![]() 新ティトス戦記 Chapter 7 |
目もくらむ閃光が放たれ、しばし狂ったような風が吹き荒れた。 最上階に上がったエリアルとラディクが見たものは、惨然とした室内、原型をとどめぬまでにひしゃげた機械、血まみれの敵魔導士、そして脱ぎ捨てられた外套のように床にうずくまっているジュスタンの姿だった。 「いったい、何が起こったんだ」 ラディクがうなった。 エリアルはジュスタンのもとに走り寄ろうとしたが、はっと足を止めた。遠目からは肉塊のように見えた敵が動いたのだ。 「生きているのか」 皇女は剣の柄に手をかけながら、用心深く近づいた。ドニは顔の左半分を火傷にただれさせながらも、わずかに首をもたげて、にやりと笑った。ぞっと背中に走る悪寒を抑えて、呼びかける。 「すぐに手当てをすれば助かる。妙なことを考えるな」 相手は、あえぎとも笑いとも取れる声をあげた。 「罠にかかったとも知らずに……。これも計算の範囲内だ」 「なんだと?」 「そこの窓から……下を見てみろ」 工場の西の壁面には、いくつかの小窓が並んでいた。壊れたガラスが氷柱のようにぶらさがっているその矩形のひとつに、用心深く視線を遣る。 眼下の街、工場の敷地のほんのわずか向こうの通りには、何千もの帝国軍兵士たちが戦闘を行なっていた。防塁がわりに積み上げた土嚢が見える。ここからではわからないが、通りのすぐ対岸にはテアテラ軍がいるのだろう。砲弾が雨のように飛び交っている。 「なぜ、前線がここに……」 昨日の報告では、前線は一キロは手前だったはずだ。前線をむやみに拡大するなと昨夜警告した。工場地帯に近寄らないよう伝令も送った。安全のために念には念を入れたはずなのに。 エリアルが茫然と見下ろしていると、魔導士は狂気を含んだ甲高い調子で答えた。 「テアテラ軍は……わざと敗走するふりをして、この地域に……奴らをおびきよせていたんだよ。ここを……奴らの墓場にするためにな」 「なん……だと」 「この工場の二階には、……大量の火薬を仕掛けてある」 「ひっ」 エリアルの喉は、引きつるような悲鳴を発した。 「それを爆発させれば、この工場は、なだれのように奴らの頭上に倒れかかる。ほかの工場も巻き込んで。すべて計算ずみだ。……ただひとつ計算外だったのは、帝国の第一皇女を道連れにできる無上の幸運だよ」 ラディクがツバメのように飛びかかって、三本目のナイフを引き抜き、瀕死の魔導士の喉に突き刺そうとした。 しかし、時すでに遅く――。 『ボルゲンの火の山の頂より、来たりて我が力となれ!』 呪文はラディクの身体をかすめ、火矢のようにまっしぐらに、目標地点に飛んでいく。 大量の火薬が積まれたという場所に。 最後の呪文を唱え終わると、力を使い果たしたドニは絶命した。 「ああっ」 エリアルは絶望の叫びを上げると、とっさにジュスタンにおおいかぶさった。 階下から鈍い轟音と揺れ。 驚いたことに、それは覚悟していた爆発ではなかった。しかし不気味な沈黙の後、建物の崩壊は覚悟していたとおりに起こった。 ふたりの真下の床は砂糖菓子のようにあっけなく崩れ、奈落の底への自由落下が始まった。 何者かの腕が、腰に回された感触。重力で身体が引き裂かれそうになるが、ジュスタンだけは放すまいと必死で彼のローブをつかんだ。 エリアルが我に返って目を開いたときは、真暗闇、しかも瓦礫の中だった。冷たく固い石の床が膝に当たり、かび臭い匂いが立ち込めている。 ジュスタンが無事であることを呼吸で確かめると、おそるおそる身を起こす。 「怪我は?」 彼女を支えていた者が、ささやいた。銀色の髪がふわりと首筋をくすぐった。 