きのう、下の息子に、
「お盆って、いつからいつまで?」と聞かれました。
「13日から16日までが普通かな」
「祭日?」
「祭日とちがうって。もともとは宗教行事やから、銀行も役所も休みじゃないよ。でも、ほとんどの会社は休みで、たくさんの人がふるさとに帰省するので、道路もめっちゃ混むねん」
「ふーん」
うーむ。ここまで日本の風習を知らないとは。
考えてみれば、生まれて20年のうち8年を外国で暮らし、おまけにクリスチャン家庭。さらに学生でたっぷりの夏休みがいただける身ともなれば、お盆という行事に今まで関心がなかったのも無理はないでしょう。
カレンダーに書かれておらず、祝日でもないが、会社や商店は軒並み休みというこの時期。
日本人の息子でさえそうなのだから、日本に来た外国人の方々は、なおのこと戸惑うのではないでしょうか。
かく言う私も、千葉に住んでいたとき、7月13日になると近くの霊園に墓参りに行く人たちへの特別バスが仕立てられているのを見て、「やっぱり関東では新暦のお盆にお参りに行くのかぁ」とびっくりした覚えがあります。
お盆の行事というのは、地方によって宗派によって、本当にさまざまなんだと思います。
夫の家でも今日は、お墓参りや、仏壇のお供え、お寺さんの読経の準備と義母が忙しくしています。うちは、仏前に供えるお迎え団子やご飯やおかずも全部手作り、お箸も長い棒(麻幹(おがら)と言うそうですね)を手で折って作る特別製です。
私は勝手もわからず、ただぽかんと見ているだけの長男の嫁です。
私はともかく、全国の長男のお嫁さんたちはこの時期大変だと思いますが、なんとか切り抜けてくださいね。