MovableType導入までの経緯を少し書いておきます。
私が借りている有料レンタルサーバーPinky Netさんが、MySQLを設置したのが11月の初め。
「無料。ブログ用モジュールも多数インストール」と書いてあったので、ブログに興味があった私は、喜んで申し込んだのでした。
ところが、さあ、データベースを割り当てていただいて、さっそく入室したところ、
「わ、わからん……」
自動インクリメント? NULLを無効にする?
まるで、異世界アラメキア(注:うちのサイトの小説に出てくる異世界)に来たようでした。何から手をつけていいかもわからない。MySQLに関してはサポートはないことは承知の上だったので、相談することもできません。
正直、もう解約しようと決意したその日に、真さんがブログを公開、MTの導入日記を書いてくださったのでした。
真さんに教えてもらったのが、「データベースを直接いじらなくても、ブログは導入できる」ということ。そしてMovableTypeというブログ用のソフトと、
「Movable Type 3.x 導入手順」
というMTの導入手順の解説サイトを教えてくださいました。
すっ飛んで行き、とにかく何もわからない幼児のごとく、ひとつずつの手順を読みながら実行してみました。
そしたら、できたのです!
CGIもそうですが、うまく作動するときの喜びと言ったら、そんじょそこらの嬉しさじゃないです。思わずPCの前で、マイムマイムを踊りました(笑)。
もちろん、何回も失敗しました。
その失敗談も含めて、順を追って導入までの手順を記録してみます。
1.Movable Typeをダウンロードする。
公式サイトに行って、まずTypeKeyという認証システムに登録してから、ダウンロードできます。有料バージョンと無料バージョンを選ぶようになっています。私はMovable Type 3.121のzip形式の圧縮ファイルをダウンロードしてきました。
2.ダウンロードしたものを解凍する。
できたフォルダ(私はMTという名前をつけた)は、とりあえずサイト専用のディレクトリに入れました。
3そのうちのmt-check.cgiだけを、サーバーにアップロード。
サイト更新で使っているFFFTPを使いました。送信先は、MySQLデータベースサーバーです。アップできたら、ホスト側で「属性変更」を選び、パーミッションを755に変更(このあたりはCGIのやりかたと全く同じです)。
4.mt-check.cgiを実行(Internet Explorerを開き、mt-check.cgiにアクセス)。
このCGIは、サーバー側でデータ保存に必要なモジュールが整備されていることを確認してくれているらしいです。いわば、敵地に乗り込む前の偵察隊のようなものでしょうか。
ここまでは非常に順調。
5.次に、mt.cfgというファイルをローカル側で開き、必要箇所を修正・保存。
ここが一番むずかしかったです。
私がしたのは、
* CGIPathの設定(MTの管理画面を置くURL)
* ObjectDriverにMySQLを設定
* データベースの名前の指定(サーバーから通知されたもの)
* ユーザー名の指定(サーバーから通知されたもの)
の4つで、後は変更しませんでした。このあたりは上記の解説サイトさんの説明を順を追って読むとわかりやすいです。
これをすることで、データベースサーバーへの道がつながり、データベースを直接編集する必要はなかったのだということがよくわかりました。
6.mt-db-pass.cgiを開いて、自分専用のパスワードへ変更しておく。
7.MTフォルダに入っているすべてのファイルを、CGIPathで指定したURLにアップロードする。
そして、.cgiという名前がついているものだけ、パーミッションを755に変更。12個くらいあってしんどかった(まとめて属性変更できるとは知らなくて、一個ずつやったおバカな私です)。
8.全部終わったら、mt-load.cgiを実行。
ところがここで、初めてのトラブル発生!
<Bad ObjectDriver config: >というエラーが出てしまうのです。
第5項のmt.cfgの修正で、データベースの設定をしたとき、文頭の#とスペースを消す作業があったのですが、そのスペースを抜き忘れていたのかもしれません。
とりあえず、何回も修正してはアップロード、修正してはアップロードを繰り返すうちに、いつのまにかできてしまいました。結局、原因ははっきりわかりません。
なんとか成功。ここでmt-check.cgi と mt-load.cgiというふたりの偵察隊員たちは、お役御免でサーバーから削除します。
一度データベースに入室してみると、あの異世界だった内部にいつのまにか、たくさんのファイルができているではありませんか。なんだかインテリアが整った新居に入ったみたいな気分です。
それでは、この続きはまた後日に。