あえて問題提起のために煽るような言い方をすれば、「赤福」の製造日偽装は、環境のためにはよいことだったのです。
「まだ食べられるのに、焼却するなんてもったいない」という製造現場から自然発生的に生まれた偽装だとすれば、その感覚はある程度理解できるのです。ただしこれが、経費削減のためのトップからの指示で組織的に始まったのだとすれば言語道断ですが…。
食べ物は新鮮さが命、かもしれない。けれど、1707年の「赤福」創業当時ならいざしらず、現代の輸送状況、保冷設備からすれば、消費期限が二日というのは短すぎたのではないでしょうか。せっかく「赤福餅」をお土産にもらっても、次の日には消費期限というのは、消費者にとっても不都合なのです。
消費者をだますような仕組みを一生懸命に考えるくらいなら、消費者が納得する安全で効率的な仕組みを工夫してほしかった。
たとえば消費期限を五日なり一週間なりに延長する。もしくは、今度の騒動を逆手にとって、「冷凍赤福」を販売するのもアイディアかもしれません。「おうちに着くころ、ちょうど食べごろになっています」なんて、いいじゃありませんか。「赤福アイス」なんて新商品を開発してもおいしそう。
先週ご案内した「日本国際飢餓対策機構」の神田氏の講演の中に、こういうショッキングな言葉がありました。
「世界の20%にあたる先進国と呼ばれる国々が、世界の食糧の80%を消費している」
もうひとつは
「日本人は、三億人が食べることのできる食糧を輸入し、そのうち一億人分を捨てている」
というものです。
「鮮度」「作りたてのおいしさ」を大切にするために、大量の食べられる食品が捨てられている。
「地球・環境・自然」をテーマにした「ペンギンフェスタ」流に言えば、こちらの方こそが真剣に問題にしなければならないことです。
そうそう。前帰省したとき、コロッケパンを買ったのですが食べきれず、翌朝まで置いておいたんですよね(もちろん冷蔵庫に入れて)
韓国なら別に問題なさそうなのですが、母に消費期限を7時間過ぎてるから捨てなさい、と言われショック!
で、そのとき初めて表示にある消費期限と賞味期限の違いを知りましたです。
こんなに細かく区分して販売してるところが、日本だなと妙にシミジミしましたが(苦笑)
しかし一億人分もの食料をこうした理由で捨ててるとは、世界の食料事情から見るとなんとも、申し訳ない限りですね。
赤福問題は地元の名産と言うこともあり、ちと複雑なのですが、そういう方向に話が行けばいいなぁと、改めて思いました。さすがペンフェスの主催者様!(^^)
赤福、大好きだったんですよ。駅なんかで普通に売られていましたしね。
今回の事件で食べられなくなったと知るや、無性に食べたくなってしまうこのジレンマ。
姉御のおっしゃる通り、これだけ交通手段も発達して、遠方のお客さんもお土産に買って帰ることができるようになったわけですから、保存料を入れてますと明言して、もっと日持ちのする製品にしても良かったですね。
お土産に貰った日が賞味期限の日だなんて、悲しいかも。
冷凍赤福、大賛成!
おっと、おふたりとも地元でいらっしゃいましたね。
>ミルキーさん
数時間単位の消費期限感覚はすごいなあと思う。
人間、ある程度の雑菌に慣れなければ生きていけませんよ、と東南アジアに住んで思います。防腐剤まぶした食品食べて、清潔に暮らす日本人が真っ先にコレラにやられますもん。
一億人分の輸入を個々人が止めるわけにはいかないので、とりあえずは食べないものは買わない、で行くしかないでしょうね。
>nyanさん
赤福、私も無性に食べたいですねえ。
赤福の賞味期限はもっと長くできると思うのですよ。新鮮さを売り物にするより、冷凍庫でも保存可、食べたいときにいつでも食べられる赤福という戦略に転換したらいいのにと思います。そうすれば海外にだって輸出できますよ。
もったいないから偽装したのかなぁ。まぁもったいないにも食べ物がもったいないのとお金がもったいないのとあるでしょうが。お誕生日おめでとうです♪って遅いか…;
お金がもったいない、というのが企業にとっては大きいのかな。
すかさん、お久しぶりです。
誕生日の祝辞ありがとうございます。まだ同じ月だから、だいじょうぶですよ。