やや古い話題で申し訳ないのですが、この3日に文化庁が「日本のメディア芸術100選」を発表しました。
1950年代以降の日本のメディアに関して、アート、エンターテインメント、アニメ、マンガの4部門について、投票を募った結果だそうです。
投票は、一般によるWEBアンケートと、メディア関係の有識者の郵送方式の二本立てで行われ、結果は次のように各部門上位25作品が選ばれました。
文化庁メディア芸術祭10周年企画アンケート 日本のメディア芸術100選結果発表
うーん、さすがに手塚治虫と宮崎駿はやはり強いです。
面白いのは、年代別タイトルの上位10作品のページでした。
アート部門を除く三部門について、1位のみを列挙すると、こうなります。
1950年代
エンタメ部門1位 「ゴジラ」
アニメ部門1位 「白蛇伝」
マンガ部門1位 「火の鳥」
1960年代
エンタメ部門1位 「人生ゲーム」
アニメ部門1位 「鉄腕アトム」
マンガ部門1位 「ドラえもん」
1970年代
エンタメ部門1位 「オセロゲーム」
アニメ部門1位 「機動戦士ガンダム」
マンガ部門1位 「ブラックジャック」
1980年代
エンタメ部門1位 「スーパーマリオブラザーズ」
アニメ部門1位 「風の谷のナウシカ」
マンガ部門1位 「ジョジョの奇妙な冒険」
1990年代
エンタメ部門1位 「ファイナルファンタジー4」
アニメ部門1位 「新世紀エヴァンゲリオン」
マンガ部門1位 「スラムダンク」
2000年代
エンタメ部門1位 「やわらか戦車」
アニメ部門1位 「蟲師」
マンガ部門1位 「鋼の錬金術師」
そして、全年代を通じてのトップは
エンタメ部門1位 「やわらか戦車」
アニメ部門1位 「新世紀エヴァンゲリオン」
マンガ部門1位 「スラムダンク」
ということになっています。
「やわらか戦車」って、ネットで公開されているアニメだそうですね。これを見るまでは全然知らなかったです。そんなに流行っているのですか……。
こういうアンケートでは、どうしてもその時点でブームのものが強くなってしまうので、10年後には全然違う結果になるのだと思います。
「蟲師」と「鋼の錬金術師」も読んでいませんでした。探したら息子の部屋の本棚にあったので、略奪してきて今から読んでみます。
これらを見て思ったのは、私のメディア文化に関する知識は、1960年代と、1980年代後半から90年代前半の2回ピークが来ているなということです。
1960年代は自分自身の子ども時代、そして1980?90年代は息子たちの子ども時代です。
子ども時代というのは、メディアに熱狂的に接して、自分の中に血肉として取り込んでしまう時代なのかもしれません。親になったときは、自分の子どもを通して、もう一度その情熱を取り戻すということなのでしょうか。
というわけで、私も自分なりのメディア芸術トップを選んでみました。
上に挙げた理由から、全部門について異なる年代の2作品ずつになっています。
BUTAPENN的メディア芸術選
エンタメ部門
「バービー人形」
「ファイナルファンタジー4」
アニメ部門
「ジャングル大帝」
「風の谷のナウシカ」
マンガ部門
「あしたのジョー」
「ドラゴンボール」
「バービー人形」というのが、なんとも戦後の香りでしょ?(笑) あ、これってアメリカもので、日本のメディアじゃないかも。