世の中にはいろいろな「恐怖症」があるものです。
「高所恐怖症」「閉所恐怖症」「不潔恐怖症」などは、身の回りでもよく聞く名前です。日常生活の障害になるような重い症状に使われることが多いですが、ただ単にちょっとキライというものまで「恐怖症」と名づけてしまうこともあります。
かく言う私は、「先端恐怖症」というものらしいのです。気づいたのは中学くらいのとき。机の反対側に座っている人がはさみを使っているのを見て、遠くなのにまるで間近に突きつけられているような気がして、思わず目をつぶってしまったのが最初でした。
でもふだんはなんともないのです。そういう恐怖心が起きるのはたいていの場合、とても疲れているときだということがわかってきました。
「先端恐怖症」という名前を発見したときは、何だかほっとしました。自分だけではなく、他の人にもそういう症状を持つ人がいるということがわかったからです。
人間というのは、誰かが同じ痛みを持っていることを知ったとき、なぜか痛みがやわらぐものなのでしょう。
さて、今日読んだ雑誌のなかで、「恐怖症リストドットコム」というサイトがあると知りました。
phobialist.com
英語のサイトですが、ここには医学書に載っている恐怖症の名前を数百種類、列挙してあります。
見てみると、ほんとにいろいろな恐怖症がありますよ。
Astraphobia(雷・稲妻恐怖症)
Athazagoraphobia(無視されたり忘れられることへの恐怖症)
Dentophobia(歯医者恐怖症)
Enochlophobia(群集恐怖症)
Technophobia(テクノロジー恐怖症)
まだこのあたりまでは理解できるのですが、こんなのまであるの?というのも見つけました。
Alliumphobia(にんにく恐怖症)
Arachibutyrophobia(ピーナツバターが上あごにくっつかないかという恐怖症)
Caligynephobia(美人恐怖症)
Dishabiliophobia(人前で服を脱ぐことへの恐怖症)
Eisoptrophobia (鏡にうつった自分を見る恐怖症)
Levophobia(体の左側にあるものへの恐怖症 ちなみに右側への恐怖症は「Dextrophobia」といいます)
Mycophobia(きのこ恐怖症)
Octophobia (数字の8恐怖症)
Peladophobia(禿げた人間恐怖症)
とどめは、
Phobophobia(「恐怖症」恐怖症)
ここまで来ると、もう勝手にやってくれという感じです。