昨年の秋、私の身内を大きな悲しみが襲った。 長い間私たちは祈っていた。どうぞこのことだけは避けさせてくださいと。 でもその最悪の事態が起こってしまった。 私は彼らを助け慰めるどころか、自分自身の家族に火の粉がふりかからないようにするだけで精いっぱいだった。 何故なのだろう。 何故私たちの祈りは、神に聞かれなかったのだろう。 何故、私にはこんなにも愛がないのだろう。 でもそんな私のために教会の友人たちが祈ってくれた。いっしょに涙を流してくれた。 そしてその中のひとりが、ある詩を渡してくれた。 それは私たちの教会の牧師が、数年前に週報で紹介した詩である。 私はそれをあらためて読んで、自分の疑問に神が答えてくださったのを感じた。 いや、本当はもっと以前から神は語りかけてくださっていたのだ。 でも私はその答えを拒否していただけだった。 この詩をとおして、そして友人たちの祈りをとおして、私はその答えを受け入れることを学んだ。 アメリカのあるリハビリ施設の壁に、ひとりの患者が書き残した詩。 Prayers He asked for strength that he might achieve, He was made weak that he might obey. He asked for health that he might do greater things, He was given infirmity that he might do better things. He asked for riches that he might be happy, He was given poverty that he might be wise. He asked for power that he might have tha praise of men, He was given weakness that he might feel the need for God. He asked for all things that he might enjoy life, He was given life that he might enjoy all things. He has received nothing that he asked for, All that he hoped for, His prayer is answered; he is most blessed. –Amen. ( たくさんの祈り その人は 成功のために力を得たいと願ったのに 従順を得るようにと、無力をさずかった。 偉大なことをなしとげたいと健康を願ったのに 善きことをなすようにと、病弱をさずかった。 幸福になりたいと富を願ったのに 賢明であるようにと、貧困をさずかった。 ひとびとの賞賛を得る力を願ったのに 神を求めるようにと、弱さをさずかった。 人生を楽しみたいと、あれもこれも願ったのに 今持っているすべてのものを楽しむようにと、いのちをさずかった。 願ったことはことごとく叶えられなかったが 望んでいたことは全て叶えられた。 祈りは聞かれた。彼は最高の祝福を得た。 アーメン。) 原作の著作権についてはできるだけ調べましたが、今のところ作者不詳です。 この詩を掲載しているサイト名を記しておきます。(日本語は私訳です) “Inspirational Christian Stories and Poems” |