今回は、久しぶりの「おすすめ」の記事です。
前々回に、「聖書イケメン列伝」という文章を掲載しましたが、そのレスの中で述べたように、私は子どものとき、聖書をマンガ化することが自分のライフワークだと思っていました。もちろんこの画力ですから、その夢はすぐに潰えたのですが、高校くらいまでは本気で「エステル記」をマンガ化したくて、図書館で古代ペルシアの資料集めに燃えていたものです。
数年前にクリスチャン向けのブックセンターで、「エステル記」のマンガが出版されているのを見つけ、感慨深く手に取りました。
さて、故手塚治虫も「聖書物語」をアニメにしているのをご存じでしょうか。
日本のNTVとイタリア国営放送RAIが企画・制作し、手塚治虫が制作総指揮を取った、1992年完成の30分二十六本のアニメシリーズです。
手塚治虫はクリスチャンではないため、イタリア放送協会からこの話が持ち込まれたとき、
「バチカンのお膝元であるローマの国営放送が、なんで日本のクリスチャンでもない私に聖書を創れとおっしゃるのか」と不思議がったそうです。
RAIは、「手塚先生のアニメーションの確かさはもちろん、先生の考え方、思想はよく知った上で依頼しています。クリスチャンでなくともよいのです」と、手塚治虫による自由な解釈を許可しました。
そこで彼はこの仕事を引き受け、情熱をもって制作に打ち込みました。
入院中も、病室にスクリーンを張って、アニメのチェックをしたいと望んだほどです。
結局、アニメの完成を見ずして手塚治虫は1989年に亡くなり、これが彼の手がけた最後のアニメになりました。
今日紹介する本は、そのアニメシリーズをコマ割りしセリフを書き入れて大型書籍化したもので、手塚治虫のマンガ独特の良さはないのですが、ノアの箱舟の場面などは、ジャングル大帝をほうふつとさせる雰囲気があります。
このほかに文庫版もあり、もちろん、ビデオとDVDも販売されていますので、もしよければ上記のリンクをたどって、チェックなさってみてください。
聖書、特に旧約聖書を読むことは日本人にとっては至難のわざですが、大人もこのアニメに触れることで、エッセンスだけでも味わうことができるかと思います。
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