長いあいだご無沙汰しております。
自分のブログ作成画面に入ろうとして、パスワードを求められたのは初めてです。どんだけ放置していたかがわかりますね。
ご心配をおかけしていた父の手術ですが、予定よりも三時間も長くかかってしまいました。心膜炎というのを併発していたことが原因で、心臓全体が「肉まん」のように凝り固まっていて、剥離にそれだけの時間がかかったのだそうです。
これでは心臓の鼓動も制限されていたはずで、かなりの期間、父は苦しさを我慢していたのではないかということでした。
予定していた生体弁の移植と血管バイパス手術は無事終わりました。
術後の説明で、十二時間以内に再出血の危険があり、その場合は再切開が必要と言われ、その夜は生きた心地がしませんでした。
しかし、心配していた事態にはならず、その後の経過は順調で、一昨日にICU(集中治療室)から一般病棟に移りました。
傷口も抜糸し、ドレーンや尿管などの管もすべてはずれました。歩くリハビリも始まりました。
いつ見ても寝てばかりで、起きていてもぼんやりしているときがあるのですが、これは「術後症候群」のせいだということは、義父のときに経験ずみです。
不思議なのは、こういうとき、まるで目がリスか何かの小動物のように、まんまるで可愛く見えるのです(笑)。視線が泳ぐというか、天井に向かうことが多く、足元や床からはすぐに目を逸らせてしまいます。長く病床に横たわっていると、自分の体の「高さ」にさえ恐怖を感じると聞いたことがあるのですが、本当なのでしょうか。
手術後しばらくは、実家の母もほとんどものが食べられずに、二キロ痩せてしまいました。私は残念ながら食欲は落ちませんでしたが(笑)、夜になるとベッドに倒れこんで十時間以上寝る日々が続きました。
このところ、やっと元気を回復してきたところです。
無理をしないようにと自分に言い聞かせながら、サイト運営もやっていきたいと思います。
大幅に遅れていた七周年企画は、一両日中には全七回連載の第一回目が出せそうです。
こうして時折報告して頂けると、こちらもほっとします。サイトなんで(ブログを含めて)ほおっておけって言っているのとは矛盾しますが。
>かなりの期間、父は苦しさを我慢していたのではないかということでした。
よくあるんですよねえ。手遅れにならなかっただけでも良しとしましょう。
ご心配かけました。報告しなければと思いつつ、なかなかブログを開く気力が湧きませんでした。
もう絶好調(笑)ですので、ご安心を。
男って、出産に耐えられる我慢強さを持つ女と違って、痛みに弱いとよく言いますね。まさか、それほどの苦痛に耐えているとは思わず、動作の鈍さはただの老いだと思ってました。
今回、年末から手術に向けてとんとんと一気に事が進んだのは、本当に最後のチャンスだったと思っています。