今朝は久しぶりに涙が出るくらい怒りました。
たまたま見た朝のニュースショーで、静岡地裁で起こされた民事訴訟について報じていたのです。
市に1650万円の損害賠償を求める訴えを起こしたのは17歳の少女。
中学1年のとき担任教諭からいわれのない誹謗中傷を受け、頭を殴られ、理由もないのに会議室での自習を命じられ、卒業まで別室登校に追い込まれ、教育権を侵害されたという。
それでも、昨年3月の卒業のとき、けなげにも寄せ書きを頼んだ少女に対して、その元担任は
“There is a black sheep in every flock”(どの群れにも黒い羊はいる)
ということわざを書きこんだそうです。これは、「どの集団にも厄介者はいる」という意味のことわざだといいます。
元担任は昨年5月に依願退職しました。
ひどいニュースを聞くたびに、絶望とともに思うのです、どの学校にもこういう教師がいるのだなと。まさに「どの群れにも黒羊はいる」ということわざどおり。身を削るようにして教育に情熱を傾けている大多数の教師の努力がこうやって汚されているのです。
学校だけではない、どこの社会でも自分の立場をおびやかすような存在に対して、牙を剥く人々がいるものです。きっとこのお嬢さんは、すばらしい逸材であるのにちがいありません。
私は、学校の二者面談で、「息子さんは将来ロクな大人にならない」と担任教師から言われたことがあります。掃除をサボったりしていたことを指して言われたようです。
親としては平身低頭して聞かざるをえない。けれど、心の中では確信しました。こんな言葉を平気で吐ける教師に対して、息子は戦っているのだなと。
B校でお会いした某先生。あなたのおかげで、私は息子を信じようと決意できました。
あれから10年。彼は思いやりのある、誠実な大人になりました。来春は社会に羽ばたく予定です。