「ルギド!」 歓喜が身体じゅうにひろがった。 彼はふたりから手を放すと、柔らかく笑んだ。「無事のようだな」 「なぜ、爆発しなかった? あなたが……爆発を止めてくれたのか」 「ああ」 左手を開いて、その手に握っている黒い剣を見せる。 「これで吸収した」 「吸収?」 「俺はここに入ったとき、そばに大量の【ウル】の存在を感じた――確か「火薬」と言ったか――その在り処を探していたのだ。火薬が爆発するとき、とっさにすべての衝撃を吸収した」 「爆発を吸収するなんて。そんなことが……できるのか」 「デーモンブレードは、あらゆる魔の力や呪文を吸収して力に換えることができる。自然の力さえ例外ではない」 ようやく暗闇に目が慣れてくる。 相当に広い空間だった。さっきから声が反響して聞こえるのは、そのためだろう。彼女たちが着地した周囲には、鉄骨や機械、蒸気機関車の部品などとともに、焼け焦げて真っ黒になった木箱の破片が散らばっていた。半信半疑だったエリアルも、火薬の爆発は実際に起こったことを納得せざるを得なかった。 「だが、吸収した力はあまりに大きく、剣の中に長く留めてはおけなかった。どこかで解放してやる必要があった。ついでにこの危険極まりない火薬の残骸を地下に葬り去ってやろうと、床に剣を突き刺したのだが――まさか、工場の枠組み全体が崩れてくるとは思わなかった」 「だが、助かった……。もし爆発の力で工場の壁が、内部ではなく、外側へつき崩されていたら」 通りに沿って長い前線を敷いていた帝国軍数千は、崩壊した建物の下敷きとなって壊滅していただろう。 帝国最大の危機を脱した安堵に包まれながら、エリアルはあちこち痛む手足を伸ばして立ち上がった。 はるか頭上を仰ぐと、崩落でできた大穴の向こうに、もうもうたる埃を透かして陽の光がうっすらと差し込むのが見えた。ドーム屋根の一部が剥がれ落ちているものの、工場の外壁はほとんど無傷で立っている。どうやら、崩れ落ちたのは工場内部の鉄骨だけだったらしい。 「ラディクは無事だろうか」 「さあな」 ルギドは、さも興味なさげに答えた。「あいつなら、心配は要らん。自分のことは自分でなんとかするだろう。それより」 ルギドは、天井をにらみつけた。 「この縦穴からは、這い上がれそうもないな。別の脱出経路を探さんと」 「……いったいどこなのだろう」 エリアルはあたりを見回した。爆発でできた穴ではない。人工的に造られた空洞の内部だった。 どこかで地下水が滴り落ちる音がする。 下水道かとも思ったが、そうではないらしい。もっと古い時代のものだ。壁も床も、正確な正方形をなす切石で組まれ、そのひとつひとつに丹念な飾り模様が彫ってある。 「かなり昔に使われていた、通路かなにかのようだが」 「それなら、どこかには通じているはずだな」 魔族は、まだ気を失っているジュスタンを軽々と肩に背負った。ジュスタンもかなりの長身だったが、ルギドはそれよりさらに大きい。 ランプも何も持ち合わせていなかった。闇は深く、目の粗い分厚い毛布でくるまれているように息苦しい。手探りで進むしかないようなこの通路を、ルギドは明るい場所と何も変わることなく、ずんずん進んでいく。 そうか、この人ははじめから目が見えないのだったなと、エリアルは思い出した。 かつかつと、ふたりの軍靴の音が暗闇に反響する。 「ジュスタンに何があった? ひどく心臓の鼓動が弱いが」 長い沈黙のあとで、ルギドがたずねた。 「だいじょうぶだと思う。半日もすれば意識を取り戻すはずだ」 「あの強力な魔法は? 千年前にあんな魔法は見たことがない」 「ジュスタンは、【禁呪】を唱えたのだ」 エリアルが力なく答えた。 