この数日、ブログやメールでいろいろなご意見をいただき、本当にありがとうございます。
私なりに、この数日考えた結果、次のようにサイト運営の方針を決め、それに基づいてノベルページ(小説の目次)を改装することにしました。
私なりに八年間やってきて、新しい連載、古い連載、番外編の更新と交互に続けてきたつもりでしたが、目当ての小説を待っておられる読者の方には、じれったいやり方であったかと思います。
私自身は、SF・ファンタジー・現代、それぞれ読者層が違うと肌で感じていたため、そのバランスをとろうとしたのです。書いている自分自身の気分転換にもなりますし。
そして、連載作品がたくさんあるほうが、いつ遊びに来られても好みの作品を読んでいただけて、サイト全体がにぎやかでよいと思い込んでいたのです。
これが完全な時代錯誤であったことがわかりました。
今は「完結作品でないと読まない」読者さまが増えてきたと聞きました。それは完結を待たずしてサイトを閉鎖するケースが増えてきたため、なまじ連載を読んで、途中でその作がなくなってしまう苦痛を避けるためだといいます(ある方は「経験則の自衛策」とおっしゃっています)。
私自身は、サイト運営を数十年(と言っては大げさですが)単位で考えているため、何かひとつでも完結せずにサイトを閉鎖してしまうつもりはありません。ですが、いくら私がここで声高に叫んだとしても、初めて来られる方には届かないでしょう。ノベルページを見れば、「やたらに作品はあるが連載中ばかり」という印象を持ってしまわれるのも当然かもしれません。
また人間には、どうしても初志を途中で曲げねばならない事情ができることがあります。サイト運営者の死や病も、そのひとつです。
そこで、私はいくつかのことを決めました。
1.長期的には、連載を減らす。
2.番外編は、これまでどおり随時更新する。ただし、本編が完結していれば「完結作品」として扱う。
これにしたがって、ノベルページを大幅改装しました。
左が簡易目次、右が詳細目次です。フレームページに見えますが、実はフレームもどきです(笑)。
「長編 連載」のカテゴリーには現在、「伯爵家」「新ティトス」「インビジ」「ゼファー」の4つの小説を置いています。
現実には、これに「あやかし秘抄」「ギャラクシーオデュッセイ」の更新が加わりますが、これらは完結作品として「長編 完結」のカテゴリーに入れてあります。いわば、本編終了後の後日談という性格が強いからです。「EWEN3」も同様です。
「プラネット・シード」も短期連載中ですが、「クロスオーバー」のカテゴリーに入れました。
小説の更新に関しては、特に何も変えるつもりはありません。今連載中のものは今まで同様、交互に更新していく予定です。ここで何かを休止してしまうことこそ、無責任であると感じるからです。
「インビジブル・ラブ」はあと三章、「新ティトス戦記」はあと五章くらいで終了の予定ですので、来年以降からは連載作品はぐっと減ると思います。
あ、でも「月の戦士」の連載が加わるかな…。
「EWEN」は、ユウさんからキリリクをいただいていて、中編程度のものになるはずです。(そういえば、もうひとりの方にも「EWEN」のキリリクをお願いしていましたっけ)
自分自身、「常に何か新しいことをやっていたい」「企画することが好き」な性格であるなと思います。いつ来ても楽しんでいただけるような、五年後十年後に、ふと思い出して来てみたらまだ存在しているような、そんなサイトを目指していきたいです。
力の足りない者ですが、長い目での応援よろしくお願いします。
エイプリルフールに何もできなかったりで近頃悔しい日々を送る茶林くんです。乗り遅れた?
NOVELページ見てきました。以前より目的の物を探しやすくなったように思います。本編完結しているのに、訪れたお客さんが連載中と判断して読まずに去られるのは、双方にとってもったいない話だと思いますので、今回のカテゴライズは、よいのではないでしょうか。
個人的には、そろそろ伯爵家の秘密にも触手を伸ばそうかとか思っていたりもします。
お邪魔します。
ここ数日、御サイトの連載中が多いことに関するいろいろな方の意見を、興味深く拝見していました。
連載中ばかりのサイトさんだと、引きたくなる心境って、読者としてはすごくわかります。
気に入って読んでいた作品が、新たな連載の開始によって更新が遅れたり、放置されて完結することはないかもしれないという不安があるからです。
でも、BUTAPENNさまに限っては、きちんと完結するお力をお持ちなので、いくつ連載があっても大丈夫なのではないかと安心しています。
先ほど、改装なさったサイトの方、覗いてまいりました。
以前よりも、完結作品を探す読者には見やすくなったと私は思いました。改装大成功ですよ!
連作をたくさんかかえること……これはすごいといつも尊敬。
脳細胞少しわけてほしい。。。
こんばんわ。 改装ページ拝見しました。 他の方も既におっしゃっていますが、初めて来た方にとってどの作品から読もうかなと選ぶときに、よりわかりやすい分類になったなぁと感じました。
書籍作家とは異なり小説サイトの管理人は、黙々と作品を書くだけではなく、いかに読者さまに楽しんでもらえるかまで考えて企画・運営するという、醍醐味があるのだと思います。 この点
>「常に何か新しいことをやっていたい」「企画することが好き」な性格
であるBUTAPENNさんに、サイト運営はうってつけですね。 個人の趣味サイトでありながら、読者のささやかな意見にも真摯に耳を傾け、読者本位のサイト運営をされるBUTAPENNさんの姿勢に頭が下がります。 梅(b^▽^)b も見習いたいと思います。
こりゃ分かりやすいや。
改装、お疲れさまです。ネガティブなコメントをきちんと取り入れる所が、さすがですね。まあ、仕事でも、ネガティブなコメントの方があったほうが良い仕事ができるし。
茶林さん、菜宮さん、 梅(b^▽^)b さん、第48代さん、ありがとうございます。
ノベルページの改装、好評なようでよかったです。
>茶林さん
エイプリルフールは、企業サイトも含めて、年々イベントが大きくなっていくようです。うん、来年はがんばりましょう。
いよいよ「伯爵家」にも、じゅるじゅる触手をのばしてくださいますか。ありがとうございます。
>菜宮さん
連載中で放置っていうのは良くないパターンですね。そうならないようにしないと…。でも、いくつも連載してると、ひとつが行き詰まったときにそちらに逃げられるというメリットもあるんです。連載がひとつしかないと、行き詰まれないなあ。
> 梅(b^▽^)bさん
ネット作家の醍醐味は、直接反応をいただいて、続きが書けるということですね。完結作品しか上げない方もいらっしゃいますが、私は連載しながら、みなさまの感想を見るのが好きなんだと思います。
趣味のサイトでなら、この性格は吉ですが、仕事となると、私のような気まぐれは使えないと思いますよ。
>第48代さん
お、多忙シーズンのピークに、たびたび覗いてくださって多謝です。
「ネガティブ」というか、どうでもいいサイトなら黙って引き返すはずなのに、きちんとコメントを残してくださった方は、足を向けて寝られませんよ。