早いもので、アルファポリスの「第3回ホラー小説大賞」の期間も、もう半分以上が過ぎました。
皆様の応援のおかげで、拙作「夜叉往来」は、これまでのところは、ほぼトップに位置することができました。投票してくださった方、お読みくださった方、本当にありがとうございます。
もしまだの方で、お志のある方は、どうぞよろしくお願いします(ただし投票は、会員登録が必要)。4月30日までです。 →→「夜叉往来」
恋愛小説大賞のときと同様、今回も参加作品を読みまくっていますので、いくつか簡単にご紹介したいと思います。
とは言え、血みどろや蟲などのグロ系にめっぽう弱い私なので、それらしいものには近づいていません。嗜好にかなり偏りがありますので、個人の意見として参考程度にご覧ください。
ご覧になる方は、「続きを読む」をクリックしてください。
「Beku ―君の影を―」(美雨季) 長編 連載中 R15
【内容】次代の【ベク】と定められた鈴花は、ある想いを胸に、母が少女時代を過ごした高校に入学する。そこで出会ったのは……?
閉ざされた村と、そこに住む住民たちが守る謎とは。「ひぐらしのなく頃に」系の伝奇ホラーがお好きな方は、はまれると思います。私ははまってます(笑)。
「怪喰 KE-KHAMI」(三章企画) 長編 連載中(ブログ形式)
【内容】古の京の都。大極殿に転がっていた得体の知れぬ怪の首。東の庁舎に転がっていた官吏の首。さらに転がっていたのは……。
夢枕獏を思わせる雅な時代の怪異もの。文体も考証もしっかりしています。
「迷いの森、鳥籠の夜」(ササ。) 長編 完結 R18
【内容】女が辿り着いたのは、霧雨煙る館。少年は空の鳥籠を引き摺り、美しい館の主は唇を濡らし思いに耽る。「女を籠に仕舞おうか」
恋人の異常な嫉妬心に、鳥籠のように囚われてしまった女性。幻想と現実の境目が次第にわからなくなり、不条理への恐怖がじわじわ高まっていきます。
私の話。(鬱) ショートショート 完結
【内容】私が聞いた話、体験した話をここに記していこうと思う。事実はどうあれ、そういうことがあるのを私は知っている。
怪談の一歩手前のような、この世とあの世との境界線を垣間見る不思議な話が集められています。作り話っぽくなく、とてもリアル。読んでいるうちに、じわじわと怖くなってきました。
「パラリシス」(Kanchi) 長編 完結
【内容】脳死した舞子、心停止を求める医師、そして、苦悩する直樹。様々な思いが交錯する中、脳死したはずの舞子が・・・。
脳死の妻と苦悩する夫の姿を、回想を交えて描いた心理ホラーで、新鮮でした。綿密な医学考証も、手を抜かずに描かれています。ラストは意外性があるものの、読後感という点でやや評価が分かれそうです。
「どす黒い文字の底から」(茶林小一) ショートショート 連載中
【内容】ちょっぴり毒の強い掌編小説集です。日常の狭間に存在する不思議な出来事や人間模様を風刺的に描いた作品が中心になっています。
当サイトでもおなじみ、茶林さんの作品集。気軽に読んで、ぞわっとして、にやっとする。そんな味わいのSSばかりです。中でも「指輪の記録」は一読の価値のある名作です。
「最果てより」(えこ) 長編(中編程度) 完結
【内容】次に生まれ変わるなら、何にも邪魔されず、彼と抱き合って眠ることのできる世界でありますように。
身寄りを亡くし、引き取られた家でいじめられ続ける少女。その家族にはもうひとつの秘密が。悲惨な展開なのに、同時に人の温もりを感じます。
「死燐集書」(黒漆) 短編 連載
【内容】死に関わりをもつ怪奇譚を纏めた、ホラー短編集となります。
文章の重厚さ、ホラーとしての怖さ、題材のバラエティなど、実力的に一歩抜きんでていると思います。
「灯影怪談」(みくも) 連載
