはあまり興味を示さなかった。 ホテルや街に着けば、まっさきにゲームコーナーに走ってゆく。 そして車の中ではゲームボーイ。それにも飽きると、車中やちょっとした待ち時間などには、持参のぬいぐるみで配役を決めて、私と3人でロールプレイごっこをする。 家から持ってきたペンギンとあひるのぬいぐるみ、そしてうさぎとりすが加わって、けっこう壮大な叙事詩になった。 特に、「ぶたペンギン」と名づけた青いペンギンは、最初氷のお城に住み、やがて樽の中に住むという流転の人生を送り、魚を食べるためなら空を駆け変身もしてしまう、ちょっとしたヒーローだった。 私のHNの「BUTAPENN」は、このぬいぐるみに由来している。 夕食は、村のレストランで魚料理。なかなか美味しかった。パパは冷シップを肩に貼る。
6月27日 イエローストーン国立公園滞在 |
パパの肩の痛みはひかない。鎮痛剤を買いに村に立ち寄る。 「しかたがない。今日は、ママが運転して」 「えっ!!」 「おじいちゃんは、日本の免許しか持ってへんから、なんぼなんでも運転さすわけにいかへん。左ハンドルやし、まだママの運転の方が安全やろ」 「そ、そんなあ…」 家の近くでは毎日乗っているものの、こんな旅行先で運転するのは初めてだ。 一同、心なしか緊張した面持ちで車に乗り込む。 滝めぐり イエローストーンにはUpper Fall(上滝)とLower Fall(下滝)がある。 まず、最初のポイントでLower Fallを遠景から見晴らし、次のポイントから間近で眺める。と言ってもそれほど近くには見えなかった。 Lower Fallの遠景。 今度はUpper Fall。見晴らしのポイントからさらに10分ほどだらだらと坂を下りると、目の前でごうごうと滝が流れ落ちる様子がながめられた。
水量の多さはすごい。ここもシマリスがいっぱい。 | Upper Fallの遠景。 すぐ間近でみたUpper Fall 昼は村に戻り、スーパーで買った冷凍ピザを2枚、電子レンジでチンさせてもらい、サラダやバナナといっしょにベンチで食べる。 | 午後ふたたび出発。Tower(タワー)滝へ向かう。午前のふたつの滝は、大きな落差があり、とうとうたる流れになっているのに対し、タワー滝は、渓流が滝状になったものだ。 「まあ綺麗」 「よ、よそ見をするなあっ」
タワー滝からMammoth(マンモス)へ向かう途中は、なだらかな丘陵が見渡すかぎり続くすばらしい景色だ。雪もまだ少し残っている。 | くねくねと伸びる小道を曲がるとき、一瞬空に飛び出てしまいそうな錯覚に陥る。 車を止めて休憩。忘れな草や、名前も知らないピンクや紫の花が咲き乱れている。 すばらしい空気を胸いっぱい吸い込んでいると、おじいちゃんが来て言った。 「さっき曲がるとき、崖ぎりぎりで、もう少しで、はみでそうやったで」 「……」 「右側の席におったら、ふうっと落ちそうになって怖かった」 ……空に飛び出そうだったのは、錯覚ではなかった。 ほんとに車輪が半分浮いていたのだ。ぞぞ〜っっ。 それ以後、パパが運転を替わったのは言うまでもない。
途中で川遊びをしながら、Mammoth村着。 |
そのまま、Hot Spring(ホット・スプリング)の見学。ここは間欠泉の作り出した不思議な形の岩が多い。 小道を進んでいくと、Minerva Terrase(ミネルヴァ・テラス)という鮮やかな白の段丘があった。頂上の青い温泉とのコントラストがすばらしかった。 雨が降り出したので、帰ることにする。明日はいよいよ出発なのでコインランドリーで洗濯。 おばあちゃんの作った焼き飯とインスタントラーメンで晩御飯。 自然の作り出した段々畑。 |