新年あけましておめでとうございます。
年末は、もういろいろなことに力尽きてしまって、何も告知のないまま、本サイト、携帯サイトともにお休みに入ってしまいました。
「オンライン文化祭2013 ―帰―」の感想ツイートだけは、かろうじて間に合いましたが、いただいたメールへの返信はできずに、会期が終了してしまいました。
このブログの末尾に感想への返信を載せていますので、メールで感想をくださった皆様はご覧くださいますように。
このお祭りに、BUTAPENNは、小説部門に「ただいま!」、メディアミックス部門に「たねや植えけん」で参加しました。
もし、まだお読みでないかたは、どうぞ。併せて、会場や感想まとめページにもお越しください。
「ただいま!」
「たねや植えけん」(サウンドノベル・音声が出ます)
「オンライン文化祭2013 ―帰―」
オンライン文化祭2013―帰―感想まとめ togetter
「ただいま!」は、文化祭のテーマが「帰」だったことで、どうしても帰れない話をいろいろ考えて、最終的にこれになりました。前年の参加作品が非常に重い話だったので、今年は反対方向のコミカルにしようと決めていました。楠沢さんが「守備範囲が広い」とおっしゃってくださり、恐縮です。
招夏さんの「魔王ゼファーの息子じゃないよなー」は、まさに当たりで、雪羽の設定では書けない「父子バトル」の未来を書きたくなってしまったのです。
また、koharuさんの「この帰宅バトルって、将来的に魔王を継ぐことになるかもしれない息子のレベルアップを願ったご両親の計略だった……なんてことはないですよね。」と、かなり核心にせまる鋭い指摘をしてくださいました。この父ちゃん母ちゃんはただものではありませんからね。
吉田ケイさんの「続編へ続きそうな感じ」は、まったくその通りで、実は続編を意識しています。
森戸玲さんの、「リョウの学校生活を読んでみたい」とのリクも、ありがたく頂戴しました。
山仙さんに見抜かれてしまったのですが、「小説家になろう」っぽい話を目指してもいました。いずれ構想が膨らんだら、長編化して連載したいと考えています。今はこれ以上連載を抱える気力があるか、疑問なのですが…。
いずれにせよ、猫さんが感想に書いてくださった、
「「人間である部分と魔族である部分が共存している。」のならば、そのままに――(中略)――「平和な時代」を導いて貰いたい」
を大切な中心テーマとして、書いていきたいと思っています。
「たねや植えけん」は、巻末資料にも記したとおり、読売新聞日曜版の「名言巡礼」という、宇喜多秀家に関する記事を見て、「これだ」とインスピレーションを受けて書き始めました。
サウンドノベル制作に関しては、資料集め → 八丈島の風景写真さがし → BGMさがしという順番で行い、ビデオ制作ソフト「AVS4YOU Video Editor」を使って作業しました。
作業の手順は、BGMの長さに合わせて、写真と文章をあてはめていくもので、音楽と場面転換をぴったり合わせるのに、一番神経を使いました。
複数の方に指摘いただいたのですが、文章のスクロールの速さが違い、場面によっては速すぎて読みにくい部分があったそうです。これは、限られた音楽の中に長い文章を無理に押し込んだためで、もっと文章を削るべきでした。これからの反省にしたいと思います。
梅(b^▽^)bさんと、招夏さんの感想にあったとおり、NHKの「歴史秘話ヒストリア」や、大河ドラマのエンディングの「〇〇紀行」のようなイメージでノリノリで(笑)作っていました。作りながら自分で泣いてしまうこともしばしばでした。音楽と映像の相乗効果は、つくづく偉大だと思いました。
実は、この話は、ひとつだけウソをついている部分があります。
このストーリーの流れでは、
「漂流した漁師から、岡山城主の名を聞き、「運のよいやつめ」とやっかみを見せる」、そのあとで「「徳川家の禄を食む気持ちはない」と、いさぎよく徳川の恩赦を蹴る」エピソードに続きますが、実際の歴史からいえば、後者のほうが若いときの話であり、前者のほうが老齢になってからのエピソードです。
時系列順に話を並べると、「達観したつもりでも、年老いてもなお忸怩たる思いがあったのか」という寂しい結論になってしまうようで、あえて順番を逆にしました。
でも、実際そうだったのだと思います。いさぎよく運命を受け入れて静かに過ごしつつも、故郷の城を元の家臣が治めていると知れば、心穏やかではいられない。その気持ちの揺れが波のように寄せては引いていく、それが、人間の心のありかたであるのでしょう。
豪姫の前田家が、明治になるまで援助を送り続けていたことや、八丈島に、ふたりの像が並べられていること。知らなかった歴史を、今回たくさん知ることができました。
今年の大河ドラマ「軍師官兵衛」にも、宇喜多秀家が登場するかなと楽しみにしています。
>楠沢さま
「ただいま」へのご感想をありがとうございました。二か月もほったらかしてすみません!
