以前にもご案内した、「恋愛ファンタジー小説サーチ」さま主催の、「第1回恋愛ファンタジー小説コンテスト」が、14日をもって投票期間を終わりました。
そして、なんとBUTAPENNの作品が一位をいただいてしまいました。
とは言え、二位の方との票差はわずか一票。かろうじて鼻の差で逃げ切りです。
タイトルは、「伯爵家の秘密」。
恋愛らしい要素はなく、かろうじてファンタジーの部類に入るでしょうか。今読み直すと、主人公の17歳の伯爵は、まんま彩音だわ(笑)。
受賞コメントにも書いたのですが、正月に録画しておいたテレビ番組を見ていたところ、「ジプシー男爵」というオペレッタのアリアが歌われていました。
このオペレッタ、ヨハン・シュトラウス二世作曲の喜歌劇で、ハンガリーが舞台。
亡命していた領主の息子が戻ってきて、自分のことを「ジプシー男爵」と名乗るという筋書き(実はオペレッタそのものは見ていません)なのですが、このタイトルを聞いたときに頭にひらめいたのが今回の掌編です。
二千文字以内という規定でしたが、これはなかなか手ごろで書きやすい分量でした。
メイドの会話だけで構成し、主人公は出てこないという手法を最初は考えていましたが、結局、最後にちらりと出してしまいました。
推敲の段階でかなりあちこち削りましたが、それも文章のゼイニクを殺ぎ落とすためのよい勉強になりました。
よろしければコンテスト会場にてお読みくださいませ。もう少ししたら自サイトにもアップしたいと思います。
他の参加作品にもすぐれた作品が多く、非常に読みごたえがありました。感想を書くのも、とても楽しかったです。
第二回も計画されているそうなので、次はぜひ、みなさまもご参加ください。
もうひとつのイベント、「第二回アルファポリス恋愛小説大賞」のほうは、今回は全然ダメみたいです。回りがすごすぎます。
投票してくださった方、読みに来てくださった方、ありがとうございます。
「CLOSE TO YOU」のほうは、あと二回の更新で完結です。「EWEN」もなんとか二月中の更新を目指します。
そのあおりで、定期更新(「新ティトス」「魔王ゼファー」「インビジ・ケータイ版」)が滞っていて、申し訳ないです。
まずはおめでとうございます。ストーリーも分かり易くてじわじわとシフトしていく当たりは気持いいですね。オチがちょっと意外で、それは以下の理由。
紅楼夢では
『誰が、妾の子供だからといって見下し、正妻の馬鹿な子供との結婚してしまうのか、誰が妾か正妻かより子供そのものを見て幸せな結婚するののか見物だ』
っていう意味の下りがあるんです。これは作者の本音でもあるみたいですね。
また、春を売る仕事が始まったのは、源平合戦で負けた側の高貴な女性だそうで、というのも、手に職がないからなんですよねえ(ま、それで鉢かつぎは苦労したんだけど)。と云う訳で、貴族的知識に富んだ人が、春を売る仕事に就いているストーリーもある訳で、そういうオチかと思ったからです。
ま、現行の方が如何にもHQらしいけど。
わざわざ読みに行ってくださり、ありがとうございます。
確かに、娼館の経営者は貴族でも不思議はありませんね。彼女たちは、政治、経済あらゆる分野に造詣が深く、若旦那さまの教育係にもうってつけだったかも。
彼が本当に妾腹であったほうが、むしろ話としては痛快なのですが、それは長編の場合。短編のオチとして、こういう形になりました。
HQならば、ヒーローが高貴な血を引いているのは絶対条件でしょうね。
はじめまして。
恋愛小説ファンタジーコンテストでご一緒した(限りなく底辺にいる)菜宮雪と申します。
受賞おめでとうございます。
正直にうまいなぁと思いました。短編っていうのは、こういうふうにまとめるものなんだと勉強させていただきました。自分のが恥ずかしくて嫌になりました。
ブタペンさまの作品は、すばらしいと思ったので、私のHPの方で勝手に紹介しちゃいましたよ。(サイトへのリンクも無断ではっちゃいました!)
よろしければ覗きに来てくださいねー
あ、ご迷惑なら、すぐに記事を取り消しますよ。
それから、お願いがあるのですが、「セフィロトの―」を読ませていただき、むっちゃ気に入ったので、おなじ私のHPでお気に入り小説として紹介させていただけませんでしょうか。これ、いいわぁー。涙腺がああっ、うるうる。。。。
すっ、すみません。初対面なのにずーずーしく。ちょっと興奮気味でございます。
失礼しましたぁ!
こんにちはー招夏です
おめでとうございますぅ。すごいですねぇ。早速拝読させていただきました。実は招夏、コンテストの内容を全然知らなくて、ワクワクして次のページを・・・と思ったら別の作品になっていて・・・ものすごい短編だったんですねぇ(^^ゞはは。しかし、このワクワクさせるというのが肝心なところなので、やっぱりさすがですねぇ(*^_^*)
>菜宮さん
ようこそお越しくださいました。コンテストでご一緒できたことを光栄に思います。
そして、拙作をご紹介くださって、とてもうれしいです。迷惑だなんてとんでもない。実は、もうすでに御サイトにお邪魔していたのです。私だけではなく、たくさんの参加作品に丁寧な感想をつけてくださって、ありがとうございました。
御作「望む言葉」は、しっとりとした筆致で、とても素晴らしかったです。私も昔は夫に「愛してる?」と訊くような純情な若妻だったので(笑)、胸がキュンとなりました。
そして、わー、「セフィロト」をお読みになったばかりか、お気に入りとして紹介してくださるのですか。ありがとうございます。ぜひお願いします! そのときは、御サイトに出かけていって踊ります(笑)。
>招夏さん
いつもありがとうございます。
なにしろ二千文字以内というルールだったんですよ。ついNEXTボタンを探したくなったと思います。続きを読みたいと思っていただけて嬉しいです。
それから、おふたりとも申し訳ありません。うちのブログは、波型マークがハテナに誤変換されてしまうのです。普通の長音マークと差し替えさせていただきますね。
先日の菜宮です。
私のHPにて「セフィロトのー」を紹介しました。場所はサイト内メニューバーにある、「私の好きなネット小説」というところの下の方です。
もし、紹介文が変だったら、あるいは、こうしてほしい、などございましたら、教えてくださいね。
「セフィロトのー」ほんと、いい作品ですね。こんなのが書けるようになりたいです。
この作品のイメージソングはありますか?
私はゴスペラーズの「Promise」が出てきて仕方がありませんでした。
「今以上そばにいるよ I need you だからそのまま」
って歌詞が結ばれた二人のイメージ。
今日は車の中でこれをききまくって、物語の余韻にひたっておりました。
楽しい作品をありがとうございました。
他の作品も読ませてくださいね。
>菜宮さん
たった今、紹介文確認させていただきました。
あらすじもとても良くまとめてくださって、過分なお褒めをいただき感激です。
特定のイメージソングというのはないのです。「セフィロト」執筆中は、植物や自然、「癒し」のイメージのある曲をかけていました。
S.E.N.S.や、バリの民族音楽風の曲とか。
ゴスペラーズですか。彼らのことは紅白でしか知らないのです(笑)が、きっと美しい歌なのでしょうね。さっそく試聴してきます。
お話が特定の歌を思い浮かべていただけるというのは、物書きとして大変に名誉なことだと思います。
どうもありがとうございました。