旅の楽しみは、計画が6割、実行が4割。さらに、その計画どおりに行く楽しみもあれば、計画どおりに行かない楽しみというのも、またある。
――などと気取って書き出してしまいました。
コロナ禍の行動制限と息子一家との同居で、三年間旅行とは無縁な生活が続きましたが、そのどちらもひと区切りがついたので、いよいよ旅に出ることにしました。
メンバーは私、夫、夫の妹の三人。私は夫とは幼なじみで、夫の妹とも仲が良いのです。温泉旅行は、夫婦で行くよりも、いっしょにお風呂に入れる同性と行くのが格段に楽しいもの。
三人であれこれ相談しながら決めた行き先が、祖谷渓と書いて「いやけい」。四国徳島県西部の「大歩危・小歩危」の近くと言ったほうが通りがいいと思います。宿の予約もとれ、一泊二日のドライブ旅行計画がスタートしました。
旅の計画のおともは、旅行雑誌、ネットサーフィン、そしてGoogleマップです。今回は「Google マイマップ」という機能をはじめて使ってみましたが、これは便利。
自分の行きたい目的地、そこまでのルートを選び、途中立ち寄りたい場所などを次々と地図上に追加していき、ひとつのプロジェクトとして保存します。PCで作成してスマホで見ることもできるし、同行者とマップを共有することも自由自在。
「プロジェクト祖谷渓旅行」として、私が作成したのが、下のマップです。
途中で立ち寄りたいサービスエリアや観光スポットが、A,B,C…で表示されています。航空写真モードも表示できるので、拡大してどんな景色なのか想像しながら眺めるだけで、ちむどんどん(笑。
道順もストリートビュー付きで表示してくれるので、けっこうあたふたする高速道路の分岐点なども、スムーズに乗り継ぐことができます。
本州から車で徳島県へ行くには、岡山から瀬戸大橋経由で行くか、淡路島経由で行くかですが、私たちは後者のルートを使いました。
連休前日の早朝、近くに住む義妹を拾って、いざドライブ旅行へ出発。
淡路島縦断(E28 神戸淡路鳴門自動車道)
↓
淡路島南SA(下り)で朝食
↓
鳴門のうずしおを眼下に見ながら、大鳴門橋を渡って徳島に入る
↓
鳴門JC(E11 高松自動車道)
↓
板野ICで一般道に降りる(県道1号)
↓
藍住ICで徳島自動車道に乗る(E32)
MAPによっては、鳴門JCから直接、E32(徳島自動車道)に入るルートが表示されるものもありますが、一般道に降りるほうが、7キロ短く料金も30円安いとのこと。信号があるので、時間的には数分しか変わらないようです。途中で「道の駅いたの」に寄りたい人は、こちらを使うとよいですね。
ところがここでトラブル発生。カーナビが思わぬ道を表示して、運転者がそれに惑わされて、藍住ICとは別方向に曲がってしまったのです。そのときナビゲーターのはずの私は後ろの座席で義妹とおしゃべりに興じておりました… カーナビはときどきこういうことがあるので、気が抜けません。
藍住ICにたどり着くまでに余分に15分はかかり、せっかくの近道もかえって遠回りになってしまうという羽目に。とほほ。
しかし、こういうトラブルも、思い出すと楽しいものです。
さて、気を取り直して、徳島自動車道を一路西へ。旅は続きます。
↓
吉野川SA(下り)で休憩
(今回は寄りませんでしたが、隣接する吉野川ハイウェイオアシスはレストランや露天風呂、こどもの遊具や吉野川を見晴らす展望台などがある大型施設です)
↓
井川池田ICで降り、国道32号/国道192号線を西へ
↓
池田大橋を渡り、国道32号「かずら橋・大歩危」方面へ
↓
県道32号線へ入る
(国道32号から県道32号線への分岐を見落とさないように。あざやかなブルーの橋が目印です)
ここからしばらくは、くねくねと曲がりくねった山道が続きます。酔いやすい方は、酔い止めを飲んでおくことを勧めます。対向車が来るとドキッとするドライバー泣かせの道ですが、吉野川の支流、祖谷渓に沿って、初夏のしたたる緑がとっても美しいルートで、みどころもたくさんあります。
次回に続きます。BUTAPENNの悪い病気が出たと思って、しばらくお付き合いください。