と言っても、齢48にして赤ちゃんができたわけではありません(笑)。
子宮検診のためなんです。
先日、入院しているお友だちから、「子宮ガンの検診だけはきちんと受けといたほうがいいよ」と切実なアドバイスを受けて、1年延ばしどころか10年延ばしになっていた産婦人科訪問をいよいよ決意したわけです。
この産婦人科というところ、女性として行かなければならない場所でありながら、敷居が高いのは否めません。次男を出産して以来20年ぶりの来院となりました。
ふたりの子どもを取り上げてくださった老先生も引退なさり、場所も移って、息子さんの代になっています。
尿検査をすませ、血圧などを測定し、いよいよ診察。例のあの特殊な形の椅子に大股開きで座ります。医師と私のあいだにはカーテンがあり、頭の右にはモニターがあります。この瞬間って本当に心細いですよね。
お腹の上からの触診と内診を受け、器具を差し入れ、モニターで子宮内部の画像を見ながら説明を受けます。
やっぱりありました。子宮筋腫。
5年前胃のポリープを患ってエコーを撮ったときに、子宮にも筋腫の影があるのはわかっていましたが、今は5センチほどの大きさになっているそうです。ただ場所が子宮の外側なので、今のところ放っておいても、特に支障はないとのことでした。
そして、いよいよ、子宮頸ガンと子宮体ガンの細胞サンプル採取です。
う……。やられた……(笑)。
胃のポリープを内視鏡切除したときもそうでしたが、こそげ取る瞬間てわかるんですね。普段は存在を感じたこともない身体の奥深い臓器に、けっこう鋭敏な感覚があることが新鮮な驚きです。たいした痛みではありませんが、その後少し出血がありました。
検査の結果は一週間後。
終わったあとはけっこうすがすがしい気分でした。思い切って行ってよかった。
本当ならば30歳以上の女性は、年に1度は子宮検診を受けたほうがいいと言われています。億劫さと恥ずかしさにためらっていましたが、自分の身体の大切な場所だけに、これからもぜひ定期的に検診に行きたいと思っています。