早いもので、2月も終わり。アルファポリスの「恋愛小説大賞」も最後の数日となってしまいました。お祭り(と言えるかどうかわからないけど)が終わるのは寂しいものです。
みなさんは、どの作品に投票なさいましたか? 私は持ち点三票のうち、まだ一票を使っていません。どれにするか最後まで悩みぬきそうです。
今年は、本当にたくさんの作品を拝読させていただきました。もちろん全部に目を通すのは不可能でしたが、40作品くらいは読んだでしょうか。最初のうちは紹介文を見て面白そうだと直感したものを片っ端から読み漁りましたが、後半になると、直感で面白いものに出会えるようになってきました。
今回は、読書ノートも最終回とさせていただきます。読みかけのもたくさんあるのですが、本編を読了した三作品のみご紹介させていただきます。
前回も申し上げたとおり18禁の作品もありますので、あくまでも自己責任でお読みくださるようにお願いします。
BUTAPENNの「インビジブル・ラブ」も最後のお願いです(笑)。作品トップのバナーから投票できます。市民登録が必要ですが、お志のある方はよろしくお願いします。
会期が終了し、会場がなくなってしまったので、それぞれのサイトさまのトップページにリンクしてあります。
ネムリヒメ。 takao 長編 完結
【内容】恋に奥手で朴訥とした27歳美人OLと、子供の頃に彼女に引き取られ一緒に暮らしている男子高校生との、年の差じれじれラブ。
保護者という立場から恋する女にギアチェンジする女性の葛藤と、彼女の目覚めをひたすら待つ少年の心理が、とても丁寧な筆致で描かれています。ひたすら忍耐のヒーローはまるで苦行僧のよう。つい応援したくなりました。
モース10 ふじたに 長編 完結 R18
【内容】慧一はモテるが本命無し。ある日、地味な事務員三原峰子が彼をネタに同人誌を制作している事実を確認。興味津々で近付くが……
自由人で本能に忠実で、気配りもできて、パートのおばちゃんや近所の爺ちゃんにも好かれる、一昔前のカッコいい「肉食系」ヒーロー。彼の言動がさわやかで、ついつい先が読みたくなりました。
愛を抱く―桐の花― tomtarow/porinki 長編 完結 R18
【内容】看護師一筋に生きてきた桐子が愛してしまったのは担当した患者の夫。罪悪感と愛のはざまで揺れる桐子の決断は?
禁断の愛を描いた話ですが、非常に奥深いお話でした。桐の花や桐箪笥のエピソードが、物語に静かな奥行きを添えています。父の娘に対する深い愛情に心を揺さぶられました。ゲームノベルのように、もうひとつの結末も掲載されています(私は本編支持ですが、こちらを支持する読者も多いかも)。