6月13日 22時57分(日本時間)地上からカプセルの発光(火球)を確認。はやぶさとカプセルが大気圏突入、とうとう地球に帰ってきました。
無事にカプセルが見つかりますように。
はやぶさの帰還を記念して、私がYouTubeで見たCGアニメと初音ミクバージョンの「はやぶさ」オリジナルソングをご紹介します。マジで泣けました。
そして、由緒正しい「イトカワラッコ」もあります。
「探査機はやぶさ イトカワをねらえ」第一話
「探査機はやぶさ イトカワをねらえ」第二話
【初音ミク】 はやぶさオリジナルソング
イトカワラッコ(小惑星イトカワをラッコに見立てた研究者の落書き)オリジナル版
燃え尽きるはやぶさを思って泣くイカロスくん(ツイッターのアイコン)
あとは、カプセルにひびが入っていない事を祈るだけですね。
実は、この手の諦めない話は、一つ前の火星ミッションで1999年正月にやっているんですよ。地球脱出の時のエンジントラブルで、そのまま火星に投入する事が出来ない事が分かったとき(クリスマス直前)、普通に軌道計算すると火星の横を通過する解しかなかったのを、年末年始返上での軌道計算で太陽を3周すれば火星に到着する解がある事が分かり、それの為に軌道変更するタイムリミットが松の内だった事から、それをやったんですね。それで成功していれば良かったのに、運悪く太陽活動ピークになって、恐らくは爆発の一つが計器に影響を与えて通信が取れなくなったのです。それでも必死に色々なコマンドの組み合わせで、モールスタイプの通信までは回復したのですが、他の回路の復活に繋がらなかったのですね。その時の教訓で、今回は通信が途絶えてもモールス通信さえ復活すれば衛星が復活する可能性を持つ用に仕様変更した訳です。
ちなみにこの時の火星ミッションでは打ち上げ半年前にプロジェクトの実行責任者を癌で失うと云う悲運にも見舞われていて、傷だらけのミッションでした。明暗を分けたのがモールス通信だったのです。
今回も、最後のエンジンが停止したとき、万が一の場合を想定してつけていた予備の回路を使って、生きた部品同士をつないで再稼働したと聞きました。このときの教訓も生かされていたのですね。
大気圏再突入直後に、はやぶさが最後の画像を送っていたそうで、最後までよく働いたなと思います。スタッフの安堵したような寂しそうな顔が印象的です。
JAXA