先週末、神戸の布引の滝と、布引ハーブ園に徒歩でハイキングに行ってきました。
滝といえば、イメージ的にはかなり山奥に分け入ったところにあるものですが、ビル街のすぐそばまで山がせまっている神戸のこと。「布引の滝」は、山陽新幹線のJR新神戸駅からわずか400メートル、徒歩10分、神戸の中心の三宮からでも、30分ほど歩けば着いてしまうという身近な滝なのです。
まさに、会社帰りに、デートついでに、お散歩感覚で行ける滝と言っていいでしょう。もちろんかなり急な登山道ですから、ハイヒールでどうぞというわけにはいきませんが。
「布引の滝」は、「雌滝・雄滝・夫婦滝・鼓滝」の四つから成っています。「日本三大神滝」のひとつに数えられるらしいです。
JR新神戸駅の東側からスタートする登山道を登っていくと、まず雌滝に着きます。
当日は新緑も鮮やかで、陽光に滝の水がきらきら輝いて、すばらしい眺めでした。
水は澄み、滝つぼの底まで透き通って見えます。藻のために緑色を帯びて、幻想的な光景でした。
登山道のあちこちに歌碑がありました。「布引三十六歌碑」というそうで、藤原定家や在原行平などの歌人が布引の滝を詠んだ歌が彫られています。
鼓滝を過ぎると、今度は雄滝。岩が黒光りし、確かに勇壮な佇まいの滝です。水しぶきが風にあおられて、細かい霧となって吹きつけてきます。コンクリートジャングルから、わずか数百メートルしか離れていないとは思えないほど、涼しい別世界でした。
登山道をさらに登っていくと、茶屋と展望台があります。
展望台から見た神戸の街。これだけ登ってきたのに、ビルのほうが高いというのが、ちょっとショック。
展望台わきの階段を登ると、ふつうの車道を歩いて、ハーブ園に向かいます。頭上では、ロープウェイのゴンドラが行き交うのが見えます。ハーブ園だけに行く人は新神戸から、このロープウェイに乗る方法もあります。
15分ほど歩くと、布引ハーブ園の南ゲートに到着。ここで入場料を払ってからハーブ園の中で、お弁当タイム。あとはゆっくりと登りながら、園内を散策しました。
ちょうど園内では、ジャーマンカモミールの摘み取りイベントが行われていました。「伯爵家の秘密」で、主人公たちが飲んでいるカモミレ茶は、この花を煎じているのですね。お風呂に浮かべてもいいそうです。
園内には、たくさんの種類のハーブが植えてあり、採ることはできませんが、つまんだり触ったりして、香りを楽しみました。
下の写真は、ムラサキ科のポリジというハーブだそうです。初めて見ましたが、きれいな青色の花に産毛がびっしり生えて、花も食べられるそうです。
さて、帰りはロープウェイに乗って帰ろうとしたら、なんと故障調整中とのこと。そういえば、ハーブ園を入るころには頭上を通っていたゴンドラが、一台も見当たりません。(翌日の新聞を見ると、しばらくのあいだ数十人が閉じ込められていたそうです)
チケットがある人は、タクシーのピストン輸送に乗せてくれるとのことでしたが、私たちのグループは、結局帰りも徒歩で下山することにしました。
帰路の英気を養うために、園中央のグラスハウスでハーブティー飲み放題を楽しみました。ここはスコーンやサンドイッチなどの軽食もあり、シブーストというスイーツが、とても美味でした!
布引ハーブ園のサイトはこちら
ミラーブログのほうに別の写真も載せていますので(文章は同じですが)、よかったらお運びください。
初めておじゃまします。
ハーブ園、以前一度だけ行ったことがあります。ステキなところでいつまでもぶらぶらしていたい所ですね。でも、子供達や主人はサッサと歩いてしまってもっとゆっくりしたかったのを思い出します。布引の滝はどこかで見た字面だと思っていました。神戸のビルの側にこんなところがあるなんて、ちょっとゾクゾクしますね。機会があればいってみたいです。
シオンさん、ようこそいらっしゃいませ。
おお、布引ハーブ園にいらしたことがありますか。ハーブや花の中を散策する楽しみは、男や子どもにはわかりにくいでしょうね。
キッチンハーブばかり植えている場所があって、チコリやエンダイブやミントが生えているところでは、「ああ、こんな庭があって、毎日摘みたてのサラダが食べたいっ」と、いっしょに行った女性同士できゃあきゃあ言ってました(男性たちは知らんぷりでした)。
ビルがあって滝があって、山があって海がある。神戸って本当に魅力的な町です。
ぜひぜひ、機会があれば、布引の滝にもいらしてください。
そして、帰りは北野異人館を散策し、三宮で食事やショッピングを楽しむ。すごく豊かな気持ちになれますよ。
神戸空港は、今日からJALが撤退してすごく便数が減ってしまったんですけどね。とほほ。