このところ読む本といえば、「ゲド戦記」をもう一度読み返したり、ローズマリー・サトクリフの手になるケルト神話、夢枕獏の「陰陽師」シリーズ、藤沢周平の時代ものというところで、さすがにこれではSF書けないな、と苦笑するばかり。
そんな中、今日の新聞記事で、藤沢周平の小説が山田洋次監督によって映画化されると知りました。タイトルは「武士の一分(いちぶん)」。
「武士の一分」公式サイトは、こちら。
短編集「隠し剣秋風抄」に収録されている「盲目剣谺返し」が原作だそうで、主演は木村拓哉です。
あらすじは、藩のお毒見役だった主人公が毒にあたり失明してしまう。絶望し自害しようとする主人公を妻は必死で支える。しかし、夫の口添えを頼むために相談に行った藩の番頭役の罠にはまり、妻は心ならずも身を捧げてしまう。そのことを知った主人公の、妻を奪った男に対する復讐劇がはじまる――。
木村拓哉に関しては特に好きも嫌いもないのですが、ときどきすごくストイックな良い表情を垣間見せる俳優だなと思います。妻への愛に苦しみつつ、静かな復讐心に燃える盲目の剣士という役どころを演じると、ハマるかもしれない。
公開は12月1日。藤沢+山田監督作品ということもあり、久々に映画館に行ってもいいかなという気がしています。でもたぶん、TSUTAYAにDVDが出るまで待つんだろうな(笑)。