2014年1月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:980ページ
剣闘士スパルタクスの感想
女パトロンの不興を買って、命がけで脱走した美貌の剣闘士スパルタカス。いつのまにかローマ版図を揺るがす脱走奴隷の大叛乱へと膨れ上がる。ローマを振り向かせたい、本気にさせたいと願い、剣闘士の美学に最後までこだわるのは、故郷を奪われ、アイデンティティをローマに奪われた奴隷ゆえの悲劇か。「もしや」と思わせるエピローグにカエサルまで登場して、この話は「カエサルを撃て」にそのまま引き継がれていく。
読了日:1月5日 著者:佐藤賢一
お友だちからお願いしますの感想
いろいろな新聞や雑誌で連載したエッセイをまとめたものだそうだ。だから、寄稿先によって微妙に文章が違うような。少し気取ったエッセイが続く…と油断していたら、「マヤ、仮面をかぶるのよ」だし。読みながらの飲み物厳禁である。「夜景」に関するエッセイが心に残った。光を見るときに感じる、しんしんとした寂しさは、しをんさんの書くどの小説の底にも隠れているように思う。
読了日:1月7日 著者:三浦しをん
ローマ古代散歩 (とんぼの本)の感想
地図や図版が豊富で、見ているだけで時間の経つのを忘れる。いつかローマの遺跡めぐりに行くときは、これを持っていこう。
読了日:1月7日 著者:小森谷慶子,小森谷賢二
聖夜の贈り物の感想
五編の短編のテーマは、「人生のやりなおし」。せめて聖夜だからこそ、懸命に生き続ける人に奇跡を起こしてあげたいと、読者が望むように物語は進む。人の一生のエッセンスを詰め込んだような「ケーキ」と「サンタクロース」が、一番心に残った。
読了日:1月13日 著者:百田尚樹
2014年2月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1674ページ
まほろ駅前狂騒曲の感想
行天の心の傷は癒されるし、娘のはるちゃん可愛いし、多田も想い人と結ばれるし、由良公も出てくるし、星さんと舎弟たちも存在感あるし、曽根田のおばあちゃんと岡のおじいちゃんは相変わらずいいところ持ってくし、もう大満足の一冊です。
読了日:2月3日 著者:三浦しをん
キリスト教の歴史〈1〉初期キリスト教~宗教改革 (宗教の世界史)
読了日:2月5日 著者:
世界の歴史〈5〉ローマ帝国とキリスト教 (河出文庫)
読了日:2月5日 著者:弓削達
ローマ人の世界 (「知の再発見」双書)の感想
古代ローマの歴史と文化について書かれた本だが、豊富なカラー図版には、古代の遺跡とともに後代の絵画が多く収録されているし、「ベン・ハー」「サテュリコン」などの古代ローマを扱った映画についても紙面を割いている。結語の「われわれはみな、ローマ市民だ」という言葉どおり、著者の意図は、むしろヨーロッパ文化の中に息づくローマを描くことにあったように思う。
読了日:2月15日 著者:ロジェアヌーン,ジョンシェード
本屋さんで待ち合わせの感想
気の合う友だちの家に遊びに行って、本棚の前で話が止まらない。そんな幸せな気分になりました。苦手なジャンルでも片っ端から全部読みたくなるほど、しをんさんの営業力はすごい。とりあえず、気になるものは「読みたい本」にぶちこんだので、これから時間をかけて図書館で借りるつもりです。
読了日:2月17日 著者:三浦しをん
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