お正月が終わり、またいつもの生活リズムが戻ってきました。
6時半に起き、7時に夫を送り出し、ゴミを出し、洗濯、朝食…。どこかほっとする毎日です。
それにつれて、義母の状態もようやく落ち着いてきました。
「おせちを今年は作らないの?」「年賀状が来てなかった?」攻撃(笑)。しかも、五分おきというときもあり、さすがにヘキエキしてしまいました。答えるのが面倒くさくなったときは、「さあ、年賀状のことはパパ(夫)が知ってるんじゃ」と、その場にいない人に責任転嫁して逃げる。うまくいけば、部屋を移動する間に忘れてくれます。
年末年始のような特別な日々が、認知症の人にとっては苦手なようです。
周囲が忙しく、誰も彼もが浮き足立っているのを見ると、何かをしなければという焦燥感に駆られるのでしょう。デイケアや習い事が休みで、毎日が手持ち無沙汰なのも一因でしょう。
なくしものが頻発するのも、この時期。預金通帳は、今度ばかりはいくら探しても見つからず、とうとう再発行の手続きになりました。押入れからごっそり化粧品が出てきたり、果物が出てきたりもします。
脳の刺激になるような体験、特に、家族以外の人との交流が、認知症の抑制には効果があるといいます。でも、日常の心の安らぎが、基本にあってこそ。
ありふれたいつもの日常であることの有り難さが、人間には必要なのだと思いました。