「ギャラクシー・オデュッセイ」第4話をお届けしました。また途中で切ってしまいましたが、第5話は、四日後を目途にアップしたいと考えています。
さて、今回も、レイとユナ夫妻がめぐっている火星の観光名所をご案内します。
1.クリュス平原
Credit: JPL/NASA
クリュス平原は、岩がごろごろしている砂地の平原ですが、比較的平らなために、1976年のバイキング1号(最初に火星に着陸した宇宙船)や、1997年のマーズ・パスファインダーの着陸地に選ばれました。
そのこともあって、「ギャラクシーシリーズ」ではクリュスシティは火星の首都であり、外宇宙へのターミナルである巨大な航宙ポートがあることになっています。
2.オリンポス山
左上が、オリンポス山、中央付近、斜めに三つ並んだ点がタルシス三山、右下の細長い筋がマリネリス渓谷です。いずれも雲に覆われています。
Credit: NASA/JPL/MSSS
標高25km、山すそは約600km以上もある。頂上はすでに成層圏。
Credit: NASA/MOLA Science Team
頂上はパンケーキのように平らで、周囲は高さ7キロもの切り立った崖で縁取られています。
Credits: ESA/DLR/FU Berlin (G. Neukum)
オリンポス山のカルデラの西斜面には、水の流れ落ちた痕跡が残っています。溶岩が表面の氷や雪を溶かしたり、地下水を動かしたりして、水や氷河となったのではないかと言われています。
3.砂嵐
Credit: NASA/JPL/MSSS
北極冠のドライアイスが溶ける春から夏にかけての季節は、時には何週間も砂嵐が襲うことがあります。右の写真は左の写真のわずか数十日後ですが、砂嵐が毛布のように火星全体を包んでいます。23世紀はテラフォーミングが進んでいるため、砂嵐は今よりは多少マシになっているかもしれません。
それでも、地上に住むのは、かなり大変そうです。
Credit: NASA/JPL/MSSS
絶えず吹き続ける強風によってもたらされた、シルティス平原の砂丘の不思議な紋様。
4.地下都市
残念ながら、地下都市の映像はありません(あれば素晴らしいんですが。笑)。
厳しい地上の環境、なによりも低い気圧から逃れるために、地上ではドーム都市が作られていますが、それと同時に地下都市が発達するというのは、第48代我輩さんのアイディアです。地下には、豊富な水資源もあると考えられています。
このお話の設定では、特権階級は地下数十キロまで掘って、一気圧に近い快適な気圧が保たれるリゾート地を建て、高額な入場税とIDで出入りを管理しています。一方、貧しい人は地表近くの浅い地下にスラムや歓楽街を作って暮らしているという設定になっています。
すでに現代の地球でも、人工的に気圧を1.2気圧ほどに上げ、酸素濃度を上げることによって疲労を回復し体調を整える「高気圧エアー・チェンバー」(通称「ベッカムカプセル」)というものがあるらしいです。BUTAPENN行きつけの整体院のF院長さんに教えていただきました。
5.おまけ
今回も最後に、おもしろいクレーターの映像をご紹介します。
Credit: NASA/JPL/MSSS
次章にて、いよいよギャラクシー・フロンティア号の木星への旅が始まります。次に企画するとしたら、小惑星帯の観光案内でしょうか。
地下都市は僕でなくてフランス人のアイデアですよ。それをルモンドで見たのか人から聞いたのか覚えていませんが。
次回で旅行が始まるなんて言っちゃっていいの?
波瀾万丈のサドな地下1階を期待している人には酷じゃあない?
私に教えてくれたのは、第48代さんのおかげという意味で。
いや、二回で終わる予定の火星休暇編をここまで引っぱったんですから、次こそ木星に旅立たないとまずいです。
>波乱万丈のサドな地下1階
そんなの期待してる人いるんですか?
サドの宣教師のマルギットって何処かの専制君主を思わせる様な命名ですね。こうやってユナはサドに染められて行くのか、、、、。
え、マルギットって女将さんの分身なの?
そりゃもう、マルギット・サドは私の分身です。火星の地下都市で、おでんを売ってます。もちろんタコ入り。
こんだけ感情移入してしまうと、もったいなくなり、別の話にも出演予定。