義父はようやく今朝から水が経口で飲めるようになりました。
点滴スタンドを頼りに、病院の廊下を三回歩く練習もしました。
一日一日、目に見えて回復していくのがよくわかります。「日日薬(ひにちぐすり)」とは、よく言ったものです。
昨日までは、やはりICU症候群がひどくて、「天井から誰かが覗いている」「知らない爺さんが入ってきて、部屋のトイレを使っている」と訴えたり、自分のふとんが人の形に見えるらしく、暴れてしまったり。
付き添う側も、病院に何時間もいて病人とそういう会話ばかり交わしていると、「人間のいる世界に戻りたい」と切実に感じます。
それにしても、あの細い看護師さんが、義父の体を軽々と抱き起こすのには驚きました。家族だと、ふたりがかりでやっとなのです。何かコツがあるのでしょうが、本当に大変なお仕事です。