さっそくですが、「ペンギン祭」を「ペンギンフェスタ」と改名しました。
「祭」というと、どうも北島のサブちゃんを思い出していけねえや、というわけでもないのですが、「penguinペングィン」が外来語なので、それに合わせるという意味もあります。「フェスティバル」というとちょっと長いので、「フェスタ」。略して「ペンフェス」と呼んでください(略す必要ありませんね)。
第48代我輩さんが「文章固い」とおっしゃってくれたので、企画書の文章もやや簡潔にしてみました。テーマにとらえどころがないので難しいかもしれませんが、企画書の中にも書いたとおり、風や町の風景でも自然や環境だと捉えてくださればよいと思います。日常の人間のしがらみから視線を上げて、ふっと広がりを感じるような作品をお寄せください(ありゃ、よけい難しいかも)。
ぼちぼちと参加表明してくださる方がいらっしゃるので感謝です。ぜひぜひみなさんで楽しめるイベントに盛り上げていきたいです。
「吾輩はねこまつり」の共同主催者でもあり、その豊富で広範な知識で当サイトにいつもアドバイスをくださっている第48代我輩さん(とその悪友たち)ですが、ご自分の文章サイト「よいこのためのアジト」で、著作権についての考察を載せておられます。
そして、著作権の保護期間を現行の50年から70年に延長しようとする動きに反対の立場で呼びかけています。
「著作権はだれのため」はこちら
著作権が保護される期間を、著作者の死後70年に延長する動きが、アメリカ政府や一部の権利者団体の働きかけで行なわれているそうです。
これが実現すれば、作者の死後70年間は、その作品を無料で鑑賞することも、その作品を自由に上演・演奏することも、翻訳・二次創作を自由に行なうこともできなくなると言います。「青空文庫」が中心となって、今反対署名運動を始めています。
「青空文庫」の署名サイト
第48代我輩さんのコラムを読んで、あまり考えたことのない「著作権」について深く考えると同時に、インターネットにおける著作権というものに関して、小説サイトマスターとしてかなりの衝撃を受ける一文に出会いました。以下一部を引用します。
例えば、インターネットの普及によって、ここ数年、雨後の筍のように急速に増えた小説サイトだが、その殆どは「著作権」をあからさまに主張し、しかも「無断転載不可」とさえ表示している。「無断転載不可」の危険を十分に認識しないままに、ただただ自作が盗作でない事を主張したいが故に。そこに、己の死後に対する但し書きなど一切無い。
一体、ネットであろうが何であろうが個人の手による全ての作品には著作権というものが存在する。それを己のサイトで再び主張している以上、仮に彼ないし彼女が(不慮の事故などで)死んだとしたら、死後の50年は、相続権者の許可なしにコンテンツを公開する事が厳しく禁止されるのである。わざわざ無料で公開し、読者が増える事を切望している筈であるにも関わらずである。しかも、多くのサイト運営者が、家族にサイトの存在を知らせていないにもかかわらずである。本人の死後は、相続権者である家族以外に作品を公表する権利は無い。ということは、ネット小説の多くが永遠に全て埋もれてしまう事を意味する。そればかりか、類似の作品を他の誰かが書く事すら法律で禁止されるのである。作者の死後に、その作品ばかりか類似の作品が世に現れる事を禁止する法律。それが現行の著作権法であり、その事実を考慮せずに無条件に無断転載禁止とする行為は、文芸に対する背任行為と言わざるを得ない。
「あらゆる作品は、それが多くの人の目に触れる事を自ら望む」
それが文芸の筈である。ネット小説も例外ではない。
このあとにも、かなり過激な意見(笑)をお書きなので、興味のある小説サイトマスターはぜひご覧ください。
深い考えなどなにもなく、サイトのあちこちに、
Copyright (c) BUTAPENN.All rights reserved.
と書いていましたが、私が主張している「すべての権利」とは、自分の書いた文章を、無断転載禁止、二次創作禁止とするばかりでなく、死後の公開まで一切禁止とうたっているものだと知りました。
私が著作権を通して主張したい権利とは、「ABOUNDING GRACEというのはBUTAPENNが運営しているサイトであり、そこに掲載している作品は(いただきものや素材を除いて)BUTAPENNの作品である」ということだけなのです。
私の作品が、私の死後も残るほど価値のあるものだとは考えていません。それでも、何かの拍子に何十年後にも読みつがれて残っていれば、それは最高に喜ばしいことです。
極端な話、もし誰かが私の文章をまるごとコピーして「作者・BUTAPENN」「ABOUNDING GRACEから転載」と明記して自分のサイトに掲載してくれるのであれば、それは私の望むところだということなのです(そんなモノ好きな人はいないと思いますけど)。
ことばにして主張するのはちょっと勇気がいりますが、
「私の作品に関しては転載してくださっても、頒布してくださっても、許可なしに自由に二次創作やイラストを書いてくださってもかまいません。ただし、私の名前あるいはサイト名を必ず明記してください」
こういう主張をする人たちは、私だけではないことを知りました。
ネット検索をしているうちに、「クリエイティブ・コモンズ」のバナーを張っているサイトをあちこちで見かけたのです。
「クリエイティブ・コモンズ」は、自分の主張したい権利だけを選び、表明する手助けをしてくれるサイトで、申込・承認などの手続きは一切なく、しかも無料で参加することができます。
私の主張したいことは、「著作者のクレジット表示」と「非営利」のふたつなので、このようなページができました。
もっと著作権についての知識が深まれば、また変更することも考えられますが、当サイトは今のところはこういう方針で行きたいと思っています。
インターネットというのは、そういう自由な文化であるべきだと思うのです。