またまた空いてしまいましたが、「伯爵家の秘密キャラ人気投票」へのお礼のための特別企画第七弾です。
今日は、ラヴァレ伯爵家使用人の座談会という趣向です。使用人たちにとって、主である若旦那さまのいないほうが話しやすいことは間違いありません。
第9位の家令オリヴィエと、第10位のコックのシモン。第11位の執事ロジェと第13位の新人メイド・ソニアの四人が登場します。
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各キャラへのコメントは、名前をクリックすると読めます。
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家令オリヴィエ「みんなそろったな。それでは、本日の座談会を始める」
執事ロジェ「とっておきのセカンドフラッシュリーフの紅茶を入れました。どうぞ」
オ「これは、旦那さまがたのためのお茶ではないのか」
ロ「執事たるもの、常に自分の身をもって、紅茶の入れ方の研鑽を積まねばなりません」
コックのシモン「それじゃ、わたしも試作中のバタークッキーを供出しよう」
新人メイドのソニア(わわっ。上の階級の使用人たちって、旦那さまたちの目を盗んでこういうことをして楽しんでるのね)
オ「まずは、家令であるわたしから始める。異存はないな」
一同「はい」
オ「……む。(コメントにいろいろ都合の悪いことが書いてあるので、しばし悩む)」
ロ「オリヴィエどの。今さら隠すことはありません。あなたが敵のスパイであることは、みんな知っておるのですから」
ソ「えーっ。そ、そ、そうだったんですか」
オ「う、うるさい。読めばいいのだろう。
「オリヴィエが誰に気兼ねすることなく生きられる日がくるとよいですね」
「オリヴィエの葛藤が物語の中でどう展開するのか……期待しています」
生憎だな。わたしは気兼ねも葛藤もしておらん」
ロ「そうでしょうか。ここのところ、急速に頭頂に荒廃が進んでおられるようですが、きっと深い悩みがあるものとお見受けします」
オ「余計なお世話だっ」
ロ「いけないと思いつつも、あなたは若旦那さまが好きで好きでたまらないのでしょう。悪口も愛情にあふれていますよ。
「敵方スパイの彼がエディの盟友になる?」
「最終的にエドゥアールの味方になってほしい!」
「応援してます!」
との声も多いようですね。わたくしどもも、そう願っておりますよ」
オ「勝手に願えばよい。次はおまえの番だ。
「家令と執事、似ているようで大きく違う役職。オリヴィエと混同している人も多そうな気がします。真実を知る、数少ない味方の一人、ロジェに1票!」」
ロ「これはまた、長いコメントをありがとうございます。確かに家令と執事は似て非なるものと存じます。
外国とは多少違うかもしれませんが、わたくしどものクライン王国では、《家令》とは貴族や大商人の家の経営を任されている要職。ご主人さまに代わって、法的な裁量権を持つことも多うございます。
それに比べて、《執事》は、館全体を責任を持ってきりもりしていく仕事。旦那さまがたの身の回りのお世話を直接担うのも執事でございます。わがラヴァレ伯爵家においては、谷にある領館をわたくしめが、王都の居館をナタンが執事として任されております。
「数少ない味方」とは、いやはや、過分なおことば。せいいっぱい旦那さまと若旦那さまのお力になれるよう努力いたします」
オ「次は、コックのシモン。コックも、専門技能を持つ要職ゆえに、使用人の中でも別格とされている。
で、おまえに関しては作者の裏話があってな。連載中に一番イメージが激変したのが、おまえだそうだ」
シ「ほう。そうでしたか」
オ「最初に登場したときは、小太りの小心者という設定だったらしいが、次第に無口なマッチョにイメージが変わっていったらしいぞ。それゆえ、最初の「小太り」という形容は途中で消してしまったらしい」
シ「確かに、パーティを頻繁に催すお屋敷のコックは、何十人分のフライパンを扱うだけの筋肉が必要なのです。体力がなくてはやってられません」
オ「作者の脳内イメージは、キムタクの「HERO」に出てくる、何でも作れるバーテンダー役の田中要次だそうだ」
ロ「はて、わたくしどもにも、作者の脳内イメージというものはあるのでしょうか?」
オ「おまえは、白髪の執事と言えば決まってるじゃないか。「デスノート」の藤村俊二」
ロ「わ、わたくしは、もう少し長身でございます。オリヴィエどのは一説によれば、中尾彬そっくりとか」
オ「失礼な、わたしは、あれほど人相は悪くない」
ソ(ここは、別世界かしら。そうに違いない。あたし新人メイドだから、まだ勝手がわからないんだわ)
オ「最後は……そこのおまえ、名はなんという」
ソ「は、はい。リネン係のソニアでございます」
オ「こんなコメントが来ておるぞ。
「淡い想いが切ないなーと。恋のライバルにはなれなくても(笑)、活躍を期待します」」
ソ「はい。うれしいです(ホロリ)、ありがとうございました」
オ「おまえは……そうだな。メイド姿が似会うと言えば、仲里依紗か」
ソ(こわくなって逃げ出す)
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