脳梗塞・大腸ガン・認知症・高尿酸値・子宮筋腫・貧血・骨粗鬆症予備軍。
うちの家族全員の病名(病名じゃないのもありますが)をざっと並べてみました。
さすがに80歳台、70歳台、50歳台、40歳台の中高年が4人もそろうと、なかなか病名も壮観です。ちなみに最後の3つは私。20歳台のわが息子たちも、いつまでも若いわけではありません。高齢化社会の縮図を見る思いです。
……などと暢気なことを言ってはいられません。家族の病名を見ると、6人の食事を一手に担う主婦である私のせいなのだろうなと痛感しています。
子どもに合わせて、ボリュームの多い肉中心の食卓になっていました。バランスの取れたメニューを作ったつもりでも、やはり焼肉や唐揚げなどの肉料理から箸が伸びていく。
でも、去年の舅の手術と私のダイエットを境に、遅まきながら食生活を変えようと努力し始めました。
魚と季節の野菜を中心の献立。豆乳を飲み、大豆を常備菜とする。主食は発芽玄米やあわやきび、アマランサスなどのいわゆる「八穀」を混ぜたり、パンも全粒粉やライ麦入りに切り替える。
しかも、骨密度を測定して低いことがわかった私は、カルシウムを摂取するとともに、ビタミンK2をとるために納豆を毎日食べなさいと医者に勧められました。
この納豆というのが、関西人の私にはつらい。死ぬ思いで試しているうちに、美味しい納豆を見つけました。「しそのりだれ納豆」です。これなら特有の臭みも全然感じずにおいしくいただけます。
そして肝心のカルシウムを摂るために、毎日牛乳やヨーグルトやチーズをせっせと食べていた私ですが、ぶっとぶような恐ろしい本を読んでしまいました。
「病気にならない生き方・ミラクル・エンザイムが寿命を決める」 (新谷弘実著、サンマーク出版)です。
胃腸専門の外科医の著者がおもに胃腸の健康という側面から生活全般についてアドバイスしているのですが、その内容がすごいです。
・牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品はアレルギーや骨粗鬆症の元になる
・マーガリンやショートニングの植物油脂ほど身体に悪いものはない。
・タンニン酸を多く含む日本茶・中国茶・コーヒー・紅茶は胃がんになりやすい。
と、ことごとく常識をくつがえすようなことばかり。
身体のためにミネラル水を大量に飲み、新鮮な果物をできれば三食の食前に取り、献立は魚と野菜と精製しない米を中心にし、油を摂らないようにと、この本は勧めています。カルシウムは小魚や海草で摂取するのがよいそうです。
牛乳を飲むとよくないというのは、小さい子どもを持つお母さん方のあいだで数年前から言い交わされていたことですが、まさかここまで悪者あつかいされているとは思いませんでした。そういえば数日前に牛乳の消費量が落ち込んでいるという報道がありましたっけ。若い人ほど牛乳ばなれが進んでいるようです。
上記の本によれば、日本の牛乳の殺菌処理法は130度以上の「超高温短時間殺菌」がほとんどで、諸外国の72度以上の「高温短時間殺菌」に比べて高いそうです。これでは栄養は熱で変異して失われてしまうというのです。
それでも牛乳を飲みたいなら62度以上で処理した「低温殺菌」のものを選びなさいと著者は言っていますが、「低温殺菌牛乳」は賞味期限が短く、近くのスーパーでは種類も入荷量もすくないのが実情です。せめて72度以上の「高温短時間殺菌法」がもっと普及してくれるとよいのですが。
今は、健康に関する情報に大きな関心が持たれ、テレビ番組などで紹介された食品が、あっというまに次の日売り切れになる時代です。からだに良いといわれるものを全部食べていたら、それこそ膨大な量を食べなければならなくなるでしょうし、反対に身体に悪いといわれるものを全部除いていたら、食べるものがなくなるでしょう。
これらの情報をすべてを鵜呑みにするわけではなく、無理なく取り入れられるものだけ取り入れればよいと思っています。私は牛乳もコーヒーも大好きなので、やめるつもりはありません。神経質になりすぎず、おいしいと感じて食べることが、健康に一番よいことであるはず。
ダイエットを始めて一番よかったと思うのは、朝起きてすぐ「おなかがすいた。朝食が楽しみだな」と思えるようになったことです。若い頃は朝起きぬけに食欲などありませんでしたから、これは幸せなこと。
食べることに今までよりちょっとずつ気をつけながら、食事を楽しめる生活を送れたら素晴らしいなと思います。