今年は、コミカル路線にしようと意気込んでいました。最初はギャグを連発し、最後にシリアスでまとめるという展開で、コミカルものとしては、かなり滑っていることは自覚しているのですが、それでも守備範囲が広いとおっしゃってくださり、恐縮です。
最後にしんみりとほろ苦い余韻を感じていただければ、成功です。
「たねや植えけん」へのご感想も、ありがとうございました。テロップが速すぎるという点は、他にもご指摘いただいています。ソフトの操作が不慣れなのと、文章をつめこみすぎたのが悪かったみたいです。次に制作するときに、参考にさせていただきます。わかりやすいとおっしゃってくださって、ほっとしました。八丈島、私も行きたいです。
ありがとうございました!
>猫さま
「たねや植えけん」へのご感想ありがとうございました。秀家の人生は、確かに八丈島が一番幸せだったのかもしれませんね。お父さんはアクが強すぎる戦国のもののふで、家臣団もつわものぞろい、どうしたって、秀家のような生真面目青年には乱世は生きにくい世界だったでしょう。奥さんの豪姫といっしょにいられなかったのが一番大きな刑罰なのかもしれませんね。
猫さんは、歴史がお好きそうだなとお見受けしました。
「ただいま!」にもご感想ありがとうございました。
最初のゲームっぽい展開を楽しんでいただけて、よかったです。
舞台が日本で、何百年も人間と戦っている存在ですから、「魔王」という洋風な名ではなく、「鬼」としたほうがよいのでしょうが、なんだか鬼だとトラのパンツ…げふんげふん。ここは私の趣味で「魔王」とさせていただきました。
「魔と人間の中間の存在」である主人公が、どうふたつの世界で生きていくか。彼の生き方がふたつの世界を結びつけていけばと思っています。猫さんのご感想から大切なテーマを与えてもらったような気がします。
ありがとうございました!
>梅(b^▽^)bさま
なかなかツイッターでもからめずに、ご無沙汰しています。「たねや植えけん」への感想ありがとうございました。
確かに、徳川の禄を食むことに決めたら、お取りつぶしの憂き目に会っていたことでしょう。流罪の汚名を着ることで家を存続させた、秀家の戦略だったのかもしれませんね。「たねや植えけん」の句には、それでも生き残ってやるというしたたかさが隠れているのかもしれません。
それにしても、豪姫の想いに応えて、明治まで八丈島に禄を送り続けた前田家。驚きました。あの時代の人々の心意気には圧倒されます。
スクロールを止めてまでご覧くださってありがとうございました。文字の流れる速さを一定にすることを、これからの課題にしたいと思います。
>吉田ケイさま
「たねや植えけん」へのご感想ありがとうございました。史実をもとにした作品、むずかしいです。むずかしいけれど、歴史の隙間に想像の翼をはばたかせるのは、とても面白いです。
秀家は、きっと戦いには不向きな人だったと思います。それでも、戦うことを強いられた時代に生まれた。領主として家臣たちを守り、強すぎる父から託されたものを守り、豪姫との安らいだ時間を守ろうとして、敗れた。そして長すぎる八丈島での余生。悔恨と孤独の中で、それでも平和のうちに子孫を残すことができることを満足として、彼は生を終えたのかもしれませんね。
私の体調へのお心づかいありがとうございます。オンライン文化祭のお休みは残念ですが、ほかの企画への参加も考えてみますね。
「ただいま!」への感想もありがとうございました。
「女たらしの片りん」(笑)。リョウは、魔物に囲まれてたった一人の人間として生きている母親を、いつも気づかっているので、つい女性にやさしくなってしまうのです。でも、たぶん女たらしになるでしょう(笑)。
続編へ続きそうというのは当たりです。オンライン文化祭発の長編は他にもありますが、名誉あるそのひとつになれたらいいなと思っています。
>koharuさま
「ただいま!」へのご感想をありがとうございます。
人として成長するにつれて魔物から戦いを挑まれて魔物くさくなる主人公。そういう矛盾した存在に萌えてくださって、うれしいです。このままだと間違いなく、父と子の魔王の位をめぐる戦いが始まるのですが、悲しい結末にならないでほしいですね。
両親の計略とのご指摘は、けっこう鋭い点をつかれた感じです。母親の気持ちは複雑ですね。果たしてどちらを応援するのか、いざとなると母親は息子の味方をしちゃうかな?
