「病気と葬式は待ってくれない」
……などという諺はどこにもありませんが、つくづくそう感じた週末でした。
まず金曜に大学生の息子が発病。インフルエンザ、それもタチの悪い胃腸系。英語ではStomach fluというやつですね。汚い話ですが、とにかく吐いて吐いて吐きまくりました。
さっそく医者で点滴を受け、日本が世界中で買い占めているという「タミフル」を処方していただきました。この近隣の知り合いでも、インフルエンザに罹ったという話をちらほら聞きます。兵庫県南部では学校閉鎖になるほど爆発的な流行には至っていないようですが、もし乳幼児や老人が罹ったら、あれほどの劇症に耐えられるかと心配になります。
自分ひとりのためではありません。みなさん、ぜひうがい・手洗いの励行をお忘れなく。
土曜・日曜は、近くに住んでいた遠い親類が突然亡くなったために、通夜・告別式に出席しました。
80歳でした。朝なかなか起きてこないと思って顔を見てみたら、もう呼吸が止まっていたそうです。救急隊の措置でいったんは蘇生したのですが、最後まで意識は回復しませんでした。
「何も言わずに、逝ってしもうた」と残されたご主人の嘆きは深いものがありました。明日の朝、もし夫が冷たくなっていたらと想像しただけで呆然とします。それから毎朝目が覚めると、夫の身体の温もりをまず確かめるようになりました。
たとえ天国で再会できることがわかっていても、心残りだけはしたくない。いつも語り合うべきことを語り合っておきたいとしみじみと思いました。