ゲーム編
私はセフィロトを愛してしまった。 でも、彼はロボット。亡くなった夫・樹が遺してくれたロボット。 私には、彼を受け入れることはできない。樹を裏切ることなどできない。 夫の一周忌の日。 その霊前で、私は自分の気持ちを押し殺して、セフィを拒絶しようとした。そして、せっぱつまった挙句、ひどい言葉を浴びせた。 ――ロボットは人間にはなれない。ロボットと人間は恋なんかできない。―― なんということを言ってしまったのだろう。私のことばは、限りなく人間に近い存在として作られた彼の意味そのものを、粉々に打ち砕いてしまったのだ。 セフィは、家を出て科学省に身を寄せる決心をした。 どんなに泣いて止めても無駄だった。 「あなたはもう、わたしのマスターではありません」 セフィロトが出て行ったあと、胡桃のとった行動は…… 「応用科学研究所」の犬槙博士のもとに向かう。 直接、科学省に向かう。 TOP | HOME Copyright (c) 2003-2004 BUTAPENN. |