アルファポリスの「恋愛小説大賞」も、いよいよ終盤戦に突入しました。
終了一週間前になると作品の総ポイント数が消える仕組みになっています。順位はそのまま表示されるのですが。
私の参加作品「インビジブル・ラブ」は順調に順位を下げ(笑)、ただいま2ページ目の真中あたりです。
「インビジブル・ラブ」トップのバナーから投票できます。お志のある方はよろしくお願いします。
さて、BUTAPENNは今回、エントリー作品を読みまくろうと決意し、かなり無茶に読みまくっています。そろそろ眼が限界かもしれません。
今まで読んで、これはと思うものを「読書ノート第二弾」としてご紹介したいと思います。ほかにも読了したものはたくさんあるのですが、かなり性描写がきつめだったり、好みに合わなかったものは省いています。あくまでも、私個人の偏った嗜好の範囲ですので、もし読みにいらして「面白くなかった」という方は、ご容赦ください。
またR15以上の性描写のある作品も含まれますので、自己責任でお願いします。
会期が終了し、会場がなくなってしまったので、それぞれのサイトさまのトップページにリンクしてあります。
EYES 光音 連載中 R15
【内容】「こんな奴と結婚なんかできない」見知らぬ外人男の暴言に、ぶち切れた少女の運命の恋。ラブコメ&ミステリー&シリアス物語。
超絶美形俺様男にいきなり婚約者呼ばわりされ、学校中の女子のイジメにけなげに立ち向かう主人公――よくあるパターンのコミカル学園モノと思って最初は読んでいたら、なにやら話がどんどん壮大になってきて……さしずめ、前半「花より男子」、後半「花咲ける青少年」という感じでしょうか。
戻れない夜の向こう 石田累 連載中
【内容】親同士の再婚で姉弟になった日名子と皆斗。何もかも完璧で出来すぎた弟が、隣の幼馴染(男)を好きだという事実が判り……。
弟の同性愛疑惑で話が始まり、それがどう義姉弟の恋愛に発展していくのか。まだ連載途中ですが、主人公の姉としての苛立ち、女としての心情から目が離せなくなりました。
恋恋記 あんのーん 連載中 R15
【内容】昭和17年春。小作の娘、結が幼馴染みの充三に誘われ奉公した修一郎は嗜虐癖の男だった…だが結はやがて知る。二人の男の真情を─
のっけから、女性が奉公先の主人に弄ばれる衝撃的場面が続くのですが、やがて、三人の関係が変わるにつれて、しっとりした描写に変化してきます。細部まで手を抜かない文章と、関西弁のはんなりした会話が心地よい。
夜行するイントロン 雨村侑佳 完結
【内容】ティネリ王国の王女ヴィヴィアンは大国セーデルの王オルに見初められる。だが父の言いつけが二人の間に溝を作ることに……。
「イントロン」に何かSFっぽい匂いを感じてしまったのですが、実は西洋風FT。ヒロインの姫の不器用さと純粋さに魅かれる異国の王のとまどいと愛情。ヒロインの無垢さに、ある種の痛々しさがともなう、不思議な読後感のお話です。
漸/ 近/ 線/ 水城麻衣 連載中
【内容】景山絵里が結ぶ秘密の関係。過去も今もけして交わらないその二本の線の行方はいずこに。
不倫関係を続ける主人公と、偶然再会して、それを止めようとする昔の彼。まだ連載中で、これからどう展開していくかわからないのですが、自分を痛めつける主人公の心情は読んでいてけっこう引き込まれました。
鍵 あつこ 完結
【内容】突然告げられた父の死。現れた父の恋人は、私と同じ「鍵」を持つ、美しい青年だった──。
ブログ小説です。父の遺した謎を捜し求めて各地を旅する設定は、二時間ドラマを彷彿とさせて、ぐいぐい読ませます。恋愛ものばかり読んでいると、ゲイ男性とノーマル女性のプラトニックな恋愛が、つい新鮮に感じてしまいます。
傳(かしず)く犬のために泣け みくも 完結
【内容】敗戦後、城内の下女であるアイレは占領軍の指揮官、サディオと関わる事になる。だが彼らは互いに心に秘めた闇があり……。
しっかりした文章で、良い意味で読者を裏切る構成です。ヒロインをはじめ、ひとりひとりが個性的で、ともすれば、くどくなりがちは世界観の説明もうまくこなしている。本格FTとして楽しめる作品です。
同じ作者さまの「レンタルID」という短編も面白かったです。
「インビジ」は更新されたらきっと順位上がりますよ。
ご紹介の中で「レンタルID」が私的にツボです。
完結されたものだけでも今週末に読破したいものです。
たくさんの感想、すばらしいです。
よくこんなに読めますね。
この中に私が読んだのも入っていました。
私がいいなあと思ったのが「恋恋記」。
連載中ですが、更新が待ち遠しいです。
冒頭付近は、うわーな内容でしたが、地の文がしっかりしているし、関西弁が不自然ではない形で会話にとけこみ、かなり書き慣れた筆運び。長くなりそうな気配。目が離せません。
「夜行するイントロン」
不器用な男の人がけっこうツボ。題名から来るイメージと内容は違い、あれっ、と思いましたが、ささっと読めちゃいました。私は楽しめましたが、内容は大人で、どうしたら気持ちよくできるかが話の中心だと思うので、読み手を選ぶかも。
「レンタルID」
これは短編としてはうまくまとめてあると思いました。あきることなく最後まで読まされ、読了感も悪くなかったです。恋愛としては萌え要素が少ないように感じたので、読者の判断が分かれるかもしれませんね。
ご紹介の、他の作品も時間があったら読んでみます^^
時間があったらね……
仕事放り出してアルファに通いつめ中(笑)
>悠希さん
そうか。更新だ!(笑) なんせ、ページにきてもらわなきゃ何にも始まりませんな。
上位の方は、毎日更新している人もいらして、すごいなと思います。
「レンタルID」がツボでしたか。ひとつでも気に入っていただければよかったです。
完結からお読みになりますか。私もまだ票を残しているのだけど、完結作品から選ぶのがよいのかなと悩みどころです。
>菜宮さん
今日、美容院に行ったら、「頭がすごく硬くなってる」と驚かれました。やはり目を使いすぎたようです。読書ノート第三弾は、ちょっと無理かもしれません。
「恋恋記」は、私も関西弁がツボでした。決して軽く読めるテーマではないのですが、文章がお上手なので、安心して読めます。
「夜行するイントロン」は、確かに読み手を選ぶお話だなと思います。タイトル賞があれば、間違いなく押しています(笑)。
そして、菜宮さんも「レンタルID」お好きですか。こういう展開の話で読了感のいいエンディングは、なかなかないかもしれません。
あと一週間。お互い無理をしないで、楽しみましょう。