「自分の生命力を苗床にして放つ魔法。相手の魔法防御力に関係なくダメージを与えることができる。特に対魔導士戦においては決定的な武器となる。ただし、自分への負荷もはかりしれない。私の知っているだけで、ジュスタンはもう三度も【禁呪】を使っている」 「命を削る魔法か……」 ルギドは苦虫をかみつぶしたような表情で、まっすぐに前を見ている。 「彼は――心を病んでいるのだ」 早足でルギドの後を追いかけるエリアルの目から、ひとすじの涙があふれて、空中に飛んだ。 「祖国に叛いた負い目に耐え切れなくて、ときおりこんなふうに暴走し、自分を痛めつける。 テアテラから逃亡し、皇帝に救いを求めてきたとき、彼は追手の追撃を受け、瀕死の状態だった。ある夜、宮殿の彼の部屋を覗いたとき、私は見てしまった……。ジュスタンが何か悪いものに取り憑かれたように、この杖で我と我が身を打ち叩いているのを」 エリアルは、唐突に立ち止まった。ルギドは振り向き、忍び泣いている彼女を見つめた。 「ジュスタンを、愛しているのか?」 「わからない……」 エリアルは首を振って、不器用に笑んだ。 「それに、私の感情などどうでもよいことだ。彼が愛しているのは、別の女性なのだから」 「レイアのことか」 「彼が……話したのか?」 「いや、だが、レイアの話をしたときの奴の様子から、そう感じた」 エリアルは、静かにうなずいた。いにしえの石の床は、数百年ぶりの雫を受け止めて、吸い込んでいく。 「私が戦うのは帝国のためなどではない。身勝手な理由のためだ。祖国と想い人を敵に回して戦わねばならないジュスタンを、一刻も早く楽にしてやりたいだけ……。 こんな利己的な理由で戦う私には、帝国を治める資格などない。みんなもわかっているのだ。だから、私の命令など誰も聞かない。工場地帯には近づくなと伝令を遣わしても、将軍は無視した」 「……」 ルギドは居心地悪そうに、黙っている。 「こんな皇女を帝国の長として戴いた民は、……いい迷惑だな」 「人の戦う理由など、そんなものだ」 ルギドは、そっけなく答えた。 「形のない国などのために戦うのは、よほどの狂信者だけだ。皆、それぞれの勝手な理由のために戦っている」 「あなたも、そうなのか」 「俺の戦う理由は、エリアル、おまえを守ることだ」 エリアルは顔を上げると、涙を追い払うために数回瞬き、悲しそうに微笑んだ。 「そうか。それがアシュレイとの約束だからな。……こんな情けない子孫を守らねばならない羽目になって、すまない」 ルギドはいきなり、エリアルの腕をつかんだ。 「どうして、おまえはそれほど自分をさげすむ」 「え……」 「この戦いに何を懸けるかと俺が訊ねたとき、おまえはこう答えた。『自分の命など取るに足りない』と。自分の命に価値がないと思っている主君に、家臣が命を懸けるはずがあろうか? 主君とは、おのれに仕える者のためにこそ、おのれを尊く保たねばならんのだ」 彼は腕を離すと、皇女の目をじっと見つめた。 「自信を持て。俺はたとえ誰の子孫であろうと、仕える資格のない者には仕えたりしない」 背筋がつんと痺れた。 帝国の第一皇女として生まれ、世辞やご機嫌取りのへつらいの言葉はごまんと聞いてきたが、人からこんなふうに、心底彼女の身を案じる言葉をかけられたことは一度もなかった。 エリアルの目じりを、新たな涙が濡らそうとする。 「わかった。ありがとう……」 先立って歩き始める彼女の後姿を、ルギドはしばらく見送った。 「今の世の人間たちは、なんと心弱くなったものよ」 歯がゆい思いに苛立ちながら、彼はため息を吐き出した。 