夫の知人でカトリックの洗礼を受ける方に招かれて、今晩は夙川カトリック教会のミサに行ってきました。
これほど近くに住んでいながら、実は中に入ったのは初めてです。
プロテスタントでは、復活日前の一週間を「受難週」と呼びますが、カトリックでは「聖週間」と呼ぶそうで、特に聖木曜日(最後の晩餐)、聖金曜日(受難日)と、復活を記念する日を、「過越の聖なる三日間」と呼ぶそうです。
イエスの十字架と復活は、ユダヤ教の最も大きな祭「過ぎ越しの祭り」と重なります。今晩の集まりでも、聖書朗読は創世記から順に旧約聖書のイスラエルの歴史が読まれ、ユダヤの過ぎ越しの祭りを彷彿とさせるものでした。これはプロテスタント教会の復活祭ではあまり強調されない部分です。
私たちが今晩出席した「復活の聖なる徹夜祭」では、まず会衆が教会堂の外に出て、ろうそくの火をともして中に入ります。
典礼の書に沿って司祭の朗読と会衆の答唱、祈祷などが交互に進んでいく礼拝は、わかりやすいのですが、突然わからない典礼歌が入ったりして、慣れない者にはまごつく部分もありました。主の祈りや使徒信条などの共通点を見つけたときはほっとしました。
洗礼式は一度に31人の方が受洗、その数の多さにびっくりです。洗礼を受けた方は白いベールをかぶり、ろうそくを渡され、洗礼名(これもプロテスタントにはありません)を与えられます。
ミサが終わった後には、何百個ものイースターエッグが会衆に配られました。
めったにない体験をさせていただき、感謝します。