【内容】咲田は新聞で霊能者を求人する広告に応募する。怪しい面々の招かれた城之森家では次々に不可解な死人が出るが……。
見知らぬ客が集う閉ざされた屋敷での連続殺人。これまでの描写からすると、推理系になってくるのではと思うのですが、残念ながらまだ序盤。これからの注目株です。
「コンビニ夜話」(橘伊津姫) 連載
【内容】どこへ行っても当たり前に目にする、コンビニエンスストア。そんなコンビニで、夜毎起こる不可思議な出来事。
終夜営業のコンビニというのは、怪談に格好の舞台です。オムニバスもので、どれも読後感が悪くないです。
「リビングデッドと呼ばないで」(やたけ) 長編 完結
【内容】自殺願望を持つ少年、竜介はある夜、公園で男女の争いを目撃する。確かに首が跳んだのに、女は首だけで笑っていた――
ペンギンフェスタでおなじみの、やたけさんの作品。最初は虚無的だった少年がたくましく成長し、描写が次第にユーモラスになっていきます。キャラも魅力的。
はじめまして(。・_・。)ノ
ご紹介、ありがとうございます☆ とっても嬉しいです☆
こちらのホームページは少し前から知っていました。ステキなホームページですね(^▽^)
相互リンクさせてください☆ よろしくおねがいします☆
今度、ご自宅にも遊びに行きますね♪
……冗談はさておき、茶林です。ホラーっぽく登場してみました。
ええと、このたびはご紹介ありがとうございます。これを機会に読んでくださる方が少しでも増えれば嬉しいのですが。
また、ABOUNDING GRACEにご来館の紳士淑女の、特に淑女の皆様におかれましては、私がただバカなことやエロいことばっかり書いている変態ではないと、認識を改めればいいんじゃないかと思います。そして明日の東証一部では茶林株が急上昇間違い無しなのではなかろうかと思います。
……思います。
おおっ、びっくりしました。
半月遅いエイプリルフールでしたか。
いや、でも怖いです。サイト管理人が一斉にうなずく怖さですね。
ひとつでも御作ご紹介できて光栄です(もうひとつのエントリー作のほうは、時間切れになりそうで)。今回あらためて読み返してみて、懐かしく感じました。ネット界では、数年ですでに古典の域なんだなあ。
そしてなんと!
茶林株は東証一部に上場されていたのですか。ぜひ私も一口乗って、もうけさせていただきたいです。
怪談集の方は一年以上更新もせず鬼放置しておりますので、そっとしておいていただけると幸いです。更新するにはいい機会なんですけどねー。なかなかねー。
茶林株は、主に代表取締役の失言で大暴落することが頻繁にございますので、注意が必要です。
私も幾つか読んでみました。死燐集書はすごいと思いました。
私もそうですよ。せっかく参加したからには、さくさく更新すればいいのにとわかっているのに。だんだん年を食うごとに機動力が減ります。
株は長期的に上がればいいんですよ。短期的には下落したってOK。長期的に上がってますよね・・・ね?
私も今回押したくなったのは、短編集ばかりです。
ホラーには短編集が似合う。長編では、緊張感を維持するのが大変なのと、キャラに思い入れが出てきて、ホラーにしづらいのでしょうね。
>長期的に上がってますよね・・・ね?
そ、その答えは、皆さんの心の中にあるっ!
……上がってますよね?
ご無沙汰でございました。
変わらずご活躍されているようで何よりです♪
また覗かせていただき、自身の励みにさせていただきます。
それでは。
いらっしゃいませ。殿方おふたり
>茶林さん
>……上がってますよね?
上がっている部分と下がっている部分があるようなvv
>イシュさん
こちらこそ、お久しぶりです。覗いてくださってうれしいです。今「少年跡地」を覗いたら、小説執筆中といううれしい情報。楽しみにしています。
体に気をつけて、がんばってください。尿酸値にも気をつけて(笑)。