千年前のアシュレイも、祖国サルデスを敵に回して戦っていた。大恩ある国王一家や親友の死に慟哭しながらも、戦うことを選んだ。あの過酷な時代に生きた者はみな、耐え切れぬほどの重荷を背負いながら、迷いを断ち切って自分に与えられた道を突き進んだのだ。 「アローテ――もしおまえがここにいたら、あの子に何と言ってやった?」 壁伝いに手探りで歩いているうちにエリアルは、この通路が、地下牢として昔使われていた場所につながったことを知った。 両脇に頑丈な扉、鉄格子、奥行きのほとんどない狭い部屋が並び、時には朽ちた骨らしきものも散らばっていたからである。 秘密の通路と地下牢獄。ここがどこなのか、エリアルはあるひとつの可能性に思い至った。遠い昔の言い伝えの中には、サルデスの近衛隊が地下通路に潜入し、ルギドによって牢に囚われていた王女グウェンドーレンを救出したというものがある。 やがて、突き当たりにたどり着いた。両開きの扉だったが今は朽ち果てて倒れている板を踏んで、中に入る。 比較的広い部屋だった。高い天井は崩れ、どこからか薄い灰色の光が入ってくる。 石造りの壁には、ずらりと錆びた鎖や鉄の輪が残っていて、囚人たちをそこにつないでいたと思われた。気のせいか、カビ臭さに加え、死の腐臭まで漂っているようにさえ思える。 「ここは……」 ルギドが異様にこわばった声を出した。驚いたエリアルが振り返ると、彼は目眩を起こしたような面持ちで部屋の壁に向かっていた。 「……ここは、サルデス城の地下だ」 「やはりそうか」 「忘れるはずもない。俺はまさにこの部屋で両目をえぐられたのだ」 そして、苦い丸薬を飲み込まされたように、押し黙った。 「サルデス城……」 エリアルは懸命に古い記録を思い出そうとした。サルデス王城は、王家が途絶えたあとは、庁舎として長いあいだ使われていたが、ついに老朽化して、百年ほど前に取り壊されてしまった。 地下部分は、新しい街の土台の下にそのまま埋め込まれてしまったのだろう。 「たぶんそれで間違いない。確かにここは、千年前に王城があった丘だ」 「俺の記憶では、王宮はこんなに港のそばではなかったはずだが」 「錯覚ではないだろうか。サルデス市街はこの千年間に八倍に膨張している。城壁に囲まれていた千年前の王都は、今と比べれば、港に面したごくごく小さい都市だったのだ」 こんな言い方をすると、昔の人間を小馬鹿にしたように聞こえないかと、一瞬エリアルは心配したが、ルギドには何も聞こえていないようだった。 彼はもっと深い思い出の中に入り込んでいる。遠い昔にここで拷問を受けたことなのか。それともサルデスの壮麗な宮殿や、そこで出会った今は亡き人々のことだろうか。 千年前の追憶というのは、どんな色を持つものなのだろう。エリアルがまだ幼かったとき、母君がいた頃のことをなつかしむときと同じだろうか。それとも、もっと遠くあいまいで、手の届かないものなのだろうか。 そう考えたとたん、急にルギドが哀れに思えた。彼が今まで考えていたような超人でも、至高の存在でもなく、愛するものから切り離されて千年という時の狭間で迷子になっている子どものように見えて、胸が痛んだ。 「エリアル」 「は、はい」 いつのまにか、ルギドは彼女にまっすぐな視線を戻していた。 「もし千年前のままなら、その奥の通路から王宮の礼拝堂へと続く階段があったはずだ」 「行ってみよう」 彼の記憶と同じ場所に確かに階段はあったが、踊り場から上の部分は崩れ落ちてきた土で完全に埋まっていた。エリアルは鞘入りの剣であちこちを叩いてから、落胆のため息を吐いた。 「ダメだ。