メイキング・オブ・フラッシュノベル(3)                 back | top | home



キャラCG作成

 統馬の名前の由来は、やはり武士らしい名前というところからじゃのう。昔の武士には、名前に「馬」の字が入る者がおった。
 「矢上」という姓は、「八神」になぞらえてある。つまり、統馬は夜叉八将の八番目であるという暗示であったわけじゃ。
 久下は「公家」を変換したものじゃ。つまり、前世は華族の出であったというところから来ているのじゃな。「鷹泉」は「冷泉家」をもじっただけらしいぞ。
 「弓月」は、弓と矢で「矢上」と対になる名前として。「詩乃」と「信野」は古風で、なおかつ現代にも通じる女性名ということで選んだようだな。
 さて、いよいよキャラCG作成に入ろう。

 その前に言っておく。ここのサイトオーナーは絵がど下手だ。それは自分でも十分自覚しておる。
 今回のフラッシュノベルにしても、「キャラ絵がヘタすぎて見ていられない」と思う人は多いじゃろう。それを心配してテキストバージョンなるものも作ったくらいじゃ。
 しかし、イラストを描くことは子どもの頃から好きなのじゃ。描くことを楽しんでいるのじゃから、大目に見てやってほしい。
 素人は素人なりに、初歩を説明することも意義があると思う。もしもっと高度なものを目指す方は、プロやセミプロのサイトに行けば、もっと本格的なCG作成講座があるので、ぜひそちらを参考にしてほしい。


1.  キャラCGを借りてくる

 ここまで書いた割には、いきなり脱力するような項目じゃが、どうしても自分ではキャラCGが描けないという方には、キャラ絵のフリー配布サイトがあるのじゃ。
 いろいろな表情のキャラ絵・立ち絵があるので、いさぎよくそれを借りてくるのもひとつの手かもしれん。
 前回紹介した同人ゲーム製作研究所にも配布サイト一覧表があるし、検索しても、相当ヒットすると思うぞ。


2.  スキャナーなどで取り込む

 キャラ絵制作の第一段階は、まず紙とペンで下絵を描いて、スキャナーで取り込むことじゃ。いきなりパソコン上でペンタブを使って描くこともできるが、なかなか大変なのでのう。デジカメで写してもよいと思う。
 少々の間違いはあとで修正できる。取り込むと下のような汚い画像になる。



 書き直した線やかすれたところ、シミなどを取り除いて、マスクという処理をしたのが、下の絵じゃ。



 チェックの部分は透過されるので、これで下にいくらでもレイヤーを重ねられるようになった。ここまでの処理はややこしい上に、Paint Shop Pro 9と他のレタッチソフトでは微妙に異なるので、別のページを用意した。興味のある人は、そちらをのぞいてほしい。  → 主線のマスク処理まで

3.  色づけする

 これで、下にレイヤーを重ねれば、主線を汚すことなく色塗りが可能になった。
 レイヤーとは、アニメのセル画に使うような透明なセルを、何枚も重ねてひとつの絵を作ると思ってくれればよい。
 下の左が、私の絵のレイヤーの様子じゃ。そして、その右が、統馬のレイヤー。上手な人になると、このレイヤーが何十枚にもなるのだぞ。それだけ丁寧だということじゃ。

    

 がーっ。なぜ、わたしのより、統馬のほうがレイヤーが多いのじゃ。彼奴めなんか、一生「レイヤー」の意味もわからないくせに。
 しかたないか……。わたしの身体は、ほとんど白じゃからのう。とほほ。
 これからは、統馬の絵で説明することにする。
 めんどくさいが、肌・髪・目・服・影などのレイヤーに分けてそれぞれの部分を塗っていくのじゃ。ラストが完成図。

 →  →  →  →     
 これを望みの大きさに変更して、JPG方式で保存すれば、キャラ絵は出来上がりじゃ。

 一枚できたら、あとは表情だけを変えていく。一所懸命に塗った色のレイヤーはそっくり残し、主線の部分だけ消して、ペンタブなどで書き換えればよいのじゃ。
 下の左手が、上の絵の主線の目と口の部分だけ消したものじゃ。わはは、統馬が、のっぺらぼうになってしもうた。
そして、右が表情を書き換えた完成図じゃ。

  →  

             次のメニュー
                   4. 効果音・BGM
                   5. テキストのフラッシュノベル化

next | top | home