七周年企画をようやく更新しました。
「CLOSE TO YOU」の第三章です。
第三章というと、第二章の続きと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。
第二章の最後にある二年間の空白期間に起こったことを描いたものです。
第二章を更新したのが、2002年の10月。実に六年以上の年月を経ての補足ということになります。
主人公たちの物語を終えるにあたって何故二年間の空白を挿入したのかということについては、あのときはそれがベストと考えたとしか言いようがありません。
そして、当時は自分でもその理由がわからなかったのですが。六年後の今考えてみるに、ヒロインの琴音の視点からは、その二年間を描くことができなかったというのが本当のところだと思います。
それゆえ第三章は、彩音の視点からのお話として書いています。身勝手で気まぐれで、乱暴で未熟な彼の語る物語は、きっと女性からすればハッピーな恋愛ドラマではありません。
むしろ、それは彼が琴音から精神的に独立するお話となるはず。互いへの、より深い愛への第一歩として。
私の未熟な腕で、そこまで書ききれる自信はありませんが、トライしてみようと思います。
全七回(もしかすると六回になるかもしれませんが)を、ニ月中に完結する予定です(これは、もちろん、アルファポリス恋愛小説大賞の期間中にということですね。笑)。