兵庫県は太平洋から日本海まで縦断できる数少ない県で、当然にして雄大にして優美な自然をあちこちで堪能できます。
その中のひとつ、天滝は日本の滝百選にも選ばれるほどの名瀑なのです。
とは言え、恥ずかしながら、私はそういう滝が県内にあることすら全然知りませんでした。今回、養父市にめでたいご縁ができ、彼らの夏の帰省にからめて車で行ってみようということになったのです。
台風一過の快晴の中、西宮から養父まで高速道路を乗り次いで約1時間半。養父ICを降りておよそ30分ほどで天滝に着きます。
着いたらまず、レストハウスのパーキングでトイレをすませます。そこから登山を始める手もありますが、さらに上に登ったところにある駐車場に車を止めて歩くほうが楽ちんです。ただし15台ほどのスペースなので、シーズンは満車の危険がありますね(その日も昼近くになるとほぼいっぱいでした)。
登山道入口付近のドラム缶の中には、たくさん無料のウォーキングステッキが備えつけてありました。地元の方の親切に感謝。
天滝への登山道は1.2キロ。いくつかの小さな滝を見ながら登っていきます。
木道の橋のそばを水が流れます
夫婦滝。ふたつの流れがひとつになっていますよね
鼓ケ滝。新しい鉄橋があざやかです 滝つぼが見えたのはここだけでしたが、降りてよいのかな?(はしごが置いてありましたが)
登山道は 落ち葉などですべりやすいし、浅瀬の中の岩を踏んで渡る箇所もあり、ゴム底の、しっかりしたスニーカーかトレッキング用シューズを履くことが必要だと感じました。かなりの登りが続くので、水分の補給も必須です。
いよいよ天滝。行く手を阻む長い階段を登りきって、ようやくご対面です。
落差は98m。
滝には雄大な男滝と、岩を伝う姿が美しい女滝があるそうですが、天滝は上半分が勢いのある雄大さ、下半分が白糸の優美さと、ふたつを兼ね備えているような印象を受けました。
これは、いくら見ていても飽きません。
滝は耳を弄する音や涼しい水しぶき、漂うマイナスイオンなど、五感で味わうもの。ここでは良さを紹介しきれません。
ぜひ紅葉の時期などにお出かけくださいね。