大きな岩か、コンクリートの土台のようなものがあって、ゆきどまりになっている……」 「ふうむ」 ルギドは少し考え込むと、いきなりジュスタンを抱えていた腕を高々と頭上に上げて、ぱっと放した。 「な、何をする!」 エリアルは悲鳴を上げた。 予想どおり、ジュスタンは2メートルもの宙から床に叩きつけられた。 「ふぁ?」 魔導士は頭を少しもたげて、目をぼんやりと開けた。 「いつまで寝てやがる。このタコ」 ルギドは、靴の先でジュスタンのわき腹を蹴とばした。 「てめえが魔法をぶちかます番だろ。さっさと階段をふさいでる岩を突き崩せってんだ」 「あ、あの……」 エリアルは唖然とした。ルギドが今使っていることばは千年前の古語らしく、半分も意味がわからない。ただ、意味はわからなくても、とてつもなく下品な言葉だということはわかる。 そういう言葉遣いをしたのは、放浪民族の出身であった剣士リュートだと、確かアシュレイは書き残しているのだが。 ジュスタンも、まだ全く事情が飲み込めないという表情だ。目覚めてみれば、工場内部とは似ても似つかぬ過去の遺跡。自分が今いったい何処にいるかも見当がつかないうえに、いきなり罵倒されている。 ようやく時間をかけて事の次第が飲み込めると、ジュスタンは恥じ入って小さな声で答えた。 「できません。今のわたしは、魔法力がからっぽなんです」 「一番威力の弱い初級魔法でもか?」 と、あきれたようにルギドが言った。 「今は無理です。それに、そんなもの、この岩を突き崩す役には立ちません」 「無理でもなんでも唱えやがれ。さもないと」 腰に差していた黒い剣を、鞘から引き抜き、ジュスタンの喉に突きつける。 「わっ」 「金輪際、ひとこともしゃべれなくしてやる」 「わ、わかりました」 恐怖のあまり舌がもつれて何度もやり直しながらも、ジュスタンは風の初級魔法を唱えた。 魔族の持っていた刀身全体が一瞬まばゆく光り、熾(おき)のようにちろちろと碧い火に包まれた。 「ふん、やればできるじゃねえか」 邪悪な笑みを浮かべると、ルギドは剣を握りなおし、崩れかけた階段に向かった。 「【魔法剣】……」 魔導士は冷水を浴びたように目を見張った。 「待って。それはまさか」 よろよろと立ち上がり、ルギドの背中に叫ぶ。 「それが伝説の【魔法剣】なんですね。お願いです、わたしにも見せてくださ……」 大爆音がとどろいた。 ローブ姿の魔導士は、ころころと爆風で壁際までふっとんだ。 「あれが……【魔法剣】」 半分目を回しながら、ジュスタンはうわごとのように呟き、天井を見上げる。 今まで大岩でふさがれていたはずの階段には、今やぽっかりと穴が開き、そこから空がのぞいていた。 しかし、その暴挙の張本人であるルギドは、反対に凍りついたように足元に目を注いでいる。 「どうした?」 エリアルが近づき、彼の視線の先を追った。天井から崩れ落ちてきた瓦礫の山の中に、ひとふりの古式の剣が埋もれていた。 細い、小振りの剣。黒ずんだメッキと、くすんだガラス玉に飾られた柄と鞘。 ルギドは呻くようにつぶやいた。 「アシュレイ……こんなところに」 「え?」 耳を疑うようなことばに、もう一度目を落としたエリアルの表情がみるみる変わった。 メッキと見えたものは、かつては高貴な色に彩られていたはずの金無垢。ガラスと見えたものは、希なる金剛石。そしてこれを佩(はい)していたのは、【勇者】と呼ばれていた頃の、若き日々の初代皇帝アシュレイ。 石塊の中で埃にまみれていたのは、千年前、サルデス王宮に隠されたまま行方がわからなくなったと伝えられる、【勇者の剣】そのものであった。 |