楽しい感想をありがとうございました。
>森戸玲さま
わー、ご感想をありがとうございます。
>県大会を控えた、たぶん有力選手
生徒会の副会長、モテ男で優等生。全部そのとおり! 学園ものの最強男子という設定です。彼くらいの体力瞬発力があれば、どんなスポーツでも朝飯前なんだと思います。
変な武器も楽しんでいただけてよかったです。彼は絶対に相手を殺したくないので、これからも本物の武器を装備できません。続編を書くとすれば、そのあたりのネタに苦労しそうです。学校生活を読んでみたいとおっしゃってくださって、励まされました。
>招夏さま
ツイッターとともに、メールでも感想をありがとうございました。
>魔王ゼファーの息子じゃないよな? 確か彼らは、こんな所に住んでなかった筈…
わはは。でも、ゼファーと同じ800歳のとことか、ちょっと意識しています。ゼファーは娘なので、こっちの魔王さまは息子です。しかも、かなりスパルタな環境で育ってしまっています。これじゃ、あっというまに強くなりますよね。情景描写もほめてくださってありがとうございます。
あけましておめでとうございますー(^_^)
メールでのお知らせありがとうございました。
こっちで暮らしている魔王様の子どもが娘、向うで暮らしている魔王様の子どもが息子…というのは、子どもに合わせた両親の思いが伝わってくるようで、思わずニヤリと致しました。男の子は逞しく育てないとねー(笑)
私が描いたリョウくんは、まだまだ修行が足りん、といった風情ですが、そんなんでよければ、どうぞ連れて帰ってやってくださいませ(^_^;)
でわでわ あ、今年もよろしくお願い致しますー?
招夏さま、いらっしゃいませ&あけおめです。
さっそくイラストを飾る了解をくださってありがとうございます。実は、前回いただいたのは、つい最近までリンクが間違っていて…。今度は間違えないようにします。すみませんでした。
雪羽は娘なので魔王の跡継ぎにはなれないとパパゼファーも言っているので、それはそれで平和ですよね。魔王軍もヴァルしかいないし。
こっちの息子は、半分は後継者であり、半分は敵であり、父子関係はとても複雑です。父親が息子に望むのは、やはり「俺の屍を超えていけ」ってことになるのでしょうか。BUTAPENN家は、父子ともに草食系なので、ふわふわ互いに胞子を飛ばしつつ共存している感じです。
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします^^
メールをいただいたので、さっそくお返事を読みに来ちゃいました?。
そうそう!完璧最強男子が、オモシロ武器で戦ってるところが本当に面白くて、ぜひって思ってしまったのですよ?。
そうしたらば、続編をお考え中だとか…?
小躍りするほど嬉しいです!
楽しみにしておりますね?♪
森戸玲さま
承認が遅れてしまって、すみません。今年もよろしくお願いします。
わざわざお越しくださってありがとうございます。
モノカキにとって、「〇〇を読んでみたい」という言葉は、とてもうれしいものです。
特にこのお話は、なんとなく続編を意識しつつ書いただけに、背中を押された感じがしました。
現在の超スローペースの執筆状態では、いつになるかわからないのですが、いつか続編をお目にかけることができると思いますので、よろしくお願いします。
それから、文面が文字化けしてしまって、すみません。
このブログは、なぜか、波型マークがハテナに変換されてしまうのです。